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【ライブレポ】Mogichuu/満員御礼のステージで見せた青春の1ページ

4月17日(土)に、東京・navey floor AKASAKA(@navey_floor)にて開催された「are you Mogichuu?? Vol.6〜春のもぎちゅー祭り〜」。個性で熱いパフォーマンスに定評のあるバンドが集結し、チケットがソールドアウトとなったこのイベントから、主催バンド・Mogichuuのライブレポートをお届けする。

https://twitter.com/Mogichuu/status/1375432359856640010?s=20

※まん延防止等重点措置のため、OPEN16:00/START16:30に変更となった

げんちゃん(Ba.)のラストライブ。それでもいつも通り120%の汗をふかして

多種多様な居酒屋が立ち並び、通常ならば多くの人々が行き交う東京・赤坂。その中に、

navey floor AKASAKAはある。重い扉を開ければ、地下に続く階段。そこを降りれば、幻想的な空間が現れる。

この日、感染対策は十分に取られた状態で、Mogichuu主催のライブが行われた。出演者はキャッチーで疾走感のあるサウンドが人気を博す自称 “ 二郎系インスパイアポップパンクバンド ” のMogichuuをはじめ、クールでかっこいい大人たちが熱いパフォーマンスを披露する社会人バンドのソライロシアン、魂の叫びを音楽で届ける熊本発のミクスチャーロックバンド・BACKSHOW(爆笑)、その場をドラマチックな空間に創り上げる3人組DTMバンド・SUPERBLUEら、東京を中心に活動する個性的なバンドだ。

その中で、主催バンドとして当日も忙しなく場をとりもつMogichuu。今回は彼らにとって、ベースを担当するげんちゃんの卒業ライブでもある。そんなステージに臨む前の彼らに心境を伺った。

■てっつん(Vo.&Gt.)

げんちゃんは6年間頑張ってきてくれました。今日はソライロシアンをはじめ、BACKSHOWSUPERBLUEというファミリーたちがこうして盛大にパフォーマンスをしてくれるので、僕たちもテンションを上げていこうと思います!

■ゆうちゃん(Gt.)

げんちゃんが抜けるとしても寂しい気分を表に出さず、120%の汗をふかしてフルスピードで今日も頑張らせていただきます。

■げんちゃん(Ba.)

いつもの延長線上に脱退という話がついてくるだけなので、何も変わらずラスト楽しんでいきたいと思います!

■Showkei(Support Dr. )

今日はげんちゃんのラストライブですが、“ いつも通り ” ということが一番送る形として相応しいと思うので、最後という感じを出さないように楽しめたらいいなと思います。

いつも通り。いや、いつも以上に熱いMogichuuのスタートライン

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

てっつん、ゆうちゃん、げんちゃん、そしてサポートドラムのShowkei。4人揃ってのライブは今日で最後だが、あくまでも“いつも通り”。そう語っていた彼らは、言葉通りいつもと変わらず、落ち着いてステージに降り立った。

客席には一足先にライブを終えたバンド仲間や、Mogichuuを追いかけてきたファンが神妙な面持ちでステージを見つめる。人で溢れた会場、そして「げんちゃん!」と呼びかける声がMogichuuと彼らの絆の深さを物語っていた。

激しいShowkeiのドラムが鳴り響くと、Mogichuuのライブがスタート。

「お待たせしました。本日の主役、Mogichuu!」

てっつんの力強い声で演奏が始まったのは一曲目 “ Forever Song ” 。Mogichuuの個性であるシンプルながらもキャッチーで耳に残るメロディが会場を熱くさせていく。まさに120%でスタートダッシュを切ったMogichuu。普段は穏やかなげんちゃんもステージ上では、全身を使ってベースを奏でている。

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

全曲とは対照的に、スローテンポで始まる “ Today is a Party ” 。静かなメロディの中でてっつんの心地良い英語詞のボーカルが会場を包み込み、観客はその手を掲げる。そして、「Let go」 の掛け声が、「パーティ」の始まりを告げた。

繊細にも豪快なギターをかき鳴らすゆうちゃん。そして、げんちゃんのうねるベース。続く “ Rock’n Roll Dance Hall ” で会場のボルテージはMAXに。飛び跳ね、暴れ、大笑い。Mogichuuはいつも彼らとともに汗をかきたくなるパフォーマンスを見せてくれるのだ。

「I’ll go to the top」のフレーズで会場が一つになっていく。

青春を追憶できる疾走感のあるメロディ

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

「今日はソライロシアンのツアーファイナル2021にお越しいただきありがとうございます!」

MCでてっつんが大真面目にボケると、すかさずゆうちゃんがツッコミ。「なんのこと?」と言わんばかりにポカンとするげんちゃん、優しく見守るShowkei。まるでメンバー全員が兄弟のように仲が良いところも、Mogichuuの魅力だ。

そして、1st Full Album『Mr. No.7』の収録曲で、4月14日に公開された青春感たっぷりのMVが話題となった “ Stop The Moment ” を演奏。MVには今回共演したソライロシアンのシアン、SUPERBLUEのZINのほか、ハインリヒが出演。MVもそうだが、どこか気怠げなメロディラインが青春時代を思い起こさせ、エモーショナルな気分にさせる。

■“ Stop The Moment ” MV

5曲目 “ Lingering Memory ” のイントロでは、感性を浴びながらソロでベースを奏でるげんちゃんの姿が。最後のライブとは思わせない、情熱に満ち溢れたパフォーマンスに心動かされた。赤・青・黄色。様々な色の照明で、Mogichuuの青春が彩られていく。

■“ Lingering Memory ” MV

MCでは、最年少のゆうちゃんが愛犬の名前「ゆず」と客席から声をかけられ笑顔に。彼らにはアットホームな空間を作り出す力がある。

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

そして、本編のラストはファンから人気の高い楽曲が2曲続く。“ スリープレス ” はリズム感が癖になる楽曲だが、歌詞は少し切ない。ゆうちゃんの瑞々しいギターの音色がまた、聴いている者の感情を揺さぶるのだ。

次は、MVがYouTubeで1.2万回再生を突破したMogichuuの代表曲とも言える “ ラブリーボブ ” 。Mogichuuとして珍しい日本語詞で、〈僕まだ知らないあの子に振り向く度に好きになる こちらの目も見てくれない〉〈お前の周りにうようよとヤリモク目当て狙ってる家畜共 しらけぇあざてぇうぜぇきめぇしもうめんどくせぇバックれた〉といったストレートで甘酸っぱいフレーズが印象的だ。

演奏が終わり、ステージをはけるげんちゃんの背中は、やはり少しだけ寂しさを漂わせた。

てっつんからげんちゃんへ、ゆうちゃんからげんちゃんへ贈るそれぞれの餞

だが、Mogichuuの曲をもっと聴いていたい!という観客の気持ちがアンコールを求める手拍子となって現れる。そう、まだまだMogichuuのステージは終わっていない。

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

再び観客の前に姿を見せたMogichuu。この日、初めてげんちゃんが卒業に関しての思いを語る。げんちゃんがMogichuuに加入して6年。「お寿司食べたり、つけ麺食べたり、時にはリハに入ったり。静岡にも一度、遠征いかしてもらったね」とげんちゃん。メンバーとの出会い、ファンやバンド仲間との交流。思い出は数え切れないほどある。

「こんなに6年間俺やったぜと胸を張って言えることは、この先にもこの以前にもないと思うので、本当にありがとうございました。脱退するけど、よく言われる(バンドメンバーとの)兄弟のような関係性は続くし、これが終わりじゃないし、いつも仲良くしてくれて嬉しかったです」

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

そして、ライブハウス関係者やバンドメンバー、バンド仲間、これまで応援してくれたファンに感謝を告げるげんちゃんが言葉に詰まる。会場にいるファンのすすり泣く声も聞こえた。会場にいる人たちが共有した今日この日、この瞬間は大切なアルバムとなって記憶に残るはずだ。

「本当にお世話になりました!これからもお世話になるので、よろしくお願いします」

当日の夜、げんちゃんの地元で撮影された “ I’m Always Stupid ” のMVが公開された。これもまた珍しく、ミディアムバラードとなっている同曲は大人へと成長していく段階で葛藤する歌詞が切ない。作詞・作曲を担当したゆうちゃんが「げんちゃんに贈る曲」と称したこの楽曲のMVをぜひチェックしてほしい。

■“ I’m Always Stupid ” MV

しばしの感傷に浸った後は、1stアルバムの一曲目に収録された “ ぽぴっち ” を披露。ボーカル、ギター、ベース、ドラムのすべてが一つに溶け合い、心地良いメロディを作り出した。

てっつんのラップが着火剤となって、Mogichuuのステージがラストに向け加速していく。ラストは、“ Warp Sunday ” 。イントロを激しく奏で、途中で止めたてっつんはげんちゃんに「6年間頑張ってきたお前は、明日から幸せになるよ」とメッセージ。その言葉を受け取り、げんちゃんは何かが憑依したかのようにベースを激しく弾いていく。

悲しみや寂しさを見せて終わるのではなく、いつも通り元気な姿で。実にMogichuuらしい、鬱憤を吹き飛ばすパワフルなステージだった。

Photo by Nanami Uchida(@_7730304)

このライブの翌日、げんちゃんから意志を引き継いだベースの884が新メンバーとして加入。一つのフェーズが終わり、新たなスタートラインに立ったMogichuuの青春はこれからも続いていく。

SET LIST

<2021年4月17日/「are you Mogichuu?? Vol.6〜春のもぎちゅー祭り〜」>

  1. Forever Song(MV:https://youtu.be/E79C7fFZhT8
  2. Today is a Party
  3. Rock’n Roll Dance Hall
  4. Stop the Moment(MV:https://youtu.be/fRKX6rpvr-c
  5. Lingering Memory(MV:https://youtu.be/36HihaUd3RI
  6. スリープレス(MV:https://youtu.be/_79luNRTHOY
  7. ラブリーボブ(MV:https://youtu.be/X-hOgC_xUuM

anc.

  1. ぽぴっち
  2. Warp Sunday

アーティスト情報

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(Photo & Text by 苫とり子

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