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【ライブレポ】DRAW INTO DISORDER/グランジの爪痕を名古屋に刻む

3月6日(土)に、愛知県の名古屋MUSIC FARM(@MUSIC_FARM)にて開催された、『中部の司令塔×sugar riser pre. -Survive It A Boys vol.2-』。愛知を中心に爆音を武器にしたアーティストが目白押しだったこのイベントから、今回はDRAW INTO DISORDERのライブをレポートする。

今や流行というメインストリームからは少し外れてしまった印象のあるグランジロックというマイノリティーを高々と掲げ、和歌山県から愛知県へと殴り込む形で絶対的な存在感を見せてくれた彼らのステージの熱を感じていただけると嬉しい。

https://twitter.com/DRAW_WAKAYAMA/status/1365629911218589701?s=20

弾き語りあり、グランジありの異空間ライブ

この日、愛知や関西を拠点に活動するさまざまな形態のアーティストたちが顔を揃えた。

弾き語りあり、ロックあり、グランジありのまさにおもちゃ箱のような、聴き応え十分のイベントだ。

そんな中、一際異彩を放っていたのが、今回レポートするDRAW INTO DISORDER

日常から隔絶した独自の世界、ここに在り

セッティングを終え、暗転の中でゆったりとしたビートを刻む歪んだギターが響き、インストでありながらも奥底から湧き上がるような何かを感じさせてくれるオープニングでDRAW INTO DISORDERのステージが幕をあける。


そしてそのまま1曲目 “ So sleepy ”へと続く。

打って変わって責め立てるようなリズムが鳴り響き、要所要所に散りばめられたキメや身体が反応してしまうほど熱いドラム、うねるベースが一体となって会場を包む。楽曲の勢いもそのままに、ステージを降りて客席へ。ファンに混ざってギターを掻き鳴らす姿は、まさに圧巻である。

間髪入れず2曲目 “ get on my nerves ”。

ミディアムテンポで冷静と情熱が入り乱れるように、激しい部分と静かな部分が巧妙に組み込まれた楽曲展開が印象的な1曲。ギターのノイズやハウリングを効果的に使いながら世界観を作り出し、一定のビートを刻むドラムが全体を牽引する。

https://youtu.be/QlxtcWOJbLg

アウトロの流れをそのままにチューニングを済ませ、3曲目 “ The Farce ”へと続く。

自然と頭を振りたくなってしまうビートが全身を駆け抜ける、激しさを秘めたミディアムナンバーでこれまでの流れを踏襲したかと思えば、4曲目 “ It makes no difference ”では、疾走感あふれるギターが全体を引っ張りながら重厚なベースがボトムを支える、DRAW INTO DISORDERとしてはかなりキャッチーな楽曲で会場を沸かせた。

https://youtu.be/L9e9W6XBlz4

演奏が終わり、チューニングを経て軽い挨拶を挟んでの5曲目 “ calm down ”。

緩急の効いた展開で重みのある低音とノイジーなギターサウンドが会場を飲み込みながら、シャウトによってその全てをかき消していく。

そして、MVにもなっている6曲目 “ contagion ” 。

https://youtu.be/9OcswDo3FUE

メロディアスで誰にも聴きやすいこの曲は、DRAW INTO DISORDERを初めて聴く人にとってもピッタリのナンバーと言える。短い曲に込められた想いを感じ取ることができるだろう。

軽いMCを挟んで、7曲目 “ Dead thirsty ”。細かく刻まれるスネアが鼓動を早め、ここまで高め続けてきたテンションをさらに高次元へと昇華させていく。

こうして最高潮に達したボルテージを、ラストの “ Outro ” で一気に解放する。

インストである利点を生かし、ステージから降りて客席にいたファンにギターを持たせて弾かせるというパフォーマンスで会場内は歓声に包まれる。

ステージに戻るやいなやギターを振り上げ、30分間にわたって溜めに溜めた全エネルギーを収束させて、DRAW INTO DISORDERのステージは幕を閉じた。

MCを排除し、徹底的に音楽に浸らせてくれる30分

客席に対して横を向いた状態で唄う姿は、一瞬不思議にも映るかも知れない。

しかし、彼らには目に見えるものなど眼中にないのだろう。

音楽が届くこと、最高のパフォーマンスができることが最優先なのだ。

大人しく優等生で、等身大の音楽が溢れる現代において、ここまで異質で非日常的な空間を作り出せるバンドはそうそういない。

グランジという孤高のジャンルに傾倒し、浮世の潮流に流されることなく自分たちの信じた道を貫く姿勢は、今の弛んだライブ業界に風穴をあけてくれるのではないか。

そう思わせてくれるほどに熱を帯びたバンド、DRAW INTO DISORDER

是非ともライブハウスでその世界に浸って欲しい。

SET LIST

<2021年3月6日/中部の司令塔×sugar riser pre. -Survive It A Boys vol.2->

  1. So sleepy
  2. get on my nerves
  3. The Farce
  4. It makes no difference
  5. calm down
  6. contagion
  7. Dead thirsty
  8. Outro

アーティスト情報

(Photo MIKE小野田 / Text by 倉田航仁郎

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