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【インタビュー】Endless宵道/シングル3部作の第2弾『予兆雨』をリリース!

都内を中心に活動するバンド、Endless宵道(エンドレスヨミチ)。
2021年6月からのシングル3部作のリリースが決定し、ミュージックラビッツでは全3回のインタビューを通してその魅力に迫る。

今回は2回目のインタビューということで、3部作シングルの2作目『予兆雨』にフォーカス。
さらに、今回の3部作リリースにあたって制作したジャケットについても語っていただいた。
作品からにじみ出るEndless宵道の世界観にフォーカスした、読み応えのあるインタビューとなっている。

「泣ける音楽」がコンセプトの「Endless宵道」。バンド名の由来は?

――前回に引き続きよろしくお願いします!突然なのですが、楽曲のお話に入る前にバンド名の由来について聞いてもいいですか?「Endless宵道」って字面も読みも珍しいなと思いまして。

伊藤 翔(Dr.):もともとバンド名の候補がいくつかあった中で、永江が出した原案を後藤がいじって出来上がりました。原案は、「Endless夜道(読:エンドレスヨミチ)」。バンドのコンセプトでもある「泣ける音楽」に合う名前を考案したのですが、「夜道」って普通過ぎるかなと思いまして。そこで後藤が「宵道」に書き換えたんです。

後藤 慶介(Vo.):字面がかっこいいし、意味的にも自分たちのバンドに合っているなと思って選びました。

永江 晴夫(Ba.):「宵」はちょうど暗くなる時間を、「Endless」は長く続くことを意味するのですが、暗くなりかけの状態が続くことが、僕にとっては一番不安な状態なんです。そんな不安な状態を楽しめるような楽曲を演奏したいなと思って、命名しました。

伊藤:個人的には「宵」って、「今宵も」っていう言葉みたいに楽しいものとして捉えることもできると思うんです。そういう意味でも気に入っていますね。ただの夜道だと暗いままで終わってしまいますから。

――「宵道」という表記には、深い意味があるんですね。「字面」の話が出ていましたが、パッと見た感じ、「Endless宵道」って珍しいというか、どことなく目を引く名前ですよね。

伊藤:そうですね。アルファベットと漢字を組み合わせたバンド名は比較的珍しいと思うので、目立ち具合や覚えやすさも加味して決めました。ネットでも検索で見つけやすい点も意識しています。

永江:前回のインタビューでもお話ししたのですが、このバンドでは音楽に対するとっつきやすさを意識しているんですよ。だから、とっつきやすい入り口を作るという意味で、キャッチーさやわかりやすさも意識しました。

――周囲の目を引きつつも、バンドのコンセプトや目標がしっかりと反映されたバンド名ですね。

シングル『予兆雨』リリース!「未来」に対する不安と絶望を描く。

https://youtu.be/z9g2uYurKlA

――いよいよ本題なのですが、3部作シングル『Time of Tears』の第2弾『予兆雨』リリースおめでとうございます!まずは、この楽曲のテーマについて深掘りさせてください。

永江:ありがとうございます。前回のテーマである「過去」に続いて、今回は「未来」がテーマの楽曲になっています。何が起こるかわからない「未来」に対する漠然とした不安や絶望を描きました。

伊藤:今回の楽曲の作詞作曲は永江が担当したのですが、彼の世界観が濃いですね。普段から「泣ける曲」をコンセプトに活動している僕たちですが、その中でも一番暗い曲ができたと思いますよ。

――「未来」がテーマとだけ聞いて、てっきり明るい曲なのかと勘違いしてしまいました。「未来は明るい」みたいな。でも、そうではないんですね。

永江:僕らとしては、「未来」は何が起こるかわからない分、不安や絶望を感じさせるものだと思うんです。今は楽しく暮らしているけれど、これがいつまで続くのかな、とか。今回の楽曲では、そんな心のざわつきを表現しました。

――今回楽曲制作にあたって、何かインスピレーションを受けたものや出来事ってありますか?

永江:僕は哲学書が好きなのですが、そういう部分からは影響を受けています。例えば、哲学者ショーペンハウアーが引用した「もっと良いものが良いものの敵である」っていう格言だったり、キルケゴールの「無限性や可能性というのも絶望の一つだ」という旨の言葉だったり。これらをヒントに、人間が現状に飽き足らず、よりいい状況を求め続ける状況を描写しました。

後藤:一生満足できない、ってやつですね。

永江:人間は、答えの出ない問題に永久に向き合っていかなきゃいけない。そんなメッセージを込めた楽曲です。

――先ほど伺ったバンド名の由来にもリンクしそうなテーマですね。前回の楽曲のモチーフは「香り」とおっしゃっていましたが、今回の楽曲ではどうですか?

永江:今回は「雨」をモチーフに作りました。恐ろしさや不安の象徴でもある「雨」が、未来に対する絶望と重なると思いまして。

――タイトルにも「雨」って入っていますもんね。今回の3部作は、作品ごとに主人公が決まっているとのことですが、今回の主人公はどんな方ですか?

永江:既婚の女性です。今は旦那さんと暮らしているんですけれど、旦那さんに冷たい態度を取られたり、自分をあざ笑っているように感じたり……。好きな人と結婚して幸せなはずなのに、幸せだと感じられない。まさに未来に対して不安や絶望を抱えている女性です。

――人物像がとてもはっきりしていますね。「未来に対する不安や絶望」は多くの方が感じるものだと思うので、既婚の女性でなくともいろいろな方から共感を得られそうな楽曲だと思いました。

後藤:そうですね。楽曲制作では何かしら共感を得たいという気持ちもありますので、共感してもらえたらうれしいです。

重く厚いサウンドに映える妖艶な歌声。「女性」や「雨」を忠実に再現。

――実際に楽曲を聴かせていただきましたが、まさに女性らしさだったり悲しさだったり、この楽曲のテーマを忠実に具現化していますね。楽曲制作で特にこだわった点があればお伺いしたいです!

伊藤:この楽曲は、とにかく「歌」を第一に考えて制作しました。楽器のアレンジも、いかに歌を映えさせるかを考えて作っています。

――具体的にどんなアレンジをされたのですか?

伊藤:ドラムは全体的に、歌モノのようなフレーズを意識しています。そこに間奏部分だけギターロックのようなフレーズを盛り込んでいて。歌を大切にしつつも、間奏ではリスナーさんに「あっ」と思われるような楽曲に仕上げています。とっつきやすい音楽だけれど、曲の中盤が変拍子になっていたり、イントロは四分の四拍子なのに、変拍子に聴こえたり。

永江: ベースの音色は重く仕上げつつも、没入感が欲しかったので空間系を入れました。楽曲全体を重いサウンドで包み込むことで、後藤の妖艶な歌声を際立たせています。

後藤:重いサウンドと言いつつも、暗いまま地を這うというよりは、全体的に広がりや厚みのあるサウンドが特徴です。ミックスもそのあたりをこだわりました。

後藤:ボーカルのレコーディングでは、楽器隊の深いサウンドにマッチするように何度も録り直しました。悲しい歌なので、レコーディング中も悲しい気持ちで歌い続けていましたね。

――イントロ部分では、シンセサイザーの音色も印象的でした。まさに楽曲のモチーフである「雨」を表現しているような。

永江:そうですね。「雨」そのものや、「雨」が降る道を歩く人々の足音をイメージしています。シンセサイザーの音もこだわりましたよ。レコ―ディングのエンジニアさんとも相談して、いろいろな音源を混ぜて作りました。

伊藤:これまでパラパラと降っていた小雨が、イントロ部分でいっきに土砂降りになるイメージですね。心の中に降り注ぐ土砂降りを表現しました。

後藤:シンセサイザーも盛り込んでいますが、なんだかんだギターチューンですよ。ジャンルもメタルなのかロックなのか形容しづらい楽曲なので、実際に聴いて楽しんでほしいですね。

――楽曲の終盤のハイトーンボイスも印象的ですね。まるで悲しみを抱えた主人公叫びのようです。

永江:そこは主人公の女性が、悲しみによってだんだん崩れていくところを表現したんです。旦那さんと抱き寄せあったり、涙を流したり、そんなシンプルなことさえもできなくなるんじゃないかっていう不安を描きました。最後の高音は、まさにそんな女性の叫びをイメージしています。

伊藤:主人公が抱える苦しい気持ちを後藤が見事に表現しているので、そこも注目して聴いてほしいですね。

3部作のジャケットを制作!『Time of Tears』の世界観をビジュアルで楽しんで。

Cover art by Ena@enano_illusta.gram

――今回の3部作のシングルでは、1曲1曲に対してジャケットを制作されたんですよね。ジャケットの制作秘話についてもお話を聞かせてほしいです。

伊藤:はい。まず今回ジャケットを制作するにあたって、楽曲の主人公やストーリーをデザイナーさんにお伝えしました。そうしたら、主人公の年齢や髪の長さ、趣味嗜好などすごく細かいところまで設定を聞き返されて。

後藤:「髪の長さは?」って聞かれたときは焦りました(笑)。黒髪くらいのイメージしか考えていなかったので、もっと詰めなきゃいけないなと思いました。デザイナーさんとのやりとりを通して、主人公像がブラッシュアップされましたね。

――主人公像が明確になったことで、ジャケット制作だけでなくレコーディングにもいい影響が出たんじゃないですか?

伊藤:そうですね。ジャケット制作はレコーディングと平行して行ったのですが、主人公像を詰めることで曲への理解もどんどん深まっていきました。

後藤:具体的なイメージをバンド内で共有しながら、レコーディングに臨めたと思いますよ。

――今回リリースの『予兆雨』のジャケットは真っ黒ですよね。「未来=不安、絶望」という解釈が、ジャケットにも表れている気がします。

伊藤:真っ黒だし、描かれている女性も目を閉じちゃっているんですよ。

永江:未来は不安や絶望を感じるという意味で、ジャケットの色は黒にしました。反対に一作目は「過去」がテーマだったので、白を基調としたジャケットで「過去」の美しさや儚さを表現しました。それぞれの楽曲の世界観がジャケットに表れているので、ぜひ楽しんでほしいです。

――今回の3部作全体のテーマは「涙」、裏テーマは「時間」とのことでしたが、ジャケット制作にあたって3部作全体のテーマについては何か意識されていますか?

永江:主人公の表情にもこだわっています。笑い泣きとか悲しい涙とか、涙の理由によって表情も変わると思うので、そこはデザイナーさんと話し合いましたね。過去はあどけない表情、未来は絶望した感じの表情、とか。

伊藤: 裏テーマである「時間」については、ジャケット全体に時計のモチーフをあしらいました。

後藤:長針・短針はないのですが、時計チックなデザインも含まれています。

――なるほど。3作目も楽しみです!

永江:3作はそれぞれ別のテーマ・ストーリーを持った作品でありつつも、共通のテーマを持っているのでそこも楽しんでほしいですね。別々のものでありながら、共通点もあるので。例えるなら、パズルのピースのようなものです。

――パズルですか?

永江:はい。詳細は、次回のお楽しみということで!(笑)

――はい。ぜひ次回のインタビューで聞かせてください(笑)

8月・9月にライブ実施。リスナーを巻き込んだMV制作も!

――今回もありがとうございました!最後に、直近で何か告知がありましたら、お願いいたします。

伊藤:はい。8月22日と9月20日に、立川BABELにてライブを行う予定です。

伊藤:中でも8月のライブでは、会場内でMVを撮ろうと思っています。今回発表する3部作とは違う楽曲のMVなのですが、ファンやお客さんを巻き込んだMVを作る予定です。ぜひ会場に足を運んでいただきたいです。

後藤:僕たちと一緒にMVを作りましょう……!

永江:もちろん今回発表したシングル「予兆雨」も聴けるので、ぜひ来てもらえると嬉しいです!

――ありがとうございました!次回のインタビューもよろしくお願いいたします!

(Photo & Interview & Text by まあや

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