1. HOME
  2. ブログ
  3. 【インタビュー】Mogichuu/日本国内パンクトップアルバム最高順位15位!ポジティブで青春感溢れる音楽を作り出す彼らの真骨頂

【インタビュー】Mogichuu/日本国内パンクトップアルバム最高順位15位!ポジティブで青春感溢れる音楽を作り出す彼らの真骨頂

てっつん(Vo./Gt.)、ゆうちゃん(Gt./Cho.)、げんちゃん(Ba./Cho.)で構成されるインディーズポップパンクバンドMogichuu(もぎちゅー)。彼らは2020年11月にリリースした1st album『Mr. No.7』がApple Musicの日本国内パンクトップアルバム最高順位15位にランクイン、シングル『ラブリーボブ』のMVがYoutubeで総再生回数1.2万回を突破するなど、数多くのファンを抱えている。そんな今勢いに乗っているバンドMogichuuにインタビューを行い、デビュー秘話やメンバー同士の仲の良さについて伺った。

意外にも第一印象は最悪?

今のMogichuuが出来上がるまで

――Mogichuuは何度かメンバーの引退・加入を経て、2019年から現在の体制になったんですよね。

てっつん(Vo./Gt.):たしか最後にゆうちゃんが加入したのは2019年5月のゴールデンウィークくらいだよね。

ゆうちゃん(Gt./Cho.):俺がロンドンの旅行から帰ってきて、すぐスタジオに入った記憶がある。前のバンドを解散した頃にてっつんさんからバンドに誘われたんですけど、実は一度お断りしてるんです。

てっつん:そうそう、ゆうちゃんに声をかけていたけど旅行が終わって帰ってきたら「やっぱりごめん」って。でも思い出づくりじゃないけど、一度スタジオで合わせてみようっていうことで『ラブリーボブ』も含め2〜3曲演奏したら、ゆうちゃんが「俺入るぜ!」って気持ちが変わったんだよね(笑)。そこから3日後にアー写を撮って新しくスタートしました。

――Mogichuuは2017年に約2年の活動休止を経て2019年7月21日に赤坂TENJIKUでのライブで復活。かなり紆余曲折あって今に至るという感じですね。

てっつん:そうですね。だって俺は今ボーカルとギターを担当していますけど、最初はベースでしたもん。実は前にボーカルをやっていたメンバーがライブの3週間前に消えちゃって(笑)。とりあえず俺がベースを弾きながらボーカルをやったら、意外とすごく音が合ってそのまま現在までボーカルをやっているっていう。その後、俺がベースをギターに持ち替えて、2015年にげんちゃんがベースとして入ったんだよね。

げんちゃん:メンバー募集サイトで知り合って、2015年の3月に秋葉のマックで会ったのを覚えてるよ。

――最初の印象って覚えてますか?

げんちゃん:でも見た目は最初からこんな感じだったし、かなりフレンドリーに話してくれたのですぐに打ち解けましたね。その時にMogichuuの曲を聴かせていただいて、「かっけえな」って。そこで加入して、渋谷のスタジオで合わせて活動をはじめました。

てっつん:めちゃくちゃ頑張って1ヶ月後のライブに出たよね(笑)。

げんちゃん:そうだったね。「ライブ決まったから〜」って言われて、「そうなんだ。いつ?」って聞いたら「1ヶ月後だよ」って(笑)。しかも、セットリストに入っている曲はまだやったことがないものということだったので、じゃあ俺ゼロから覚えるの!?って焦りましたね。個人的な話ですけど、当時大学3年生の終わりくらいで卒業が危なかったんですよ。だから授業行きながら、ライブの曲も覚えてっていう感じでしたね。

――じゃあ当時はかなりバタバタだったんですね(笑)。最初に合わせた時はいかがでしたか?

てっつん:最初に合わせた時は違和感なく、しっくりきましたね。でも当時のドラムとげんちゃんは打ち解けるのにちょっと時間がかかったかな。

げんちゃん:そのドラムの方がいかつかったんですよ!ノースリーブで帽子を深く被ってて「おう」みたいな。タバコも吸っていたので、「灰皿入りますか!?」ってかなり気を遣ってた(笑)。でもお笑いが好きっていう共通点を見つけて、一緒にふざけてたら意外とめちゃくちゃ可愛くて。そこから距離感がなくなりましたね。

――お二人がゆうちゃんさんと知り合ったきっかけは何だったのでしょうか。

てっつん:クラブで開催されたアーティスト交流会じゃなかった?そこで知り合って、Twitterをフォローし合ったんです。でも最初はゆうちゃんに対して、こいつ態度もふてぶてしくてムカつくなっていう印象を持っていたんですよ(笑)。でもゆうちゃんのバンドが主催するライブを観に行ったら、最後にすごく深くお辞儀してくれて「この子、意外と可愛いな」って。

ゆうちゃん:当時の記憶全くないもん(笑)。あの日は本当に自分のことで精一杯だったというか、でも最後にてっつんが「よかったよ〜」って言ってくれたのはすごい覚えてますね。

――初めてこの3人で音を合わせた時のことは覚えてますか?

てっつん:スタジオに入ったのが最初の顔合わせの時だったんですけど、結構楽しい感じで合わせたよね。

げんちゃん:でも俺は最初、ゆうちゃんのこと嫌いだったよ(笑)。

ゆうちゃん:第一印象は悪かったもんね(笑)。

げんちゃん:そうそう。今日新しいギター来るからって言われて、当日ちょっと遅れてスタジオに入ったらみんな「お疲れ〜」みたいな感じで待ってたんですけど、ゆうちゃんだけ「ちょっす」って(笑)。初対面なのに部活の後輩みたいだったから、「は?何だこいつ」って思いましたね。

――そうだったんですね(笑)。後からゆうちゃんさんの人となりを知って、打ち解けたという感じですか?

てっつん:でもスタジオで合わせた後はすでに顔の筋肉が緩んでたから、そこから俺たちの活動が始まったっていう感じだったよね。その3日後にアー写を撮った時には二人は完全に仲良くなってました。

げんちゃん:かっこいいことを言うと、音で分かったのかなって(笑)。今となったら何か感じるものがあったんだろうなって思います。

ゆうちゃん:持ちつ持たれつの関係みたいな感じだよね。

メンバーは三兄弟のような関係性

「喧嘩は100%のうち15%くらい」

――Mogichuuの楽曲は英語詞のものが多いですが、どなたが歌詞を担当されてるんですか?

てっつん:歌詞を書いてるのは基本的に俺ですね。俺はハーフで小さい頃からシンディ・ローパーマイケルジャクソンの曲を聴いているので、それが耳に染み込んで下手に日本語で歌えないんですよ。英語でメロディつけたほうが楽なんです。日本語ってすごく難しいから、日本語で歌詞を作れるアーティストってすごくかっこよくて憧れるんですけど、英語で歌ったほうが響きが良くて。

――中でも影響を受けたアーティストはいますか?

てっつん:影響を受けた日本のバンドといえば、10-FEETELLEGARDENASIAN KUNG-FU GENERATIONとかちょうど2000年代に活躍した方々ですかね。でも音楽をやるきっかけになったのは、ELLEGARDENです。

ゆうちゃん:僕の場合は、2011年の東日本大震災の時にエアロスミスが来日したんですが、彼らのライブを札幌ドームで見たんです。当時はギタリストという概念が自分の中でなかったんですが、ステージで演奏している彼らの姿を見てちゃんとギターをやりたいと思ったんですよね。ずっとピアノをやっていたんですが、そこからギターに変えて今に至るって感じです。

――ではそれが2011年なので、ギター歴は10年ほどになるんですね。

ゆうちゃん:そっか〜もうそんなに長くなるんですね。

げんちゃん:僕の場合は高校生の時に初めてthe pillowsのライブ映像を見て、「ああ〜いいな」って音楽に興味を持ったんです。その後に9mm Parabellum Bulletのライブパフォーマンスを見た時に、本当に“音”を“楽”しんでるっていう感じが伝わってきて、自分も音楽をやってみようと思ったのがきっかけです。

――最近だと、どんな音楽を聴かれますか?

てっつん:最近は洋楽バンドのALL TIME ROWとか5 Seconds Of Summerを聴いてます。俺は作曲をする時に作業用BGMとしてMTVをずっとつけているんですが、そこで知って。そもそも俺が音楽に興味を持ったきっかけが曲ではなく、誰かのMVなんですよね。最初に見たアーティストのMVがすごくかっこよくて、音楽認識アプリの「Shazam」で曲名を調べて、という感じで。それで最近ハマったのが、Vaundyの「怪獣の花唄」です。

――だからこそ、MogichuuはMV作りにもこだわっていらっしゃるんですね。

てっつん:最初は動画編集が全くできなくて興味もなかったんですけど、2020年に『スリープレス』のリリックビデオをiMovieで1時間くらいで作った時に結構楽しくて色々と編集をやり始めました。

https://youtu.be/_79luNRTHOY

――普段はお一人で編集されているんですが?

てっつん:そうですね、基本的には。でもうちの代表曲でもある『ラブリーボブ』のMVはゆうちゃんが撮影と編集を担当してくれて、それがバズったんだよね。1ヶ月で1万回再生くらいいきました。

――楽曲制作の方はいつもどのような形で進めているのでしょうか。

てっつん:だいたい自分が作詞と作曲をやっていて、デモを二人に渡しています。

ゆうちゃん:そのデモを元に俺たちはアレンジを加えていくっていう感じですね。

てっつん:とりあえず骨組みを作って、みんなで肉付けしていく感じだね。

――お二人はてっつんさんの作る曲のどんなところが好きですか?

ゆうちゃん:シンプルに覚えやすいんですよ。キャッチーさがすごくある。去年リリースした『Mr. No.7』なんかは、全部一貫して耳に残るなっていう感じがします。全部が全部、名曲。

げんちゃん:耳に残るし、てっつんが作るリフとか骨組みは「あ〜こう来るだろうな、よし来た!」って思うんですよね。それは6年の付き合いがあるからだと思うんですけど。だから肉付けしやすいっていうのもありますね。

てっつん:基本的に「あんたらの好きにやってください」っていう感じなんですよ。

げんちゃん:そうですね。自由にやらせてもらっているから、気をつけてることはないかもしれないな。

ゆうちゃん:極論、難しくしないようにはしているかもね。

げんちゃん:確かに複雑にしすぎちゃうと、てっつんが作るキャッチーで覚えやすい曲のイメージが壊れちゃう気がする。

てっつん:でも物によっては本当にシンプルだから、そこに二人がアレンジを加えて変化を与えてくれるのはありがたいです。

――その中でぶつかることはありますか?

てっつん:喧嘩は100%のうち15%くらいかな(笑)。

ゆうちゃん:本当にたま〜〜にだよね。みんなウマが合うというか、バランスの良い天秤の上にサウンドが乗るっていう感じ。

――今日私は初めて3人に会いましたけど、まだこの体制になってから2年という感じがしないですね。最初からこの3人でやってました!という印象を受けます。

てっつん:もうげんちゃんとは6年くらいの付き合いで、ゆうちゃんも2年くらいだけど俺の家に月1で来てお酒を呑みながらベラベラと喋ったりしているから「THE・兄弟」っていう感じ。

――でもやっぱりゆうちゃんさんは一番年下でありながら、こういう気の置けない感じがすごく伝わってきます。

ゆうちゃん:僕は一人っ子なので、二人が本当に兄貴みたいな存在なんです。親近感もあってつるみやすいなって思います。

――長男てっつん、次男げんちゃん、三男ゆうちゃんっていう感じがします(笑)。

げんちゃん:次男大変なんですよ〜(笑)。よくこの二人が喧嘩するんですよ〜。

てっつん:だいたい戦争が起きるのは俺とゆうちゃんだよね。

げんちゃん:それを「まあまあまあ」って止めるのが俺の役目。

てっつん:喧嘩するとどうしても煽り口調になっちゃうので、ゆうちゃんがシュンとしてて、気がついたら仲直りっていう感じですね。

青春感溢れるMogichuuの音楽

新たなステージに向けて様々なプロジェクトが進行中!

――Mogichuuはメンバー同士の仲の良さもさることながら、楽曲も疾走感があってどこか青春を思い出すような感じがします。

てっつん:あ〜よく言われるんですよ。『ラブリーボブ』のMVについたコメントにも「学校の屋上を思い出す」とか、「昔が懐かしい」とかみんな言ってますよね。

――そういう青春感は皆さんも意識されているんですか?

一同:ぜんっぜんです(笑)。

ゆうちゃん:多分、『ラブリーボブ』のMVは屋上で撮影しているのもあるんじゃないかな。実はあれ、うちの祖母が住んでいる家の屋上で撮影したんです。でも隣の建物から手作りの屋根が撮影前に台風で倒れてきちゃったから撮影日が伸びたんだよね。懐かしいな〜。

てっつん:撮影当日が快晴で、青空が綺麗だからそれも相まって青春感が出たんだろうね。

――では特に一貫したテーマがあるわけではないんですね。ちなみに、Mogichuuのファン層はどういった方々なのでしょうか。

てっつん:前はティーンズのファンが多かったんですが、今はコロナで親御さんが心配するからティーンズたちは現場に来れなくなって、今は20〜30代の方が増えましたね。特に成人して、自己責任でライブに足を運べる20代のファンが多いかな。

――男性・女性だと、どっちのファンが多いですか?

げんちゃん:以前は女性のファンが多かったけど、今は半々くらいじゃないかな?

てっつん:そうだね。男臭いライブがやりたいな〜って思ってたら、去年の11月に開催したライブは気づいたら男だらけだったね(笑)。女性は居たけどそんなに居なかった。

ゆうちゃん:11月のライブもチケットがソールドアウトして、満員御礼の中でライブができて楽しかったなあ。

――そして、今年4月17日にMogichuu主催のライブが開催されるとのことですが、練習は順調ですか?

てっつん:今の時点(3月14日時点)で人が埋まってて、あとはやるだけっていう感じですね。セットリストはこれから組むんですが……。

――だいたい何曲くらい演奏されるんですか?

てっつん:うちはいつもストイックにたくさん演奏するので、MC含めて10曲くらいじゃないですか(笑)。

ゆうちゃん:普通1つのバンドで5曲くらいなんですよ。おかしいですよね(笑)。

――そこでげんちゃんさんは引退というわけですが、今の心境はいかがですか。

げんちゃん:やっぱり寂しいという感覚はありますよね。でも自分が決めたことなので「ごめんね」とか「寂しいな」っていうのは違うかなって。だったら「やれよ」って言われると思うので(笑)。

てっつん:とりあえず、ツアーの運転手を頼むわ!

げんちゃん:了解(笑)。でも本当にしんみりした引退ではなく、いつも通り練習してライブに臨みたいと思います。俺は前のバンドで「認められなかった」みたいな思いがあって、てっつんと出会い認められ、ここが自分の居場所だなと感じることが多かったんです。だからやってて良かったと思うし、ゆうちゃんも入ってくれてすごく良い6年間でしたね。俺にファンがいるのかはわからないけど、ライブに来たお客さんの笑顔が活動源になってたということをここ数ヶ月の活動で痛感させられました。でもこれからも色々とお世話になると思うので、よろしくお願いします!

――ミュージックラビッツでもライブレポートをさせていただくので、ライブ楽しみにしています。最後に告知などはありますか?

てっつん:4月14日にMogichuuの新譜『Forever Song』がリリースされました!1stアルバム『Mr. No.7』は最初の4曲がラップを入れたミクスチャーナンバーで、真ん中の4曲が実験台のような形でポップチューンをはじめ、いろいろなジャンルの楽曲を織り交ぜて、後半4曲がMogichuuお好みのポップパンクなノリの良いラインナップになっているんです。『Forever Song』はその後半4曲の続きのような形で、作ったものになります。

ゆうちゃん:ボーナストラックのような感じだよね。

てっつん:4月もまたいろいろな告知があると思うので楽しみにしていてください!

――たくさん盛りだくさんなエピソードをお話いただきありがとうございました。

こちらのMVも要チェック!!

アーティスト情報

(Photo Mogichuu / Interview & Text by 苫とり子




関連記事