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【インタビュー】YELLOW SHOES MAN/今の三人だからこそ作れる作品という結晶【前編】

2020年5月に現メンバーが揃い、大阪を拠点に本格始動を始めたYELLOW SHOES MAN。YouTube公式ページでは次々新しいミュージックビデオが公開されるも、バンドとしての輪郭が見えなかった彼らの本質に迫るべく、バンド初のインタビューを敢行。

バンドであってバンドでない。そんなYELLOW SHOES MANについて深く掘り下げた内容を全3回に渡ってお送りする、今回はその前編。

楽曲の可能性を無限大に拡張するのがメンバーの役割

――よろしくお願いいたします!YouTubeなどを拝見していて映像にとてもこだわっているように感じました。映像の構想は誰が考えているのですか?

DAI(Vo./Gt.):映像は基本大元は僕が考えて、ふたりに相談しながらちょっとずつ修正を加えている感じです。もう一人カメラマンがいるんですが、ハラちゃんにこういうような映像を撮ってほしいっていう提案とか、ロケーションを伝えて、一緒に下見に行くようにしてます。こういう場所にこういうストーリーが合うんじゃないかっていうのを実際に見ながら決めていってます。

――ロケハンに行く前、構想段階でMITSUGUさんやHASHIさんから「それは違うんじゃない?」っていうお話が出たりはしないんですか?

DAI:どうかな?(笑)

MITSUGU(Ba.):ミュージックビデオに関してはホンマに、DAIちゃんがメインになって、結構お任せしてます(笑)

HASHI(DJ):だいたいDAIちゃんが曲にあった頭の中にある構想で決めちゃってる感じなんで、僕たちはその演出に乗っかってついていくって感じですね。当然僕らの意見も取り入れてくれますし(笑)

MITSUGU:そもそもMVだけじゃなくて楽曲自体も、DAIちゃんが作ってる部分がめちゃくちゃ大きくて、割合で言うと9:1くらい。それは曲もやしMVもそうなんですよ。「DAIちゃんこんな風にしたいねんな」ってのがあって、それに対して意見はめっちゃ言います(笑)でもそのみんなの作品ではあるんですけど、僕の作品というよりはDAIちゃんの作品と思っているので、DAIちゃんの作りたいものをメンバーとして「こうなんちゃうん?」っていうアイデアを出してる感じですかね。

――DAIさんありきで、DAIさんのイメージをどう膨らませるかっていうところで、おふたりが肉付けしていってるっていう感じなんですね!では、例えば “ 変身ベルト ” のMVとかも、「アニメで作る」っていうことをDAIさんから発信されていたということなんですか?

https://youtu.be/H3mLzYvbU6M

DAI:そうですね。あれはまずアニメーションでMV見せたいなって思って、インスタで好きな絵描きさんを調べていって、そこで見つけたのりcorinさん(Instagram:https://www.instagram.com/art.corin/Twitter:https://twitter.com/ArtCorin​)にコンタクトを取ってお願いして描いてもらった感じです。

――あれ、すごい可愛いですよね!曲の雰囲気にもピッタリですし!

DAI:そうなんです!いいですよね!実はMITSUGUもデザイナーで、YELLOW SHOES MANのロゴとかデザインしてくれてるので、一緒に考えて作っていきました。

MITSUGU:僕は楽器で言うとベースなんですけど、デザインとかもしてるのでそういうデザインの観点から「こうなんちゃうん?」ってのは言うようにしてて、そこから話が広がっていったらいいなって思ってます。でもアイデアが広がっていっても最終的な落とし所はDAIちゃんに決めてもらうっていうのがYELLOW SHOES MANとして一番いいなって。

――おふたりとしては「可能性は広げるけど選ぶのはDAIさん」というスタンスなんですね。DAIさんとしても、おひとりでは出せないような案が出てくるから楽しそうですね!

DAI:そうですね(笑)いろいろアイデアもらいながら、最終的にパーツを組み立てていくっていうのはあります。

――今のお話だと「アニメでいこう!」と思ったから絵描きさんを探したということですが、その前段階で曲はあったんですか?「アニメのMVが作りたいから、それに合った曲を作ろう」ではなくて。

DAI:曲はありました。結構前、絵描きさん探す1年くらい前にはもう曲はできてて、いろんな映像を考えてみたりしたんですけど、実写になると子供を起用したくて、子供を写すためにどうしようって考えた時に難しいなってなって、絵だったらその問題が解決できるってなってあの形になりました。

――では全部のMVが、曲ありきで映像を乗せているということなんですね?

DAI:そうです、全部、歌詞も曲もあった状態でその曲に合う映像はどんなんだろうかっていう風に考えています。

音作りについて

――なるほど!映像に曲がバチっとハマっていたので、もしかして映像の構想を練って、その映像を撮りたいからそれに合わせて曲を作ってるのかなと思っていたのですが、そうじゃないんですね!

DAI:ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです(笑)逆に僕たちはライブとかで演奏したりすることよりも、作品として見れるものを作っていく。映像と音楽でひとつ見れるものを作っていく感じなんです。弾き語りとかはするんですが、バンドでのライブっていうライブはほとんどしたことがなくて。ライブするときも、DJのHASHIさんが音響で働いてて音にめっちゃ詳しいので、ライブに関してはHASHIさんに全任せです。

HASHI:そうですね、僕が音を整えてって感じですね(笑)

――「音を整える」というのは、PAをやってるということですか?

HASHI:DJで音を同期させてるので、同期の音にベースの音が合うようにマイクのバランスを取ったりとか。現地のPAさんと話しながら詰めている感じですね。

――それはすごいですね!いや、実はHASHIさんがすごいミステリアスだなと思ってたんです。YouTubeの弾き語りの動画を見たときは映っていなかったり、Twitterのバナーのところもすごく小さかったりとかで、実は曲作ったりしてる影のプロデューサーみたいな立ち位置の人なのかと……

HASHI:バナーは後ろの方に、ちっさくおるんですよ(笑)

DAI:三人で撮ってるアー写みたいなのがまだなくて(笑)HASHIさんは音のプロフェッショナルなので、マイクとかもHASHIさんに借りてるし、MITSUGUの使ってるベースのエフェクターもほぼHASHIさんに借りてるんで。

MITSUGU:「ほぼ」っていうか、全部ですね(笑)音整えてくれるのはHASHIさんだし、それが一番いいかなって。

HASHI:「これ使って音のバランス整えといて」って感じで渡してますね(笑)

バンド結成について

――結成の経緯についてお伺いします!最初から今の三人なんでしょうか?

DAI:元々僕ひとりでやってて、ひとりはつまらんってなって、知り合いのBarで会ったMITSUGU……MITSUGUっていつ会ったっけ?(笑)

MITSUGU:えっと、出会ったのはもっと前です。仲良くなったのは神戸のBarで会ったときなんですけど、出会ったのはもっと前で、DAIちゃんがひとりでやってるときに僕がCDジャケット作ったんですよ。

――アーティストとしての絡みではなくて、クリエイターとして絡んだのが最初だったんですね。

MITSUGU:そうです。出会いはそれで、その1年か2年後くらいに、共通の知り合いが神戸でBarやってたのでそこでDAIちゃんと再開して「またCD作ってーや」ってなって、また作ることになったんです。その制作時にミーティングとかでちょいちょい会うようになって、そのときは仕事の絡みやったんですけど、僕も昔バンドやってて楽器が弾けたんで、そっからなんかこう、なんか知らん間にメンバーになってたんです(笑)

DAI:ひとりでやったときはギター持って弾き語りしてたんですけど、ちょっと飽きてきてパソコンで曲作るようになってきて、そういう電子的な音をライブで再現できたらいいなって思ってたんです。それでMPC(手でボタン押しことでドラムが鳴るようなもの)に興味が出てきて、それと僕の弾き語りを合わせたいなって思って。で、まずMITSUGUに「MPC使ってみぃひん?」って話してて、「俺とお金出し合って買って、それをMITSUGU使っていいよ」って渡してから、ふたりでライブするようになっていった感じです。あってる?(笑)

MITSUGU:あってる(笑)僕もMPCってものに興味があったので、それをふたりで……違うわ、DAIちゃんMPCのお金全部出してくれたんちゃうっけ?

DAI:そうや、俺全部出した気がするわ。

MITSUGU:そうそう。全部出す代わりに、デザインの仕事をしばらく無料でやってほしいっていう交渉をされて、そのときまあいいかって思ったんですけど、後々考えると、僕めちゃ不利な条件やなと思って(笑)

全員:(爆笑)

MITSUGU:MPC本体はもらったけど、僕デザイン無料でやって、MPCに音打ち込んでって、あれ?これってなんか不平等やなって後から思ったんですけど、まあいいやって思って。そのときはノリで気付かなかったんですけど(笑)

――DAIさんの営業力というか、交渉力というか、相手に気付かせずにやりたい方向に持っていくってすごいですね(笑)

MITSUGU:それがDAIちゃんのいいところで、それがあるから「これやろうぜ」っていうことを旗を立てて本当に仕事をとってくるみたいなのがあるんで。今回のこのインタビューもなんですけど、DAIちゃんが見つけて引き込んでくる感じなんですよ。

DAI:ちょうどアンテナを張ってたんですよ。自分たちを紹介してくれるメディアないかなって。そしたら友達の“DANNY BOY”@DANNY_BOY_band)が取り上げられてるのをTwitterで見つけて声かけさせてもらいました。

――ありがとうございます!連絡いただいて嬉しかったです!と、話を戻して、MITSUGUさん加入の経緯は理解できましたが、HASHIさんはどういう経緯があったんですか?

HASHI:僕は、“DANNY BOY”のメンバーでカメラマンもやってる原園(@HARAZONO6)の高校時代の友達なんですよ。原園が“MOBY DICK”“DANNY BOY”が経営する制作会社)でイベントするってのがあって、僕はイベントのPAとして呼ばれてたんです。そこにYELLOW SHOES MANもいて。イベント会議とかあったんですけど、そこでDAIちゃんがDJ探してるって言ってて、僕も音響ばっかやってんとプレイヤーとしてやっていきたいと思ってたとこだったんで、DAIちゃんに「僕できるで」ってちょこちょこ言ってたら、DAIちゃんが「ウエルカム」って言ってくれたので(笑)

――なるほど(笑)”DANNY BOY”もそうですけど一般的なスリーピースだと、HASHIさんの立ち位置ってドラムだと思うんですけど、「DJが欲しい」って思ったきっかけあるんですか?

DAI:そういうの全然考えてないんですよ(笑)「普通の編成でいこう」みたいなのは。とりあえずなんかできたらいいかなって思ってるし、最近ベースが強調された音楽が多いなと思ったからベースは必要だし、DJがいてくれたら音源流してくれるわけやから、僕ギター持ってるだけで弾かなくていいなと思って(笑)最小限の編成で追加したいときは「Featuring」みたいな感じでコラボできたらいいなって思ってます。例えばドラムを呼んでみる、とか。メンバーを増やすってのはないかもしれないけど、コラボはどんどんしていきたいと思ってます。その方が面白いし色んな人に見てもらえるし。やりたいことに対して必要なキャスティングをする感じです。

インタビュー中編はこちら

アーティスト情報

(Photo by YELLOW SHOES MAN / Interview & Text by 倉田航仁郎




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