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【連載】オ客ハ読ムナ。/第3回

<毎週土曜日連載>




バンドマン、ピュアすぎる説

早くも第三回です。

マジメなバンドマンの話を前回は書いたので、今回も別の角度からマジメなバンドマンの話を書いてみようかと思います。

お客さんの夢を壊す可能性もあるので、お客さんはここで「戻る←」を押して退出してください。

ご協力お願いします。

▼ピュアなバンドマン

ピュアなのはいいことです。

計算高すぎるバンドマンなんて鼻につくし。

僕は仲良くしたいとも思いません。

ピュアな人、大好きです。

ただ、ピュアすぎるのもどうかと思うんですね。

この連載では、便宜上「バンドマン」という呼び方で統一していますが

(実は”バンドマン”という呼び方は個人的にはあまり好きでなかったりします)

この「バンドマン」という人種は場合によって、色んな呼ばれ方をします。

●アーティスト
●ミュージシャン
●パフォーマー
●プレイヤー
●シンガー
●クリエイター

などなど

僕的には、これらの呼ばれ方ぜんぶに多少の違和感はありまして。

「いやいや、お客さんに聴いてもらって見てもらうために、舞台に上がってるんだから芸人だろ!?」

と思ってます。

なので僕の考えとしては、少なくてもライブをやっている時、バンドマンという人種は芸人です。

(”アーティストと芸人”のバランスのとり方みたいな話は、また機会があれば書きたいと思います)

極端な言い方かもしれませんが、すべてがお客さんを楽しませる、感動させるための 芸 でなければいけないと思います。

今ならネットで活動を完結できる世の中です。

それができないなら、無理してライブをする必要ないですしね。

プロや、人気のあるバンド、売れているミュージシャンというのは、この辺りの意識がやっぱり徹底しています。

意識的にがんばって実行している人

無意識にできている天才肌の人

自分ではできないから裏方が考えて、色んな要素でコントロールしている人

それぞれですが、そのバンドマンの曲やライブ、存在そのものがきちんと「芸」になるように、きちんと何かしらの形で機能しています。

いわゆるプロ意識ってヤツだとは思うんですが

例えば、

童貞キャラで「性春!」みたいな歌を歌っているんなら、童貞キャラを大事にしないとダメだと思うし

いつだって本音を言うのが、その人の持ち味なら一生懸命に本音を言わないとダメだと思うし

ロックスターを気どるなら、やっぱりオフの時だってロックスター感を大事にして欲しいし

芸風はそれぞれですし「嘘をつけ」とは言いませんけど、

少なくても、お客さんを楽しませるために自分が提供してるものの純度は下げてはダメだと思うんです。

これを「アマチュアバンドの初期からやれ!」と言われても、なかなか難しいとは思うので、その辺りのプロ意識は、後々 身につけていってもらうとして。

ようやく本題です。

▼プロや人気者の発言の裏側を少しだけ読んで欲しい。

例えば、ぜんぜん練習しないバンドマンがいたとして。

「なんで練習しないの?」

「いや、憧れの〇〇のギタリストも練習はしない!って言ってたんで…」

ほう。

なるほど。

憧れの人が練習していないから、自分も練習しなくても良い。と。

なるほど。

ピュアか(笑)

真に受けるな!!!!!(笑)

もうね、強く言いたい。

「インタビュー記事の発言を、ミュージシャンが真に受けるな!」と。

もちろん、脚色ないことを言っている人もたくさんいるとは思います。

嘘はつかないで本音でしゃべってるだけの人も多いと思います。

でも、嘘じゃなくても本当のことを言ってない場合もあります。

編集もされるし、色んなチェックも入るし、極論、嘘をついていたっていいんです。

芸人だから。

それで感動してもらえて、音楽を聴いてもらえることにつながるのなら。

ルール無用なんです。

例えなのですが、うえに書いた「練習していない〇〇のギタリスト」の発言がこんなものだったとします。

「ギターの練習?ぜんぜんしてないですね(笑)」

これを字面だけで読んだら、ただ練習していないだけの人です。

でも、もしかしたらこの発言の後ろに()があるかもしれないんです。

(でも、バンドでのリハーサルは毎日、8時間は入ってますよ!)

(まぁ、でもギターは常にさわってるんでねー。練習とは思ってないけど家ではずっと弾いてますよ!)

(子供の頃は親の英才教育で死ぬほど練習させられたんで(笑)技術って意味ではその時の貯金だけでやってる感はあるかもですね…!)

嘘は言ってないけど、本当のことも全部言ってない…という可能性を、演っている側なら考えてほしい。

インタビュー記事だけ読んで、ぜんぶを真に受けて「おおお!やっぱり〇〇さん、すげー!天才!」と思ってるだけなら、それただのお客さん目線なんで。

ちょっとは疑ってくれ。

超痩せてるモデルさんが

「いやー、ダイエットとか美容に気をつかったことないですー!めちゃくちゃ大食いですよ(笑)」

とか言ってるのと一緒。

あんなの誰も信じてないでしょ?(笑)

絶対に隠れて努力してるやん!!って。

こと、バンドや音楽の話になると、バンドマンってマジメでピュアな人が多いから、真に受けて信じちゃってる人が多い印象です。

モデルの発言ならわかるのに、なぜバンドの話になると信じるんだ(笑)!?

ということで、ピュアなのは本当に素晴らしいことだけど、もうちょっと裏を読んでくれ!という…

なんだろう

今回は僕からのお願いでした(笑)。

裏ばかり読んでくる素直じゃない人も嫌だけど、少なくても芸人として、そういう憧れの人と同じ土俵に立ちたいんなら

そういう意識を少しだけ持っていると後々 役に立つかもしれません。

今回は本当にお客さんの夢を壊すような内容で失礼しました。

僕らは嘘をつきたいわけじゃなくて、お客さんを楽しませたいんです。

「歳をとる前に死にたい」と歌う The WHO は、今やおじいちゃんです(超かっこいいおじいちゃん)

ジョン・レノンが狂信的なファンに殺されたあと、

ステージのボディガードを増やしたらしいデビッド・ボウイは、その昔「ステージの上で死にたい」と歌っていました。

嘘つきと言えば、彼らは嘘つきかもしれません。

でもその素敵な嘘で、想像できないぐらいの人達を楽しませて救ってきたわけです。

バンドマンっていうのは、つまりそういう商売。

芸としてやっている以上、演出は絶対に必要です。

演出がない風に見えるものに憧れがちですが、あれだって「演出がない」という演出です。

この辺りの感覚は、はき違えないで欲しいなー、なんて思う今日この頃。

今回も偉そうに失礼しました。

では、次回。

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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