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【連載】パーティ日和/最終回

<毎週土曜日連載>




ライブハウスについて

ライブハウスは、バンドが音楽を演奏してもいい所だ。
大きい音を出したって構わないし、小さい音でも良い。
バンドをやったって良いしアイドルや弾き語り、カラオケをやったって構わない。
ダンスをしても良いし演劇をやっても、コントや漫才をやっても、絵を描いても、朗読をしても良い。
DJを呼んで夜通しパーティをやっても良い。

ロックを演奏して良いしヘヴィメタルでもパンクでも良い、レゲエやスカ、ブルースに演歌、なんだってやって良い。
たとえばアニソンをやっても構わないし、ヴィジュアル系でも良いし、BPM300のブレイクコアをやっても良い。
共演者と仲良くなっても良いし、上手く話せなくても良いし喧嘩しても良い。
人気のある奴も出演して良いし無名の奴でも全然構わない。
上手い奴も下手な奴も演奏して良いし威張ったって良いし謙ってても良い。

酒を飲んでも良いし飲まなくても良い、最前列で見ても良いし後ろで踊り狂っても良いし、友達と話してても良い。寄る辺なく壁際でモジモジしてても良い。
終演後スタッフに退出してくださいと言われるまでフロアに居座っても良いし、途中でも帰りたかったら帰って良い。

男でも女でもそのどちらでもなくても、年寄りでも若者でも子供でも来ていい。
お金持ちも貧乏人も来て良いし、美形でも不細工でも良い。筋肉質でも痩せててもデブでも良いし背が高くても低くても良い。
知り合いが多くても良いし友達が少なくても良い。音楽に詳しくても良いし何も知らなくても良い。
オシャレして来ても良いし、普段着で来ても良い。会社帰りのサラリーマンがスーツ着て来ても良いし、学校帰りに学生服で来ても良い。男だけど女性のカッコしてきても良いしその逆も良い。気になる異性が居たら声をかけても良いし、声をかけられたらついていっても良いしお断りしても良い。

ライブハウスに居る奴は、全部カッコいい。

ライブハウスの音はハイファイでもローファイでも良いし、ステージは高くても低くても良い。
照明はハデでも良いしシンプルなのも渋くて良い。
楽屋があってもなくても良いし建物が綺麗でも良いし古くても良い。
スケジュールが毎日埋まってても良いし週末くらいしかイベントが無いのも良い。
客席にお客がパンパンに入ってても良いしガラガラなのもまた良い。

ライブハウスの店長は音楽をやっててもやってなくても良いし、熱い奴でもクールな奴でも良い。
偉そうでも良いし腰が低くても良い。
バンドにダメ出ししても良いし、めちゃくちゃ手放しに褒めても良い。
意識が高そうなこと言っても良いしなんか投げやりでも構わない。
大きくても小さくても良いしケンカが強くても弱くても良い。
みんなから好かれる人気者でも良いし嫌われ者でも良い。
酒が強くても下戸でも良い。
音楽に詳しくても良いしあまり知らなくたって良い。

あいも変わらず様々な人々を飲み込んでライブハウスにはまた火が灯る。
そこに居る人全てを肯定する為に、どんな出来事だって「それもいいじゃん」と思える日の為に。

全てはそうなんだった。ずっとそうなんだった。

君の街のライブハウスは、どんな所ですか。

ライブハウス『松山サロンキティ』店長/武花 正太

編集部からのお知らせ

武花さんが2021年4月30日で松山サロンキティを退職されることに伴い、『パーティ日和』は今回で最終回となります。

『パーティ日和』は、サロンキティの店長として執筆されていた連載であるため、以前ご報告されていた通り、自分のお店をオープンさせるという再出発を受けて、一旦区切りとすることになりました。

再出発については以下の記事で語られています。

来月以降の武花さんの連載については現在協議中のため未定となりますが、ご自身のお店の新規オープンに向けてご多忙になることもあり、ご負担にならない方法を模索して調整していきます。

そしてもし連載を再開していただけることになった場合は、タイトルを変えて新装開店の形になる予定です。

情報がありましたら、Twitterなどで追ってご報告してまいります。

2020年8月8日からスタートして、本日までの全35回。
『パーティ日和』、長きに渡りご拝読を賜りありがとうございました。

武花さんの未来に幸あれ!

松山サロンキティの未来に幸あれ!

ミュージックラビッツはこれからも、武花さんを、松山サロンキティを、応援し続けてまいります!

ミュージックラビッツ編集長/倉田 航仁郎

プロフィール

武花 正太

愛媛県松山市のライブハウス

松山サロンキティ』店長

Twitter:@take87syouta

音楽、アニメ、旅、鉄道、廃墟、階段など、引っ掛かりを覚えた物を節操なく取り込んだボーダーレスなライフスタイルは国内外を問わず広く呆れられている。

自身のバンド「MILDS」では作詞作曲、歌、ギター、ピアノを雰囲気でこなし、さまざまな現場でベースを弾く。

DJとしても活動しており、主な得物はなんとアニソンである。

過去の連載記事




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