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【対談】映画『DOCUMENTARY OF GOOD PLACE-Live Together,Rock Together-』公開記念!監督・UGICHIN×松山サロンキティ・武花元店長インタビュー

2020年9月5日に開催された、全国5か所を繋ぐオンラインサーキットイベント『GOOD PLACE』。以前当メディアでも紹介した当イベントが今回、ドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY OF GOOD PLACE-Live Together,Rock Together-』となって全国で上映を開始している。

イベント主催兼今作の監督であるUGICHINは、これまでにHi-STANDARD「GROWING UP」のMVを始めとして、ken Yokoyamaや安室奈美恵、東京スカパラダイスオーケストラなど。さまざまなアーティストのMVを手掛けた、日本の音楽界では知る人ぞ知る映像作家だ。

「主役はライブハウスだ」そんなコンセプトを元に開催されたオンラインイベント『GOOD PLACE』。そしてその当日の模様や、各地の音楽シーンに纏わる人々の暮らしを描いた映像『DOCUMENTARY OF GOOD PLACE-Live Together,Rock Together-』。

無事映画として完成した本作は、現在舞台となった全国のライブハウスを巡り上映会を開催している最中だ。その皮切りとなったのが、当メディアでも連載を担当していた武花正太が元店長を勤めていたハコ・松山サロンキティでもある。

武花正太(松山サロンキティ 元店長)

今回、監督のUGICHIN武花元店長の2人に、映画についての対談という形でインタビューを決行。今回の映画やイベント、そもそもライブハウスシーンや音楽業界への向き合い方について。さまざまな角度から話をしてもらった。

愛媛のライブハウス・松山サロンキティと監督・UGICHIの深い繋がりとは

UGICHIN(映像作家・監督)

――お2人共今回はよろしくお願いします。そして先日の松山の上映会の際はありがとうございました!

武花(以下T):よろしくお願いします~。

UGICHIN(以下U):こちらこそありがとうございました。

――早速ですが、まずはそもそもの話から。UGICHINさんとここ松山サロンキティの繋がりは、一体どこからなんでしょうか。

U:一番最初は2004年のジャパハリネットのMV撮影ですね。仕事で地方へ行くきっかけ、っていう意味でも、そのジャパハリの件が初めてだったんじゃないかな。

T:全国の中でも松山が最初、っていう感じなんです?

U:そう。そもそも僕らみたいなMV監督って、当時基本的に仕事は東京近郊だったんですよ。東京以外の街に行く事ってほとんどなかったので、松山行くのがめちゃくちゃ楽しかったですね。大はしゃぎしてました。

T:あの頃のバンドって、やっぱ東京行かなきゃ始まらない、みたいな感じでしたけど。それでも地方で音楽活動をする形が徐々に広がり始めた頃でもありましたね。今でこそ当たり前になってきてるけど。

U:ですね。なので、松山はすごく思い入れのある街でもあります。

全国各地を繋いだイベント『GOOD PLACE』における愛媛の立ち位置とは

(本編映像より)

――ただ今回の『GOOD PLACE』の開催地5か所(東京・大阪・北海道・沖縄・愛媛)を見た際、絶対にほとんどの方が「なんで愛媛?」って思ったと思うんですよ。

T:うんうん。愛知じゃなくて?ってね。

――ですがUGICHINさんの中では、そんな思い入れもあって愛媛に声を掛ける意志は初めからかなりあったんですか?

U:やっぱり全国でやりたいってのが最初にあったんですよね。このシステムの一番大きなメリットだし。なので北海道と沖縄、あと東京大阪って考えた時に、四国のエリアって「全国各地の点々とした場所でやる」のに必要だと思って。迷わず愛媛を思い浮かべました。

T:ありがたいですねえ。

――そうなると、「全国各地のライブハウスを見られる」というイベントコンセプトを考えた時に、愛媛ってある意味大きな立ち位置を占める土地だったのかなって。

T:こんなイベントでもないと、愛媛のバンドなんか各都市の人たちには見てもらえないよね。普通はね。

TAKUMA/FOR A REASON(本編映像より)

――武花さんは今回参加させて頂ける事が決まった際、愛媛のライブハウスとしてどんなことを思いましたか?

T:まずブッキングどうしよう、って(笑)全国配信してチケットが売れるバンドじゃないと勝負にならないというか、『GOOD PLACE』を意義のあるものにできないと思って。結果的に敢えて毛色が全然違う3バンドを集めて、今の松山の多様さを出せたのはよかったけど。あれでよかったのかと思うことは未だにありますね。

U:僕の中では、とにかく各地域の出したいバンドを自由に出してもらいたい気持ちが強かったので。だから僕としては、松山のブッキングもほんとバラエティに富んでてよかったな、と。面白かったですよ。

(本編映像より)

T:ありがとうございます。それと松山のバンドは今回ライブ出演に当たって、SNSでも結構告知を盛んにしてくれて。全国でも特にイベントを盛り上げようっていう動きが出来たんじゃないかなっていう自負はありましたね。

U:いや、本当そうですね。めちゃくちゃありがたかったです。

T:せっかくの機会だし、他県のライブハウスに負けたくないって思ってて。バンドのブッキングもそうだし、ライブハウスの配信技術もどこもクオリティ高かったし。ノウハウが全然ない中、短い時間で動画配信のレベルをみんな仕上げてきて「ライブハウスすげえな!」ってなりましたね。

迎えたイベント当日、武花元店長が現場で尽力していたこととは?

(本編映像より)

――イベント当日の現場の空気感はいかがだったでしょう。

U:僕は当然東京のライブハウスにいたんですが、松山はどうでした?

T:僕はとにかく一体感を出そうと走り回ってましたね。普段大人しいバンドの子に無駄に絡みに行ったり、楽屋で出番終わった出演者にも他の各地のライブを一緒に見てもらったり。有観客だと出演者と客席で一体感が作れるけど、あの日はそれが無理だったでしょ?フロアにはお客さん当然いないし。

U:映画を見ると、ハコごとのスタッフの一体感が各ライブハウスで作られてたのが伝わってきましたね。

――ある種、ライブハウス対抗の対バンイベント感が強かったというか。通常対バンイベントの醍醐味って、ジャンルの違うバンドといい意味で競い合う雰囲気だと私は思ってて。そんなムードがバンド同士だけでなく、ライブハウス同士で作られていたのはとても面白かったです。

渡辺淳之介/株式会社WACK代表(本編映像より)

T:あの一回だけじゃなくて、二回三回とやりたいイベントでしたね。

U:というかやりたいですね。次やる時は配信ライブを飲食店とか、いろんなお店でリアルタイム中継しても面白いかも。それ見ながら飲食店さんでお酒飲んだりさ。

T:いいですね~。早くそういうことができるようになりたいですね。

U:ですねえ。武花君の新しいお店でもぜひやって頂ければ。

T:ほんとですか!ぜひぜひ!

映画完成、そしてお披露目へ…上映が行われた各地の反応は?

(本編映像より)

――そして先日、完成した映画の全国上映巡業が松山を皮切りに始まって。6月1日の東京回にもUGICHINさんは出席されていましたが…各地の上映会の雰囲気はいかがです?

U:まだ東京は緊急事態宣言も明けてない中で、それでもいろんな方に来てもらえて本当にありがたかったですね。松山開催の時も、僕個人というよりはライブハウスを、サロンキティを愛している人たちが来てくれていて。

T:松山の時もまん防の影響で20時には完全終了しなきゃいけないから、平日16時から上映会を始めたんですけど。土日やもう少し遅い時間ならもっと人がいただろうけど…あの人数は本当に「松山のリアル」という感じでしたね。

(本編映像より)

U:でも、僕はなんなら誰も来てくれないんじゃないかと思ったりもしましたよ。十人でも二十人でも、実際にあの開催日時でも来てくれた人に見てもらえたのがとにかく嬉しくて。東京での上映会開催に当たっても勇気をもらえましたね。

――ちゃんと届いている人には届いているんだな、ということが伝わるというか。

U:そう。もちろん誰も見に来なかったり、人が少ないと格好つかないな、みたいな思いもあったけど…それよりも一人でも二人でも、こうやってきちんと見に来てくれる人を大事にしていきたいです。

HATANO/HAWAIIAN6(本編映像より)

――ありがとうございます。そうしましたら最後にお二方から、皆さんへのメッセージなどがあれば。

U:…とにかく見てね、と。

T:そうですね(笑)ドキュメンタリー映画だから当然大きな展開や物語はないけど…貴重な時代の景色や、音楽業界のワンシーンを切り取った作品だと思うので。僕は特に音楽業界に携わる人たちには、ぜひ見てもらいたいと思ってます。

U:あと僕は、映画を見た際にどんどんそのことを周りの人に話して欲しくて。SNSでもいいですし、友達とご飯食べてる時とか、そういうクローズドな場面でも「そういえばこんな映画見たんだよね」って話して欲しいです。近しい人からの口コミが僕は何よりも信頼が置けるもので、拡散力の強いものだとも思っているので。

(本編映像より)

――この映画自体はUGICHINさんの完全自主製作なので、同時に今広くいろんな所で上映場所も募集しているんですよね。

U:はい。シアターの上映場所も募集してますし、問合せさえもらえれば単発での上映会をいろんな所で企画してもらって大丈夫です。今のところは残りの全国のライブハウス巡業上映と、7月にも東京・渋谷のミニシアターで単発の上映会が決まってます。ぜひどこかで、何かしらの機会で本作を見てもらえると嬉しいですね。

(Photo by UGICHIN、武花正太 / Facilitator & Text by 曽我美なつめ )

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