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【連載】オ客ハ読ムナ。/第2回

<毎週土曜日連載>




信号を律儀に守るバンドマン

第二回です。

では、今回から本格的にお客さんには読んで欲しくない「オ客ハ読ムナ」な内容をお届けできたらと思います。

▼信号を律儀に守るバンドマン

ライブブハウスに出演しているバンドマンと話していると、つくづく思うことがあります。

「みんな、マジメ」

とにかく、マジメな子が多い。

女癖が悪いとか、

時間やお金にルーズだとか、

その手の不真面目さは、もちろんそれぞれあるんでしょうけど(笑)

それとはまた別の話でみんなとにかく「マジメ」。

これは何の話か?というバンド活動の話なんですが。

では、どうマジメなのか?

はい。お答えしましょう。

「普通のバンド活動をマジメにやっちゃってるなぁ」

なんて、よく思うんです。

普通のバンド活動

月に2~3本のライブをして

MVを作って発表して

CDが出来たらレコ発イベントをして

たまの地方、東京遠征ライブをして

SNSの更新もがんばって

打ち上げもがんばって

などなど

みんながやっていそうな活動をマジメにこなしているバンドマンが多い。

本来なら、マジメなのはいいことだと思います。

なら、ここで僕は何を問題にしたいのか?

「自分の頭で考えて活動してない」

ここを問題にしたい。

「みんながやってるから、なんとなく」

「バンド活動ってそういうもんでしょ?と、なんとなく」

そんな、なんとなく、なんとなく…で、どこかで見たような活動をトレースしてるだけのバンド活動。

そんなバンドを見かけると、自分で考えることを、最初から放棄しているように見えたりもします。

マジメって言えば聞こえはいいけど、ぜんぜん自分で考えて活動してないよなー…と。

例えば、仲間のバンドマンを大事にすることも大切だと思うし、

仲間みんなで盛り上げたい、のし上がっていきたい、それも大事と思います。

でも、仲間と同じことをしているだけで果たしていいのか?と。

他のヤツらがやっていないから、こんなやり方をしてみたら面白いんじゃないか?とか

アイツらに負けないように、こんなやり方はどうだろう?とか

僕らのバンドなら、他の人がやっていないこういうやり方をしたら、もっと音楽が届くんじゃないか?とか

そういうことを考えるのを最初から放棄しているというか。

「スキあらば他のバンドを出し抜いてやる!」

そんな本気度を感じるバンドさんに会うことが、最近は極端に減っているような気もします。

ライブハウスの人がこれを言ってしまうと仕事にならないのですが、

そもそも「バンドを結成したからライブハウスに出演しないといけない」という、みんなの思う最初の当たり前。

これだって、怪しいもんで

「自分たちで機材を借りて、公園で仲間たちと定期的にフリーライブをする活動」

だって、本来はアリなはずなのに、そういうことすら考えない。

こういう「マジメ」なバンドを見ると

信号機の色を律儀に守っているだけに見える時があります。

「赤は止まれ」

でも、今、車はまったく通っていない。

周りのバンドは信号を守って律儀に止まっている。

この状況を自分の頭で判断できるんなら、赤でも進むべきなんです。

行きたい場所があるのなら。

もちろんリスクはありますが。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」

という、ビートたけしさんが流行らせたギャグがあります。

これもダメなんですよ。

マジメなバンドマンたちは、信号は律儀に守っているくせに、

みんなが進み出すと、赤なのにつられて進みだすんです。

「みんなが進んでいるから」という理由で。

本来は、周りが進んでいるから、進むんじゃなくて

自分で状況を判断して、GOと思って進まないと意味がない。

これ、得するのは一番最初に自分で状況を判断して、赤でも進んだ先陣をきったヤツだけです。

オコボレがあっても、いいところ、二番手、三番手まで。

その後に続いたバンドは、もはやただの有象無象です。

普段は、思考停止で信号の色だけ見て律儀に守っているのに

みんが信号をやぶりだしたら、みんなに釣られて信号をやぶってしまう。

最悪です。

そんなバカなヤツいないだろ?と、これを読んでいるバンドマンは笑うかもしれませんが、

自分の胸に手をあてて考えてみてください。

「今はライブの本数を増やさないと」

「レコ発イベントやらないと」

「弾いてみた動画を積極的に上げていこう」

「TikTok はじめよう」

なんとなくで、こういうことやってませんかね?

自分の頭で考えて「やろう!」ってなったのなら、失敗を恐れずにガンガンやったらいいと思うんですけど。

もちろん、信号が青でも止まらないとダメな時もあるし

信号が赤でも進まなければいけない時もあるし

みんなが赤信号で渡ってても、進んじゃいけない時もあるし

自分の頭でいっぱい考えて、色んな人に相談して、最後は自分達で決めて。

素敵なバンド活動ライフをお送りください。

説教臭い内容になってしまいましたが

では、また次回。

※現実の信号機はしっかり守ってください。危ないし、道路交通法違反になりますので。

▼こぼれ話

このコラムのタイトル「オ客ハ読ムナ」は

「からくりサーカス」「うしおととら」などの作者 藤田和日郎さんの「読者ハ読ムナ(笑)」という本から拝借しております。

漫画家になるための心得を藤田先生流に書かれた、面白い本なのでこちらも機会があればぜひ読んでみてください。

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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