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【連載】オ客ハ読ムナ。/第5回

<毎週土曜日連載>




温故知新のマーケティング 2

さて前回に続きましてなのですが

今日こそ、ピュアなバンドマンを敵にまわすような事を書いてみようと思います。

「ロックンロール原理主義」とでも言いましょうか。

たまにですが、古い音楽を好きな人には

「あの頃のロックンロールこそ本物のアートで、今の音楽はまがい物!」

みたいな思考の人もたまにいます。

好みは人それぞれなので、そう思って昔の音楽を楽しむのも否定はしませんし

僕もどちらかというと、そっち派の人間ではあります。

(ムステインズのギター佐倉君と、70年代ロックの話だけを垂れ流すツイキャス放送をやった事があるのですが、あれ超楽しかった)

ただ、

ただね、

歴史をひも解いていくと、60年代や70年代のバンド達は純粋に音楽をアートとして追及していたのか?

と聞かれると、まったくそんな事はないんですよ。(そういうバンドも、もちろんいますが)

逆に、今の時代にバンドをやっている人よりも、「お金」や「売れる」ということに関してはきっとシビアにバンドをやっていたように思うんですね。

ビッグマネーをつかむために、彼らはバンドをやっていたわけです。

身もふたもない書き方をすると、彼らは成功して金が欲しかったんです。

有名なエピソードを2つ書いてみます。

▼ビートルズの自演乙

細かいエピソードは端折りますが、

ビートルズをデビューさせてマネージャーをやっていたブライアン・エプスタインという人がいます。

このブライアンさん、実は地元リヴァプールでレコード屋さんをやっていました。

ブライアンがビートルズのデビューシングルLOVE ME DOが発売される時に何をしたか?

自分のレコード屋さんで大量の枚数を仕入れました。

そして、ビートルズのデビュー盤はチャートイン。

(噂レベルで最近は否定的な説もありますけど、ブライアンがチャートに入れるために1万枚買い占めた!なんて噂もありました)

あくまでマネージャーさんがやったことではありますけど、今の時代風に置きかえると

「ビートルズの最初のMVの再生回数ってめちゃ金出して買ったらしいでwwww」

「ビートルズ、自演乙wwww」

みたいな(笑)

もちろん、これがなくても次のシングル「PLEASE PLAESE ME」で跳ねてたとは思うんですけどね。

この予想は、しょせん後の歴史を知ってる僕らの後出しジャンケンですが。

▼SEX PISTOLS、自演乙

こちらの方がたぶん有名な話なのですが。

70年代パンクのアイコン SEX PISTOLS。

これも詳しい話は端折りますが、そもそも服屋さんをやっていたマルコム・マクラーレンという人が

その服屋に出入りしてる若者をつかまえて、金になるぞ!と作ったバンド、それがSEX PISTOLS。

で、SEX PISTOLSがテレビに出た時に、このマルコムさん、自分でテレビ局に苦情の電話をガンガンに入れまくったらしいんですよ。

大人に嫌われてるほど、パンクキッズには受ける!!みたいな…そういう演出ですね。

今でいうとこの、これは自演の炎上商法 (笑)

今の時代風に言うと

「ピストルズ!炎上商法乙wwwww」

みたいな(笑)

と、わかりやすいエピソードを二つあげてみましたが、昔のロックレジェンドと言われているような人たちも、売れるために色々とやっていたわけです。

他にも、不良のイメージがついてるローリングストーンズですが、

ビートルズと比較された時の差別化のために、不良キャラで行こう!と、ああいう売り出され方をされたというエピソードもあったり (当時で言うと、ビートルズの方がぶっちゃけ不良だった)

特にイギリスのバンドは自分の国だけで売れてもダメで。

その次にアメリカで売れないと、世界的なバンドにはなれないから(ビッグマネーが手に入らないから)

アメリカ進出のタイミングで音楽性を変えたり、色々と試行錯誤しているバンドってすごく多い。

あと、みんな流行りものにも敏感だし。

きっとイメージよりも、売れるために流行りのジャンルにけっこうすぐ寄せちゃうし(笑)。

と、オールドロック系の話を書くと、僕の得意ジャンルなので暴走してしまいがちなのですが(笑)

これらのエピソードから、僕が何を伝えたいかと言うと

「宣伝とか苦手なんですよね~」とか言ってるバンドマンに

「いやいや!ビートルズとかピストルズでも、

自分達が売れるために、自演したり死ぬ気でがんばってたんやぞ?

人気者になりたい!と言ってバンドやってるんなら、せめて宣伝ぐらいがんばれよ!

あれか?おまえらはビートルズよりも上か?上なのか??」

と、そんなような事を伝えたいわけです。

自演をやれ!とは思いません。

ネットで自演なんかしても、どうせすぐにバレるし、

まったくおすすめはしません。

自演までする必要はないけど、宣伝したり集客することを

「媚びる」みたいに思いこんでいるバンドマンに向けて。

妙なプライドだけ高くなってしまて、動けてないのが一番ダサいぞ。と。

自分の音楽やライブに自信があるなら、聴いてもらったり、来てもらうための努力はしようよ!

ビートルズだってしてたんだぜ?と。

そのような事を今日は伝えたいと思いました。

「昔のバンド達は音楽だけ純粋に出来てて、今みたいに宣伝や集客のことなんか考えずにバンド出来てたんだろうな~」

なんて、甘いことを考えているバンドマンにはね、力強く言いたい。

そんなことはない。

今も昔も一緒。

グダグダ言わずにやれ。

…と言ったからには、ライブハウスもがんばらないといけないのでね、がんばります。

一緒にがんばりましょう。

ではまた次回に。

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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The denkibran/今日の1曲

https://youtu.be/OlNM4a-bZec

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