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【連載】オ客ハ読ムナ。/第8回

<毎週土曜日連載>




「夢は口にだしたら自分だけの夢じゃなくてみんなの夢になる」って話

なんだか夏が来てしまいました。

お世話になっております。みなさまのオモチャ倉坂です。

前回は「ONE PIECEに学ぶバンドのストーリー作り」みたいな話を書いてみましたが、

今日は僕が今までライブハウスで働いてきたなかで特に印象に残ってるバンドのストーリーのお話を書いてみたいと思います。

例のごとく「オ客ハ読ムナ」ってことで。

お客さんは帰れ!!

よろしくお願いします。

▼「夢は口にだしたら自分だけの夢じゃなくてみんなの夢になる」

もう10年ぐらい前の話になってしまうのですが、KANA-BOON(@_kanaboon)というバンドが大阪のライブハウスで活動していた頃にすごく仲良くしてもらっていました。

https://youtu.be/oaPstRhoYLE

そんなKANA-BOONがアマチュア/インディーズ時代に見事に伏線を回収してお客さんとストーリーを作ったお話。

僕が彼らと出会ったのは、彼らが二十歳ぐらいの頃。

メンバー全員ファンではあったみたいなのですが、特にVoの谷口鮪くん(@kanaboonmaguro)は

ASIAN KUNG-FU GENERATION(@AKG_information

の大ファンを当時から公言していました。

本当に心の師匠ぐらいにASIAN KUNG-FU GENERATIONのVo後藤さん(@gotch_akg)をリスペクトしておりました。

でも意外や意外。

当時、鮪くんは生でアジカンのライブは一度も見たことがない。と。

なんで?と鮪に聞くと

「ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブを見る時は共演する時と決めてるので、ライブを見るのはずっと我慢してます!」と。

「お?かっこいいこと言うやん?」

と、すごくこのセリフは僕も印象に残っていました。

KANA-BOONのデビュー前の大阪時代

実はニアミスで、鮪くんはアジカンの後藤さんと会えそうなチャンスがあったりしたのですが叶わず。

鮪に「残念だったねー?」なんて言うと

「いや!まだ会う運命じゃないんです。我慢ですよ!」なんて強がってたのを覚えてます。

そして時は流れ流れて。

KANA-BOONのメジャデビューのキッカケになった「Ki/oon Sonyのオーディション」というのがありました。

結果としてKANA-BOONはこのオーディションに優勝してKi/oon Sonyさんからデビューすることになるのですが。

このオーディションに優勝すると、なんとASIAN KUNG-FU GENERATIONの共演できるという優勝特典がありました。

そのオーディションにKANA-BOONは見事に優勝します。

すごい。

おめでとう。

優勝の報告があって、アジカンとの共演が決まった時はすごかった。

当時のKANA-BOONファンも、もちろん彼らがアジカンの大ファンだというのは知ってるわけです。

本人達はもちろんですが

「すごい!KANA-BOONがアジカンと一緒にやる!!!!!」とファンもみんなでお祭り騒ぎ

まさに見事な伏線回収でした。

これね、ただ「アジカンと共演できる!」っていうだけでも、もちろんすごいことなんですが

ミナミホイールで10人ぐらいしかお客さんを集められなかった頃から

ずっと彼らが「アジカンといつか一緒にやりたい!」と言い続けてきたからこそ。というか。

やっぱりずっと言い続けてきた「夢が叶う」瞬間っていうのは感動もひとしお。

だから恥ずかしがらずにね

大風呂敷を広げてデッカいこと言い続けるのも大事だと思ったりします。

口に出したら、それは自分だけの夢じゃなくてみんなの夢になるんです。

誰かの夢が「他人事」じゃなくて「自分事」になる瞬間。

素敵な体験でした。

ありがとうございました。

で、この話にはさらに後日談もありまして。

これは生で見たんじゃなくて、当時のSONYの新人発掘さんに映像で見せてもらったんですが

KANA-BOONとASIAN KUNG-FU GENERATIONが共演したイベント当日。

まずはKANA-BOONのライブから

冒頭、谷口鮪のMC

「僕はASIAN KUNG-FU GENERATIONの大ファンで〜」

続けてさらにしゃべる鮪

「でも、アジカンのライブは今まで一度も見たことがなくて〜」

客席はもちろんASIAN KUNG-FU GENERATIONのファンばかり

「えー?」と会場からもれるブーイングの声

すこし不穏な空気になる会場。

でも、そのブーイングを切り裂くように鮪が続けます

「大ファンだから、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブを見る時は共演する時と決めてました。今日、その夢が叶いました。大阪堺から来ました!KANA-BOONです!」

ダカトンっ!ジャーン!

はじまるライブ。

さっきのブーイングは何だった?ってぐらい、この一言で会場の空気がかわった瞬間。

MCひとつで会場全員を味方につけた瞬間でした。

映像で見ただけなんですけど「うわ!鮪、かっこいい!!」って鳥肌たったのを覚えています(笑)。

見事な伏線回収でした。

…と、KANA-BOON の思い出話コーナーみたいになっちゃいましたが

他にも、もちろんいっぱいあるんですけどね。

例えば「サマソニに出る!」って言っちゃって、本当にサマソニに出ちゃったヤバイTシャツ屋さん(@yabaT_official)だったり (紅白も本当に出てほしい)

学生時代のイジメられてた経験を「カセットテープとカッターナイフ」という名曲にしてMVをバズらせた みるきーうぇい (@kaori__milkyway)だったり

まだ叶ってはいませんが、ミュージックラビッツのコラムで連載を持っているバンドさんなら

「3年後にアニソンを歌う!」と公言しちゃってる天上天下(@TT_announce)だったり

「自分みたいに気持ちが弱い人に寄り添う歌を歌いたい」とこれまた公言している街鳴り(@machinari_osaka)だったり

それぞれが紡いでいくストーリーを追いかけるのって、インディーズバンドを応援して追いかけていく醍醐味だと思います。

みんなで夢を紡いでいきたいもんですね。

と、臭い一言が出たところで、おしまい。

ばいばい

シーユーネクストウィーク

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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The denkibran/今日の1曲

https://youtu.be/9BxTeZUMNHk

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