【連載】白航・了の名盤紹介「見た目が良ければ中身もいい」/第1回

<隔週木曜日連載>
The Pretenders – Get Close (1986)
ミュージックラビッツをご覧の皆様、初めまして。
白航というバンドでベースを担当している了と申します。
あまり誇れる程ではないけども、自分なりに、名盤と呼ばれるアルバムをレビューしていこうという試みを始めてみたいと思います。
ただ漫然と好きなアルバムの感想を垂れ流していても面白くないので、ゆるい縛りを設けていきたいと思います。
ズバリ、「ジャケ買いしちゃいそうなほど、優れたアートワークを掲げたアルバム」。
もしくは「中身を知らなくても壁に飾っていたらとりあえず映えるし音楽通っぽくできる」と言い換えてもいいかもしれません。知らんけど。
長文を書く習慣がないのでもう既にしんどくなってきました。では本題。
The Pretenders – Get Close (1986)
プリテンダーと言っても「髭」あーだこーだでは当然ありません。
バンドの首謀者、クリッシー・ハインドを軸に、1978年に結成。パンク・ニューウェーブの流行の中、シンプルなロックンロールを盾にして一躍人気バンドとなりました(2005年、ロックの殿堂入り)。
ジャケットの女性はまさにその彼女。トレードマークの青いテレキャスをぶら下げ、まさに歌っている最中でしょうか。
ヴィヴィアンウエストウッドの店で働いていた経歴も影響しているのか、黒いジャケットの着こなしも見事。
文字の情報量は最低限。いつの時代であっても通用しそうなこのシンプルなデザイン、惹かれます。
しかし特筆すべきはやはり「音」、エンジニアはボブ・クリアマウンテン(筆者はむしろこの人目当てで聴いた)。音像は名前の通りひたすらにクリア、分離の良さは正直他の追随を許さないほど。コーラスがかったギターの生々しさには目(耳)をみはるものがあります。
限りなくポップな味付けがなされているため、所謂ロックンロールを期待すると肩透かしを食らう感じもあるかもしれませんが、そこは強力なボーカルによって力強さもしっかりとキープされています。流石の一言。
読者の方々に特に聴いて欲しいのは「Don’t Get Me Wrong」。
これは情報番組「特ダネ」で使われたようで、聴き覚えのある方も多いのでは。
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こんな感じで、ミューラビ様のスペースの一角をお借りし、徒然と自分の趣味をさらけ出していこうかなと思います。少しばかりお付き合いください。
白航/了(Ba.)