【連載】ミューラビ倉田のラビッツボックス/第27回

<代打的不定期連載>
ボクができること
おはようございます!
ミュージックラビッツ編集長、倉田航仁郎(クラタ コージロー)です。
とあるバンドさんたちのご助言をきっかけに、ボクの考えやメディアにかける思い、アーティストさんに対して感じることなどを運営者目線で発信する休載時の代打的不定期連載。
本日は、現在音楽活動に集中するべく長期休載中のDr.FOOL( @Dr_FOOL_ )とハヤシライフ( @hayashilife884 )のベーシスト、新田万博さん( @nitta_expo)の連載『新田概論(仮)』の代打です。
万博さんの連載は以下にまとまっているので、ぜひご覧ください↓
さて今回は、ボクができることについてのお話です。
ボクができること、ミューラビができることって限られていると思っています。
その中で、何をして何をしないか、何をすればアーティストさんやライブハウス、音楽関係者さんのためになるのかを考え、ボクやスタッフを含むミューラビにとって無理なく継続していけるか。
これをずっと考えながら企画したりアーティストさんと接したりしてます。
その一例をご紹介。
東京のThe Blue Plum Street Bandこと、ブルプラ(@TheBluePlumStr1)。
以前バンド初のMVをミューラビで作成させていただいたバンドさんです。
東京のクリエイターである、石田ダダさん(@ishida_dada)監督で作られた、こちらの作品を気に入っていただき、続けて第二弾、第三弾のご依頼をいただきました!
その際、ブルプラの皆さんから
「次は “ YUDAN ” のリリックビデオを。そして、“ 君はタバコを吸えない ” という曲のMVをお願いしたいと思っています。」
というご相談がありました。
で、“ 君はタバコを吸えない ” のMVに対して「へいこら節とは真逆の、かっこいい感じ」というイメージをお持ちだったのですが、個人的になんとなく曲にそのイメージがしっくりなかったので
「そのイメージを優先するなら、“ 革命 ” という曲の方が合う気がします。それに、“ へいこら節 ” → “ YUDAN ” → “ 君はタバコを吸えない ” より、“ へいこら節 ” → “ YUDAN ” → “ 革命 ” の方が、ブルプラを知らない人が見てもバンドの色も伝わりやすく、流れも自然な感じになるのではないかと思いましたが、いかがでしょうか?」
と、僭越ながらご提案してみたら納得されて
「たしかに!そうしましょう!」
となって、“ YUDAN ” のリリックビデオと “ 革命 ” のMV制作が決定しました。
そうしてできたのが、ちょうど昨日公開された “ YUDAN ” のリリックビデオです。
これは経費節約という意味で、クリエイターさんに依頼せず、倉田の方で作りました。
(実績のないボクは本職の方と同じ金額は取れませんし、撮影なしの動画作成&編集だけなので、トライアル価格で作成させていただきました。ご依頼あればお気軽にご相談ください)
これと並行して、“ 革命 ” のMV撮影もしていて、先日クランクアップして現在編集作業中です。
今回は「大阪に行きたい」というブルプラのご要望を叶えるべく、大阪を拠点に全国で活動しているMVクリエイターのフジタヒロアキさん(@FJT_deepsink)に依頼して、大阪で撮影していただきました。
こちらも公開をお楽しみに!

その他、楽曲配信の選曲やスケジュールもご相談いただき、それもいろいろと案を出して一緒に決めました。
で、先日MV撮影の際にお会いしたとき、ブルプラの皆さんから
「ご提案していただいてよかった!このリリースの流れは自分たちでは作れなかったからとても助かりました!」
と言っていただけて、とても嬉しかった…!
なぜボクがそこまで込み入った話ができたかというと、ブルプラから次の作品候補を全曲もらっていて、イメージや希望、迷っていることなど、たくさんの情報を共有していただいていたからなんです。
だからボクの中にもイメージができていて、ブルプラのやりたいことも理解できていたから、ボクなりに思うことをお伝えできた、ということなんですよね。
ただの音楽メディアの編集者だからボク自身何かをプロデュースしたとかそんな経験や実績があるわけでもないけれど、そんなボクを信用していただき、こうして相談していだけることは本当に嬉しいし、だからこそ意見を求められたらわかる範囲で真剣に考えてお答えします。
ボクってアーティストさんからしたら部外者で、ある意味お客さん的な立場だし、だからこその客観的な意見を伝えることで、アーティストさんにとって迷っているところがクリアになるのなら、こんな嬉しいことはないですからね。
こんな感じで、できることは少ないけれど、少ないなりに求められることはしっかり対応していきたいと思っています。
他にも今企画ライブをいろいろ打ち出していますが、他のアーティストさんから
「このバンドと対バンしたい!」
というご意見をいただいていたりするので、それを軸にブッキングさせていただいたりしています。
やりたいこと、やってみたいこと。
アーティストさんがそんな思いを持ってモヤモヤするくらいなら、ボクでできる範囲で希望を叶えて差し上げたいと思います。
MV撮影も含めて、ミューラビが打ち出すサービスや企画は全部そんな思いで組み立てています。
このスタンスはこれからも大切にしたい。
すぐに大きな夢にアプローチするような力は今のミューラビにはないけれど、小さな夢をひとつでも実現するためのお手伝いならできることもあるかもしれないですからね。
これらのことについて、儲けはほぼ無いし、儲けに全比重を掛けないからミューラビはいつまでも赤字運営だったりするのだけれど、アーティストさんやライブハウスさんにメリットをちゃんと享受できるようになれて、その先にミューラビも儲かるようなことになったらいいなって思ってます。
正直言えば儲かりたいですし、ミューラビで稼ぎたいと思っているけれど、それを最優先にしてしまったら、やっぱりアーティストさんやライブハウスさんに寄り添うことはできないかなって思うし、だから運営に必要最低限の手間賃やクリエイターさんやライターさんへの報酬分をいただくにとどめています。
ボクは関わる全てのアーティストさんやライブハウス、ライターさんやクリエイターさんをはじめとする音楽関係者さんと一緒に歩みながら、みなさんが大きくなって有名になっていく背中を見送りたい。
それだけなんです。
—–✂︎—–✂︎—–こぼれ話—–✂︎—–✂︎—–
撮影のときにブルプラのBa.Vo.さださん(@sadafullgood)から
「記念に撮りましょう!」
って言っていただいて、フジタさんも一緒に撮影した一枚。
ボクごときが一緒に撮りたいなんて失礼な気がして、自分から撮影して欲しいって言えないからアーティストの皆さんには言わないけれど、こうして言っていただけると嬉しい。笑
——✂︎—–✂︎—–✂︎—–✂︎—–✂︎—–✂︎——
というわけで、今回はここまで。
ではまた!
ミュージックラビッツ編集長/倉田航仁郎
こちらもオススメ!
プロフィール

京都在住のフリーライター兼ディレクター。元バンドマン(ベース/ドラム)。お酒はビールと日本酒が好き。自分が楽しいと思うこと、周りが楽しいと思うことを追求していきたい。40代目前にしてもなおラーメン大好きぽっちゃり系。