【連載】新田概論(仮)/第1回
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<毎週木曜日連載>
新田概論(仮)、はじまりました
はじめまして、Dr.FOOLの新田です。
知ってる人は知っている。知らない人は覚えてね。
ご縁がありこちらで連載をさせて頂くことになりました『新田概論(仮)』。
よろしくお願いします。
「記事の内容は何でも大丈夫ですよ!公序良俗に反していなければ!」
というマリアナ海溝よりも懐が深い編集長の甘言に唆されるがまま、ふたつ返事で連載を始めましたが『何でも大丈夫』って逆にめちゃくちゃ難しいんじゃない?という疑問が浮かんだのは、この記事の1行目を書き出した時でした。
あの野郎!!!!謀りがったな!!!!
仮にもバンドマンなのでみなさまに見られている記事では粋がってみましたが、お話させて頂くときはゴリゴリの敬語ですし、なんならすごく媚びてます。
この連載が早めに終了した場合、記事が面白くなかったんじゃなく偉い人の悪口を言ったからだ。という言い訳をする為の予防線です。
頑張りますのでお付き合いの程、みなさまよろしくお願いします。
タイトルの『新田概論(仮)』ですが、あまり良いタイトルが思い付かなくてコンセプト決まったりとか、良いタイトル思い付いたら変えても良いですか?(ここで確認するスタイル)
はてさて、第1回という事なので簡単に自己紹介しておきます。
- Dr.FOOLというバンドのベーシストです
- 作詞作曲も担当しています
- 星のカービィとシャチがラーメンが好きです
- マンガをめちゃくちゃ読みます
以上です。
非常にこざっぱりしていて覚えやすいプロフィールですね。
こういったプロフィールに書ける面白い特技を模索しています。
前置きが長くなってしまいましたが第1回新田概論(仮)はじめていきましょう。
以前バンドアカウントのブログで毎日マンガを紹介する記事を書いていたんですが、普段自分の思考を活字に起こす事をしていなかった人間ですので、毎日というハードルの高さに絶望して割と早めに挫折しました。
挫折する前に紹介したかったマンガが沢山あるので今回はそちらから、ひとつ紹介していこうと思います。
『SOUL CATCHER(S)』というマンガで、ジャンプ→ジャンプNEXT!!→ジャンプ+に移籍しながら連載され、完結した作品です。
ジャンプといえば友情・努力・勝利をテーマにドラゴンボールやワンピース、NARUTO等のバトルファンタジー物や、スラムダンクやハイキュー!などのスポーツ漫画等が人気の言わずと知れた週刊マンガ雑誌。
そんな!!!
少年ジャンプに!!!
彗星の如く現れた『SOUL CATCHER(S)』!!!
これはなんと吹奏楽をテーマにしたマンガです。
第1話のあらすじを紹介します。
鳴苑高校に通う主人公・神峰翔太。彼は人の心を見る事ができるシナスタジア(共感覚)という特殊な能力をもっていました。
人が嘘を付いたり傷付いたりする心まで見えてしまう為、出来る限り人との関わりを絶っていました。
そんな時に屋上で1人サックスを吹くもう1人の主人公・刻阪響と出会います。
彼が吹くサックスの音に心を掴まれた神峰は、刻阪が所属する吹奏楽部の演奏を見に行くことにしました。
見る人々の心を掴む(神峰の目にはそう見える)刻阪の音色に感動すると共に、屋上で吹いてた時よりも心を掴まれなかったことに疑問を持った神峰は今まで関わりを持つ事を避けていたにも関わらず、刻阪に「音が届かない人が出てくるのか」と問います。
ほとんど初対面の神峰にそのことを言い当てられた刻阪は驚きながらも、放課後一緒に病院に付いてきてくれと神峰が頼みます。
病院には刻阪の幼なじみで歌手を目指していた女の子・モコが入院していました。
ある日を境に唄を歌えなくなってしまった彼女は心を完全に閉ざしてしまっていたのです。
モコの前でサックスを吹くも全く反応のないところを見て、自分も音楽をやめるという刻阪。
そんな刻阪に諦めるな、明日もう一度自分の言う通りにサックスを演奏してくれと神峰が頼みます。
初対面にも関わらずおかしなことを言う神峰に怒りを覚える刻阪ですが、心が見えるという神峰の言葉を疑いながらも最後にもう一度演奏することを約束します。
次の日、神峰と共にもう一度演奏をする刻阪。
神峰は彼女の心を見ながら『まっすぐに突き刺すように』『火を起こすように』『もっとひとつひとつ丁寧に』と演奏の指示をします。
楽譜も読めない、音楽用語も知らない神峰の言葉に戸惑う刻阪ですが、思い当たる自分の演奏の癖や、曲の構成上こういった風に吹く方が良いと伝えていることを見抜き、幼なじみの塞ぎ切っていた心を開かせる事に成功します。
演奏中に神峰の指揮で、自分が大きなホールでサックスを演奏する未来が見えた刻阪は、心の見える神峰を指揮者として吹奏楽部に誘います。
これが第1話。
いやぁ書いててまた読みたくなりましたねえ!!!!
このマンガの凄いところが、ジャンプに今まで無かった吹奏楽というジャンルでありながら
- 特殊な能力をもつ主人公
- 高い戦闘力(演奏力)をもつ、もう1人の主人公
- 一癖二癖もある吹奏楽部の部員達とぶつかり合いながらも、音楽を学び徐々に信頼を得ていく
そして、後に出てくる違う共感覚をもつ世界的な指揮者の孫であったり、同じく心が見える共感覚を持ちながらも人の心を壊すことに快感を覚える新入生であったり、ライバルや敵と闘い勝利するという、ジャンプ3大テーマを全て補完しているんです。
もちろん、3大テーマを吹奏楽というジャンルで補完しているから面白い、という訳ではないです。
- 登場するキャラクター達の生い立ちやバックグラウンドがドラマチックでどの部員も感情移入できる
- 心の状態が見えるとはいえ、完全に内容が読める訳ではないので、ある種謎解きの様な面白さがある
などなど魅力が沢山!本当に面白いです!
野球、サッカーなどのメジャーなスポーツがスポットを当たる中、部員数だけで言えば相当な人数がいる吹奏楽部。
今まで見えていなかった需要が、相当数あったんではないでしょうか。
作者の神海先生も吹奏楽部に所属してサックスを吹いていたそうですが、僕も約10年ほど部活や社会人楽団でサックスを吹いていました。
その目から見ても練習や合奏シーンなどは「こんな事あったなぁ~」と思い出されるガチな内容になっていたり、大人数による人間関係のめんどくささには敢えて触れないことで吹奏楽の楽しさを感じたりもできます。(このあたりは最終巻の後書きで神海先生も書いておられました)
今までにないマンガに出会ってみたい方や、吹奏楽部に所属してる方などはきっと楽しめると思いますので、読んだことない方はこの機会に是非!
あー!このマンガのこと書けてスッキリ!笑
初回から長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
第2回以降は短めで公序良俗に反しない、宗教や下ネタなどを排したライトな内容の記事書きますね!
それでは!
ちんちん!
Dr.FOOL/新田