【連載】ソライロシアン シアンの「空色ノート」/第7回

<毎週水曜日連載>
ダウナーシアンです
ミュージックラビッツをご覧の皆さま
ごきげんいかが?シアンです。
実は現在、シアンごきげんじゃありません。
とても落ち込んでいます。今回休載させてもらおうかとも考えたくらいです。
Twitterでもネガティブなことつぶやきまくって、皆さんに心配かけ倒してるいけない子状態。
近ごろ知り合いの良くない知らせがいくつか重なったり本業が忙しかったり、他にもいろいろ要因が重なって、自分を繋ぎとめていた一本の糸がプツリと切れてしまったよう。
なにしろ気力がないんですが、いまこの文章を書くことで何かの整理がつくかもしれない。それを期待しつつ書いています。
今でこそ明るく能天気に過ごしていますが、10年以上前のこと、僕は重度のうつ病を患いました。
そのときも、パートナーの病気や知人間のトラブル、多忙が重なったことで突然、こころが壊れてしまいました。
音楽をやるどころか聴くことも、起き上がることも笑うこともできなくなった
。
いうなれば「無」です。
笑ったり何かにこころ動かされたり、感情をあらわにできることが人間であるとするならば、この頃の僕はひとの形をした、ひとあらざるもののようでした。
お医者様が言うには、僕は感受性や共感力が悪い意味で強すぎるようです。何か病名がついてたけど忘れました難しくて。
幸い、いろいろな方のご心配やご協力を得て、時間はかかったものの回復し今に至りますが、僕は本当にラッキーだったと思います。一歩間違えばいまこの世にいなかったかもしれない。
回復したとはいえ、いまだに強い何かのきっかけでフラッシュバックのように当時のことを思い出すことがあります。いまがその状態です。
これはしかたのないことで、これからもうまく付き合っていかなければいけない。ただ、一度乗り越えることができたから経験上どう対処したらいいのかわかるります。だからあまり心配はいりません。誰に言ってるんだ僕は。
重い話でごめんなさい。
誰かの参考になればとか、そういうつもりはないです。
こればかりはケースバイケースだし、人のこころの在り方はそれぞれ。一概に言えないことだから。
ただ今回は自分のことを話したかった。
聞いてもらいたかった、それだけです。
ただ言えること。
このときの経験があるから僕は、それまでよりひとに優しくなれました。それから、この経験がなければ今のような曲は書けないと思ってます。
だからよかったのかもしれません。結果的に。
現在ご心配いただいてる方々、失礼ながらこの場を借りてお礼を。
ありがとうございます。すぐに良くなるので少々お待ちいただければ。
最後にひとつだけ。
落ち込む僕を連れ出して海に連れてってくれた親友へ。

ありがとう。
このときの景色と君のことば、忘れないよ。
ソライロシアン/シアン(Gt./Vo.)
こちらもオススメ!

