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【連載】ファイアーループ足立のライブハウスなんかやめてやる!!/第40回

<毎週日曜日連載>




〇〇〇脳で「天国と地獄」を考察する

天国と地獄っていうと運動会で流れる「パンパーーン、パカパカ」をまず思い浮かべるかもしれません。これ、ぼくめちゃめちゃ好きなので語りだすとすぐコラム一回分くらいにはなりそうなんですが、今回は名曲の話ではなく「死んだら行くとか行かないとか言われている例の国」の話です。地獄と極楽とも言います。宗派とかで違うのかもですが、宗教なんて正しいも間違ってるもないので自由に語ってよいのです。

最近、4歳の息子が「死んだらどこ行くの」ってめちゃめちゃ聞いてきます。なにがきっかけが分からないし、身近な人が死んだわけでもないのに、寝る前に聞いてきます。死を意識することで生の喜びを知る。すごいぞ4歳児!でもごめん、さすがの父さんでもそれは知らない。僕は一回も死んだことないし、死んだことある人から話を聞いたこともない。又聞きも無い。察するに「無」なんだろうなって本気で思っているのですが、それではさすがにつまらないので一緒に考えてみました。

息子は「いいことをしたら天国へ、悪いことをしたら地獄へ行く」という情報くらいは得ているようでした。躾の定番としては良いです。しかしそこまで知れば当然「天国ってどんなところ」「地獄ってどんなところ」に興味を持つのが子供。まったく信ぴょう性のある資料は無いですが、分かっているのは「天国はめちゃめちゃいいところ、地獄はめちゃめちゃイヤなところ」です。ヒントはこれだけ。さあ、考察してみましょう。まずは天国から。

マンガとかでよく見る「天国」では、死んだ人は死んだ姿のまま天国にいます。「あー!おじいちゃん!会いたかったよ!!」ってシーンがありますが、まずこれが全くダメ。そんな天国は「いいところ」じゃありません。ヨボヨボになって死んだ人は天国でもヨボヨボで、若くてピチピチの時に死んだ人はピチピチ状態?じゃあ赤ちゃん状態で死んだら赤ちゃんですね?美男美女は美男美女で、そうでない人はそのまんま。これは天国と言えるのか?いや、言えない!もっと理想の姿で天国に降り立ちたいです。でないと、もうそこは天国ですらありません。「めちゃめちゃいいところ」じゃなくなるからね。しかも(たぶん)不老不死なんだろ、言葉も喋れないし移動もできない赤ちゃんずーっとバブーや。それは絶対におかしい!

ここでひとつ目の、確実に言えることが見つかりました。天国では自分の姿を思い通りにできます。間違いないです。飽きたら自由に変更可。

しかしまだ問題があります。人間ひとり1人が容姿以外にも様々な個性を持っているのです。足が速かったり腕っぷしが強かったり、頭が良かったりします。これも不平等で天国にはそぐわない。天国に行ったら自分の個性も自由にできるはずです。

となると今度は誰が誰なのか分からなくなってしまいますから、頭の上に名前くらいはプカプカ浮いてるでしょうね。そうじゃないと困るし、ちょっとでも困るならそこは天国じゃないです。僕はぜんぜん名前を覚えられないのでそれでも困りそうですが、天国は自分自身ですら自由自在なんです!ちゃんと「記憶力」がある人になればOKですね。さすが天国!

では逆に、地獄はどんなところか考えてみましょう。これにも息子は興味津々です。知らない。これも知るわけがない。知らないけど面白いから色々考えてみましたが、また同じような話になったのでこれは割愛です。簡潔に言いましょう。天国とは逆に、みんな強制的に同じ姿と同じ能力になります。で、バキバキかつ永遠に責め苦がある。これがいちばんイヤだなあ!さすが地獄!「めちゃめちゃイヤなところ」を完璧に満たしましたね!

ちなみに、なんでみんな同じになるかと言うとそれは、個性があるとその個性によって同じ「責め苦」でも受ける苦しみが違ってくるからです。ドMやマッチョや賢い人はちょっとラクできますから、そんなの地獄じゃ許されません。それでは不公平です。なのでこれは確実です。「みんな同じになる」

でも全員同じになったら自我もどんどん希薄になるだろうし、そんなヤツらに延々と罰を与えても意味はないのです。更生も期待しないし見せしめにもならない。経験値くらいにしかなりません。なんやこれ。ばかばかしい。

というわけで、やっぱ地獄に行くよりは天国に行きたいですね!でもそれを期待して良いことする人は「欲にまみれてる」ってことで地獄に行くんじゃないのかな?天国に行きたいって思った時点でアウトなんじゃないの。天国に行ける人は無我で無欲で無垢な人だけなんじゃないの。つまり、そんなの知ったこっちゃない赤ちゃんか、よほどの聖人しか行けません。殆どの人は地獄へ、赤ちゃんと聖人は天国へ。あかんあかん!赤ちゃん自分でアバターも指定できないしステータスの振り分けもできない。で、雑魚倒しまくるのはNPCの鬼か。頭上に名前の浮いてる無個性な聖人がそれ上から見てるんか。天国と地獄ってクソゲーオンラインやん。マジでちゃんとしてほしい。

こんな話を息子がすごく面白がって「早く行きたーい」とか言うので、慌てて「多分わけかわんないとこだしすぐ飽きるし帰ってこれないし、年上から順番に行かないと知らん人ばっかりやで。マイクラの方が1000倍おもろい」とか適当なことを言ってなだめてしまいました。「じゃあやめとく」だそうです。OKやめとけやめとけ。てか怖いこと言うのやめてよ。それより今をちゃんと生きようぜ!さんざん天国と地獄がどんなところか考察して「たぶんコレ、どっちも無いわ(バランス悪いし)」ってわかったところじゃん。天国も地獄も、結局はこの世の話なんやでって言って寝て、この話はおしまいです。死んだ後のことなんて心配しなくていいんです。寝たあと起きない、くらいでいいです。いつもいつも、生きてる人が大事で、今が一番大事で、今が一番おもしろいんやで!ってたいへん平凡な結論に達してしまいました。でも真理です。ではまた来週!

ライブハウス『Fireloop』店長/足立 浩志

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プロフィール

足立 浩志

大阪府大阪市のライブハウス

寺田町Fireloop』店長

Twitter:@adatinc

大阪にある、寺田町Fireloopという面白ライブハウスのオーナーで店長です。大喜利が大得意ですが、気の利いた答えを出すまでに1日かかります。

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