【連載】チセツナガラ小唄ぺこのどないせえと?/第2回

<毎週水曜日連載>
混み合う御堂筋は頼りない
どうも、小唄ぺこです。
ライブ終わりにしたためております。
これを書いている今日(2021/6/5)よりライブの物販に新譜を並べることに成功しました。
本来の予定より1月遅れにはなったけどね。
E.P「問わず語り」について少し。

<収録曲> ・野良猫のストラット ・だましうち ・春を唄えば ・ひかりのまち <デザイン> Katagiri Mituki(@Katagiri_329) <価格> 500円
ジャケットめっちゃお洒落。
値段設定はミスった。
「問わず語り」ってタイトルは、「聞かれもせぬのに語ること」って意味で、どこから引っ張ってきた言葉かというと往年の歌謡名曲、「ルビーの指環」から。
「問わず語りの心が切ないね」
名曲です聴いて欲しい。
デザイナーのkatagiriにそのことは伝えてないんやけど汲み取ってくれたとしか考えられないくらいマッチしててとても嬉しい。
こういうちょっとした遊びが好きで、この連載の第1回目にURL貼らせてもらった休止中の僕のバンド、ユメクイ思想の、「ミュージック」
「大衆音楽の神様は他の子達で精一杯」って歌詞の裏で、「世界に一つだけの花」のメロディが流れていたり。
サブスクで配信してる口説き文句って曲の
「会いたいけど会えないのヤイコみたいに歌っている」って歌詞の裏で矢井田瞳さんの、「一人ジェンガ」が流れていたり。
「愛しのミューズの口説き方」ってタイトルのシングルなんやけど録音した時には秘密にしておこうって話で、気づいた人が楽しんでくれたらなって思ってたんやけどもう時効やから!!
問わず語りの収録曲についても触れなあかんわな。
1曲目の野良猫のストラット
タイトルはアニメ、「カウボーイビバップ」のアニメ放送版第1話、「野良犬のストラット」から。
自分と他人の内側の相違について気づいてはいるが…って曲。
Bメロやサビのコーラスだったりがアニメ映画、「パプリカ」の有名なシーン、「パレード」的な百鬼夜行感を上手く投影できた感じがして好き。
「ダンスを習った黒い猫があんたを笑う」が持つ意味合いと口にした時のお洒落さが好き。
個人的に1番カウボーイビバップっぽいところ。
2曲目のだましうち
ゲーム、「ポケットモンスター」における攻撃技のひとつ。
「てきを ゆだんさせて ちかづき よけられない こうげきを くりだす」
必中技(必ず相手に当たる)
ギターソロかっこよすぎおかしい。
2番Aメロの、「若いツバメの雀の涙」って言葉遊びが天才だと僕の中で話題。
その次のセクションで「疲れたなら帰れ〜」ってところがあるんやけどちょっとABC感があってかっこいいエフェクトにしてもらってます。
MCでハアハア言いながら熱いこと言ったらいいと思ってない?
そんな疲れてるんやったら帰ったらいいのに。
3曲目の春を唄えばは、10歳の時に20歳の自分へ向けて手紙を書かされた事を思い出して書いた歌詞。
過去の自分との対話になってる。
ちなみにその手紙はまだ届いてない。
大阪府和泉市役所の方、両親に見られる前に回収したいんですがどうなってますか?
メンバー間では1番人気の歌詞、多分。
「青春は終わった瞬間にゴミになった」
って歌詞が好き。
「ちょっと変わってる人間ってこの歳でもう気付いてる」
「そう思っていたいだけで別に普通だよ」
にギクっとして下さい。
ラスト4曲目はひかりのまち
大阪心斎橋ヨーロッパ通り(OSAKA MUSEあたり)、その周辺のバーで働いていた頃の思い出
学生時代毎日のように溜まった友人の住む家のあった、「ひかりの団地」で過ごした日々
ライブハウスを去った友人達の3つを重ねたもの。
その街を歌った曲ではないんやけど大阪を拠点としたシンガーソングライター徳永由希ちゃん(@tokunagayu_ki)の名曲、「結婚はやめよう」の、「混み合う御堂筋は頼りない」って歌詞が大好きで、自分は御堂筋についてどう表現するかなって考えた時に出たのが
「御堂筋にはぬるい風が吹いている」
だった。
「この街で生きるには真面目すぎるあなたは正しさを抱きしめて今日、街を出ます」
全ての去りゆく仲間達へ御堂筋より愛を込めてすぎ。
普段お世話になってるライブハウスの方に音源送らせてもらったりする。
ライブハウスの人ひかりのまち好きがち。
とても良いCDになったと思います。
どうぞ買って欲しい。
おっと、また聞かれもせぬのに長々と問わず語りを。
チセツナガラ/小唄ぺこ(Vo./Gt.)
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