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【インタビュー】at last fool/あえて「目標」を持たないスタイル【後編】

奈良を拠点に活動するスリーピースバンド、at last fool。オールディーズロックをベースにした音楽性と芸人顔負けのキャラクターを武器に会場を沸かす彼らの「心から音楽を楽しんでいる」姿勢の秘密に迫るべく、バンド初のインタビューを敢行。

at last foolの魅力を感じていただける内容となっている長編インタビューを前後編に分けてお送りする、今回はその後編。

奈良県を拠点にするということ

――結構奈良にこだわってライブ出演されているように見えたのですが、地元を盛り上げたいみたいなところを目指しているのでしょうか?

MiU:奈良にこだわってるつもりは特にないんですけど、僕が前のバンドでお世話になっていた、奈良NEVER LAND(@NARANEVERLAND)ってライブハウスにはよく出させてもらってますね。コロナ中は僕が弾き語りで出させてもらったりとか、本当気にかけてくれてるライブハウスで。特に、奈良を盛り上げようとかは思ってないんですけど、それができたらいいですね。友達少ないんすけどね!(笑)

――いやいやそんな(笑)他のバンドとの親交はどんな感じですか?音楽性としては、広い意味で京都のThe Rodelia@The_Rodelia)とか近いかなと思ったり。

MiU:そうですねー。The Rodeliaのドラムしているキャンベルさん(@N_campbel)が掛け持ちしてるLucia@lucia_m_h_m_c)のギター、イトウさん(@majesty_rock)とは仲いいんですよね。

――Luciaもまた、at last foolとはジャンルが少し違う感じですよね。at last foolってジャンル的には、ガレージロック寄りになってしまうんですかね?

MiU:ブッカーさんからしたら、僕らジャンル的に難しいから、とてつもないバンドですよね(笑)「こんな曲しやがって~」って、「どこに組み込むべき~」って。だから、その点、奈良NEVER LANDのブッカーさんはよく考えてくれてますね。

――なるほど(笑)では、ライバル的なバンドって言われてもピンと出てこない感じですかね?

大地:まず、競争心がないんですよね……(笑)

全員:(爆笑)

MiU:昔はあったんですけど、今は競ってもお互い目指すところ同じだし。あとそういう年齢になったというか。30歳なんでね。大阪でやってるときは「負けへんど!」って、悔しい思いもいっぱいしてきましたけど。

メンバー脱退未遂

Photo by ヤマモトタイセイ(@CAJP_T

――では今はもう、大阪進出っていうのはなくて、活動拠点は奈良で、といった感じでしょうか?

MiU:大阪いきたかったんですけど、タイミングを逃した感じはありますね。コロナもありましたし。タイミングっていうのは、かずきがそのとき、「バンド辞めたい」って言い始めたんですよ。だから、まず話合おうってなって。そしたら、大地が「辞めたくない理由を考えようか?」って言ってくれて。

大地:そうそう。かずきに、「なんで辞めたいの?」って聞いたら、大した辞めたい理由じゃなかたんですよ。だから、「辞めたくない理由をかんがえようか?」って。

かずき:根拠が弱かった(笑)

MiU:はい、それで辞めるのは無理~(笑)ってなりました(笑)

大地:だからもうちょっと考えてきて?みたいな(笑)

全員:(爆笑)

かずき:いや、ホントね、おかしいでしょ?あんま聞かないじゃないですか。「辞めたい」って言って、辞めさせたもらえないバンド(笑)

大地:かずきが、「プライベートが忙しい」って理由だけで、そもそもしっかり辞めたくなかったんですよ。それやったら、活動のペースを抑えて減らしたらいいやん?辞めなくてもいいやーん!できるやん!って。

かずき:自分のせいで、バンドの活動が鈍るのもいやだし、温度差もあると良くはないじゃないですか。だから辞めようって思ったんですけど、まさか、僕に合わせてくれるとは思わなくて(笑)それでもう、「辞めることは無しで」って。僕からしたら嬉しかったですね。

MiU:その後3ヶ月ぐらいかずき、やる気出したよね!

かずき:4ヶ月後からダメになったみたいな言い方やん(笑)でも、ほんとに気持ち的には楽になりましたね。

大地:僕もMiUもですけど、もともとピリピリしたバンドにいたんですよね。でもそれはやっぱり良くはないなって。義務感とかじゃなくて『楽しい』が根幹にないとダメなんですよ。

かずき:義務感になった瞬間、すごいモチベーションさがる(笑)

MiU:やりたいことをいろいろ皆で持ち出して、「じゃあ僕やるわ」って言いながら進めてく中で、かずきがサポートしてくれてたんですけど、その中でガス欠になってしまった感じですね。

かずき:やらんとあかんってなるとしんどいしね。

大地:本来は、やらんといけんのやけどね(笑)

MiU:例えば、話が少しズレますけど、うちのバンドでSNSしてるの僕だけなんですよ。だから、発信者ぼくだけだから、単純にバンドの情報発信量は少なくなるしね!やらんと(笑)!

あえて目標持たないことで枷を外す

――義務感になるとしんどいということは、例えば1年後のビジョンとかを明確に決めたりもしてないということでしょうか?

大地:がっつり決めてしまうと、それが逆に枷になってしまうのが良くないですね。だから、ふんわりと「あんなんできたらいいなぁ」っていう意気込みで、「じゃあなにか、それに向けてしてみよっか」って感じ。

かずき:もっとこう、手前でいろいろがんばりたい感じですね。コロナだし、ちょっと小さいライブバーに出てみて、反応見てみよう、とか。

大地:ほんと、バンド単位でみたらだいぶ緩い感じですね。他のバンドさんからみたら「なんで、バンドやってんねん」ってなるかも(笑)

MiU:他のバンドからしたら「歌詞に意味はないわ、目標は明確じゃないわ、大丈夫かこいつらほんとに~」って(笑)

――それが逆に魅力なのかもしれませんね。いい意味で脱力している感じが。個人としても、特に目標を掲げずといったところでしょうか?

大地:個人としての目標は、特にMiUはストイックなんで、しっかり持ってたりするんですけど、それをたまに発信してもらったりして。「じゃあやってみましょうか!」とも、「それしんどいからやめよ」っていうのもありますしね。

MiU:例えばメジャーに行けたら、そりゃ行きたいですけど、そこを目標にしたら、メジャー行った後じゃあどうすんのってなるしね。行けるならいきたいけどね(笑)

大地:まあでも、ほんとにバンドの雰囲気は変わりましたね。前まで少しピリピリしてたんですけど、かずきが辞めるって言ったのをきっかけに、大きく変わりました。

MiU:その後ぐらいに、僕もすごい曲を作ったんですよ。かずきが何か抱えてたのは分かってたし、それをちゃんと話してくれて僕も楽になったというか。

かずき:そっから持ってくる曲の仕事量が倍になりました(笑)しかも、腹立つのがデモを聴いた時点で「ここ僕がやらんとあかんのやろうな」っていうのが分かるところが、もう腹立つんですよ(笑)

全員:(爆笑)

大地:この前、みんなで車乗って曲を聴きながら話してた時に、「俺らは今ちょうどセカンドシーズンにはいったぞ」って話してて。かずきが「辞める」って言ったのが、1期の終り。いい意味で力が抜けたねって。

バンド名の由来とは?

――ずっと気になってたんですけれど、バンド名の意味とかは?

MiU:ないっす!!(笑)

全員:(爆笑)

かずき:あと付けが多いよね。あとから「foolいれたいね」とか。意味も大地が、「『最後まで、バカなことしてたい』って意味はどう?」とか。

MiU:そうそう。バンド名に関しては、かずき大地が前に組んでたバンド名の語感がすごい良くて、それを推したんですけど、もちろん却下されて、だからもう任せるわ~って(笑)

かずき:最初に出したバンド名なんやったったけ?「ハートのショップ」?

MiU:そうやね!僕、TRICERATOPSが好きなんで、そのバンドの提供曲の曲名からとったんですよね、「ハートのショップ」は。でも、却下されたんで。でも、なんでもそうなんですよね。2人がなんでもいいよって言う割に、反応が薄かったりするんで。「うーん」って(笑)まあでもね、歌詞に関してもバンド名に関してもなんでもいいんですよ(笑)

かずき: “ ラブミー ” って曲名もそうだよね。「やばみ」からとってたし。

MiU:そうそう。“ Love Me! Love Me! Love Me! ” って新曲があるんですけど、最初僕がボイスメモに「辛み やばみ 眠みベイベー」とか入れてたんですよ(笑)

全員:(大爆笑)

大地:僕らバンドマンなんですけど、バンドマンの前に「思い付き芸人」みたいなところがありますね。大喜利をバンドに落とし込んで、表現してるみたいな(笑)

MiU:メロディに関しては、「ラララ」にしようが、「辛み やばみ 眠み」しようが同じじゃないですか。だから僕は、「辛み やばみ 眠み」にしてるだけで(笑)

――そういうところの脱力感が楽曲の幅を持たせてるんだろうなって思うし、今回お話伺ってそうした雰囲気の裏付けができて、とてもよかったと思います!ライブが難しくなって久しいですが、制作や音源のリリースなど、予定はありますか?

MiU:今ちょうど、フルアルバムを鋭意製作中なんです!また形が見えてきたら告知していくんで、楽しみにしといてください!

――おお!楽しみにしています!今回はありがとうございました!

インタビュー前編はこちら

アーティスト情報

(Photo by at last fool / Text by ソラ / Interview & Edit by 倉田航仁郎




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