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【新春企画】ミューラビライターおすすめアーティスト/ソラ編

ミューラビのレギュラーライターの中からランダムに担当する新春特別企画、『ミューラビライターおすすめアーティスト』。
さまざまなアーティストのインタビューやライブレポートなどを担当するミューラビライターは、普段どんな音楽に触れ、どんな感性を持っているのかを、おすすめアーティストを通して紐解いていこうというこの企画。
ピックアップするのはミューラビでご紹介させていただいていないアーティストに限定していますので、ぜひミューラビライターさんたちの奥深さを感じてみてください!
今回はNeruQooNeluというバンドでVo./Gt.を務め、ミューラビでは関東エリアを中心に担当してくださっているソラさんです!

深夜「是非とも、書いてほしい」と、ものの数分で返事が来た。私としたことが思い悩んだ末、深夜に行動を起こし、必死であった。だが、彼らもまた創作に取り憑かれた身、寝ていないようだ。寝てください。本日は、私が替わり、「音楽に魂を売った彼等」をご紹介する。

ミューラビライター/ソラ

大声で言いまわっているが、私はバンドNeruQooNeluのギターボーカルだ。自他共に認めるが、バンドマンは軒並み狂っている。何を狂っているとするか人それぞれではあるが、私は「黙秘した伝説の多さ」だと言いたい。なぜこの5バンドをあげたのか?それは、「ナ・イ・シ・ョ」です。墓場まで持っていく。ご察し頂けるように、私は友人が少なく、知人は多い?それでは、順に、ご紹介タイムトラベリング~✰





 

しゃっく/しゃくれてるモグラ、しゃくれメールアドレスは愛

聴くとほら、空間が歪んでまわっていませんか?あれ、ひらがなの「む」ってどうやって書くんだっけ?当たり前が当たり前に分からなくなるような感覚に陥っていく、チルアウトってこういうこと。正気にはもどれない。正気ってなんだったけな。そんな曲を生みだしているバンドだ。

しゃっくは2013年より、新宿ナインスパイスというライブハウスで「愛」という企画を続けている。テレビを消して、新宿へと急ぐ。ラブ・マシーンに乗りこんで、「はやくフレッシュフレッシュだらだらしたい」という具合に、末永く愛された企画である。

ギターボーカルだった、いし橋ひかるさんはギターを土に埋めたのだろうか。マイクを持って歪む、カッコいいピンボーカルになっていた。新たに素敵なギタリストも加わっていた。「遊ぼうぜ」って声が6人分重なってきこえる。進化って、いいな。

 

SUNE/最先端の暴風雨、凛と咲き誇っている花を見よ

言葉とピアノが絡み合って、凛とする香りが立ち込めている。「彼女の世界観を安易に覗こうと思うなかれ、時に、缶ビールは凶器になりえる」と、幸福度指数が跳ね上がる。

素敵な柄のワンピースが似合い、牡丹のように真っ直ぐ届く歌声をもったピアノ奏者、松本花(ちゃん)は、ベースのアサイタクロー、ドラムのTsugane・C・Ryotaと3人で、SUNEというバンドを組んでいる。(読み方はスン※スネではないのよ、お気をつけて)

SUNEのMVはあいにくもこれからだが、“ハロー・エンドロール”から湧き出る香りは、衰えを知らず、「三人寄れば文殊の知恵」とはSUNEの祖先が創造した言葉だったのだろう、あまりにも三人が刺さる楽曲へと変化するので興味深いのだ。

12月頭にリリースした配信限定シングル“ひかりをつなぐ”は是非、ご拝聴頂きたい。

 

SSQ/ハイボールは青く、風を切って疾走する

追い風の中、制服さえも自由変えて走り抜けていた頃、透明ではない青さにふわっと、体が浮かび軽くなっていく感覚と同じだ。澄んだ夏の真ん中、田んぼを割って、どこまでも伸びる道の上にバンドセットが組まれている。世界が水色とキミドリ色でつくられている場所から、炭酸の気泡が弾ける音を合図に曲が届いてくるようだ。

ベースボーカルのaoi(さん)の声は、名前そのまま、青く、蒼く、空のように高く澄んでいて、心の機微を表すミヤベ(氏)のドラムは人間味を失わない。ギターヤシロHEROを体現化したようなギターリフは穏やかで、華やかである。

毎日が未知との遭遇の過程を経て、葛藤の渦中にありながらも、3人は「諦め」を知らなかったあの時のままだ。ためらわず「時をかける」潔さを残し、いつまでも清々しいのだろう。

 

花園distance/惑星間を女子旅行、薔薇と対話

彼女たちの持つ共通言語はきっと、讃岐弁(香川県)ではない。時間をかけて育てた愛情が、確実に新たなコミュニケーション方法を生みだしたインストバンドだ。

いつの間にか生活の中に溶け込んでいた、ちいさな可愛い生き物を愛する女の子たちが、突然遠い音楽を鳴らすものだから、ファンは反射的に近づき聴き入ってしまう。

自然のように予測ができない景色が自由に変わっていく、感覚が研ぎ澄まされたなかで、伝えあい共有していく音波を越えた、何かがそこに存在している。

繊細で高尚な不安定の中を、極彩色の花びらが微笑み舞っているようだが、「大切なものは目に見えない」と、あの世界的に有名な王子様小説の言葉で、花は惑わせてくる。

赤紫色の艶やかなバンド名は、ステージ上の彼女たちをより魅力的に着飾っていて、「とてもお似合いだ。」と、本日は、締め括らせていただきたい。

 

minds/浅瀬の海を泳いでいる、無限で小さな命

小さな呼吸が聞こえる。吐く音、吸う音、見えない息が帯となって漂っている。乖離した空間がお互いを意識して、共鳴している気配がする。

あちらにも、こちらにもと、産声があがり、誕生を祝福して名前を送り合っているような、あたたかさに包まれたオレンジ色の包容力がそっと手をとってくれた。

ボーカルの鈴木明日歌が生み出す芸術は、自然そのものに限りなく近く、それでいて、たおやかな人間のかたちを保っている「生」の美しさがある。

上にある“魚の名前”のM Vをもう一度みてほしい。撮ったというよりも、時間を切り取ったと思うような、表情や動作をみて、ただの「演技力」と、まとめてしまうのが惜しいのだ。これこそが生まれもった彼女の魅力と才能で、mindsの核のように思う。

 


 

まとめ

考えた。「私に自由に紹介されたいアーティストは存在するのか」と。だから、奔走した。「自由に?」そんな勝手、「私の大切なバンドだぞ」と。二足の草鞋を履いた故の意地だろうか。

改めまして、快くバンドの紹介を任せていただき、私を信じてくださって本当にありがとうございます。みんなの魅力が伝わりますように。そんな気持ちでいっぱいです。

 

(Text by ソラ