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【連載】音楽と僕らの共存論/第4回

<隔週木曜日連載>




切ない系が好きな話。

そんなことを言っていた前回。

僕の好きな音楽ってなに?

切ない系です。

ん、それってなんですか?
まあ、フワッとしている。

しかし自分なりに
自分の好きになる音楽達の共通項を
探した答えである。

やはり自分なりにはある程度説明をつけてみたい。
けれども、説明をすればするほど、
自分の音楽観というものの浅さだったり、
了見の狭さというもの思い知らされるというか、
露見するような気もしてならないが、
まあ前週に引き続きお付き合い頂ければと思う。

自分が音楽にグッとくるポイントで
一つわかりやすい要素がある。
メロディにおけるいかにもなオイシイ音づかいだ。

具体的にいうとエレカシの今宵の月のようにのAメロ、
2センテンス目「きらめく町の灯りは」の
正に「町の」の響き。これはドンピシャ。

UVERworldの激動、
Bメロ「所詮青の世界に」の「いーに」。
これ何回も出てきますね。

手前味噌ではあるが、
Endless宵道ではリフレインという曲の2番Bメロ、
「あの窓から冬は流れ行くけど」の
「行くけど」が当てはまると思われる。

これってきっと所謂音楽理論という
モノサシをもってすればなんらかの解説がつくのだろう。

中学の時学校で少し習った気がするが、
「部分転調」だとか、
「曲のキーから外れた音使い」なんじゃないかと思う。

その時の作例ではミスチルのSignのAメロが挙げられていた。

まあ別に理論の解説はもっと詳しい人が
もっとわかりやすくしてくれているので
それはそれとして。

少なからず自分の感性というものは、
体系化された理論に当てはまる部分については
割と真っ当な感覚と言えるんだろうし、

作り手も「ここ工夫してんだよね」っていう箇所を
素直に楽しんでるという意味では、

我ながら素直というか、
チョロい性格してるなと思ったりする。

そうはいっても、
自分の好きな曲が全部前述のパターンに
当てはまるわけでもない。

特徴の1つであるのは間違いないけれど、
それは作り手からしても手段であって
目的ではないだろう、と信じたい自分がいる。

音階やリズムの組み合わせの
技巧的な楽しみは確かにある。
歌詞に置き換えるなら、
意味と、それと無関係な部分での言葉遊び的な要素。

きっとどちらも手段であって、
その向こうにはこんな気持ちに、気分にさせてくれるという、聴き手の心への作用が目的のはずだ。

別に必ずしも感動させる必要はない。
聴き手の心を必要以上に動かさない事が
目的の音楽もあるだろう。例えばBGMとか。

でもやっぱり僕は心を動かす音楽が好きだ。
ゲームのBGMでも、
つい手を止めて聴き入ってしまう様な楽曲が好きだ。

だから、こういう音楽観になるのだろう。

じゃあ、切ないってのは、
つまるところ心を動かされるって事でいいかな?

いやいや、それではまるで、
この曲がいいのは、好きだからです。
その程度の話しかしていないではないか。

実際の所そんなもんなのかもしれないけれど、

けれども何より自分自身、
もうすこし法則らしい法則を見つけてみたいのだ。

もしそんなものが見つかったとしたのなら、
それはきっと僕のための音楽理論で、
僕にとっての作曲行為は、
そんな理論の探究にも近いのだろうか。

すると、作品を世に出す行為とは、
すなわち理論の答え合わせにもなり、
僕の世界で通用した法則が、
もしあなたの世界でも通用したのなら、
僕らの世界が地続きであるという一縷の希望が
みえて来ると期待したくもなる。

僕の琴線に触れる音楽と出会えたらなら、
その作り手に何か許されたような気がして。
切なくて救われる。

ジャンル分けの話とは少し逸れてしまったけど、
既存のジャンル分けとは違った切り口で、
音楽的様式や、スタイルとは違うポイントで、
精神性での共通項で音楽を見つけていくことは
難しいのだろうか。

昨今主流のサブスクリプションサービスでは、
視聴履歴に基づきオススメのアーティストを
再生してくれる機能がある。

これには大変お世話になっており、
時に思いもよらない音楽と出逢わせてくれる。

その一方で、
似たようなサウンドだけどなんか違うよな、
と思うことも多い。

まあデータは
リスナーが被っていることを示しているのだろうから、
僕が偏屈なだけとも言える。

そういう意味では泥臭いけれど、
アーティストが主体となって出演者を集める、
所謂企画ライブなんてものは
やっぱり可能性感じちゃうよなあ。

僕らのリスナーにこそ聴いて欲しい、
僕らの大好きを集めた、
音楽フェス、プレイリスト、コンピレーションアルバム。

いいですね。夢のある話だ。

セツナフェスを、いつの日か。

Endless宵道/伊藤 翔(Dr.)

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Endless宵道/今日の1曲

https://youtu.be/IOlHQdSMams

アーティスト情報




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