【ライブレポ】kasumi/自身初の配信ライブで新たな可能性が開花する

2020年3月14日、出演予定だった岡山のライブハウス『CRAZYMAMA 2ndroom』でのライブへの参加を見送ったことで急遽開催された配信ライブ。
kasumi初の試みとなる配信ライブの様子についてレポートしていく。
(使用している写真は配信映像をもとに構成しているため、画質が悪くなっている。あらかじめご了承いただきたい。)
ライブレポ:岡山へのリベンジを誓う4人の意気込みが詰まった濃厚な1時間
トークコーナー
この日、大阪のスタジオからの配信ライブということで、普段と違う衣装で登場したkasumiメンバー。
冒頭のトークコーナーでは、『CRAZYMAMA 2ndroom』への熱い想いが語られた。

本来なら、この日は岡山のライブハウス『CRAZYMAMA 2ndroom』でのライブが予定されていたのだが、昨今の騒動によって参加できなくなった代わりに「いずれリベンジする」ということを誓い、ライブ配信という形でファンに届けることとなった。
kasumiが出演できなくなったものの、『CRAZYMAMA 2ndroom』でのライブは予定通り開催されているので、ライブ本編が終わった時間から開始されるという心遣いも実にkasumiらしい。
語られた彼らのコメントは以下の通り。
- カンベ(Dr.)「昔からずっとお世話になっているライブハウスで、遠征というよりホームのような感覚。毎回ライブするのが楽しみ。」
- StO(Gr.)「ホーム感が出てきているので、今回行けなかったことはとても残念。しかも自分の誕生日に一番近いライブだったから余計に行きたかった。だから岡山をえこひいきできる何かを今後企んでいきたい。今日は配信ライブするけど次行ったときに、倍返しする。」
- Rikky(Ba.)「ライブもそうだけど岡山は打ち上げも楽しい。お世話になってる居酒屋“一番”にまた行きたい。」
- Tomoya(Vo.)「すっごい行きたかったし、行けなかった悔しさを配信ならではの形で今日は届けたい。いつか絶対岡山にリベンジしにいくので、そのときは今日出演しているバンド、ぜひ一緒にやってください!」
トークの盛り上がりが収まらないまま10分ほど経ち、メンバーはセッティングへと移行する。
こういう楽しいMCもkasumiの魅力だ。
「2年ぶりにkasumiを観た。」「ライブを観たことがない。」というファンも見守る中、トーク用から演奏用のマイクへと切り替えられる。
メンバー紹介を経て、いよいよkasumi初の配信ライブが幕を開けた!
ライブ
「We are kasumi from OSAKA!」

1曲目に選ばれたのが、『クロニクル クロニクル』。
発売中のアルバム『We are kasumi.』にも収録されている曲だ。
アップテンポでノリのいいこの曲を演奏中でもコメントに反応したり、視聴者へと語りかけたりするなど、普通のライブとは異なった雰囲気で演奏は続く。
実際にはkasumiの前にはカメラしかなく、観客のリアクションを肌で感じることができない無観客状態であるにもかかわらず、いつものように楽しく演奏する彼らの姿がそこにあった。
「どうもこんばんは!まいどお馴染み、kasumi!ヨロシク!今夜はライブ配信!ドンドンいくよ!」
間髪入れず、始まった2曲目。
2019年末に発売されたNewアルバム『Re:NEW』に収録されている『STOP STOP STOP』へと続く。

このロックチューンによってメンバーのでボルテージが一気に上がり、ライブ感が増していくのを画面越しにも感じることができた。
MCを挟んで3曲目、MVにもなっている楽曲『Please, I love you』が演奏される。
視聴者からも演奏中に「この曲好き!」とコメントがくるほど、ファンにも人気の楽曲だ。
kasumiのオシャレな部分がふんだんに盛り込まれたこの曲の途中、Tomoyaによって手持ちされたカメラでメンバーの様子が映し出され、普段とは違うライブ感が演出された。

この曲のあとのMCでは、公式YouTube『カスミチャンネル』のネタがコメントで募集され、メンバーも交えて以下のようなさまざまな案が提案されたので、そのうちどれかが実現するかもしれないので期待して待とう。
- kasumi版の恋愛シミュレーションゲームの製作
- 『集客ヤバイ節(君がそうなら僕はそう)』をカバーしてみる
- 10月10日のドラムの日に合わせて何かしてみる
- StOのレフティーギター挑戦
- StOのお料理教室
- Rikkyの生魚チャレンジ
- Rikky画伯の絵を他のメンバーが当てるお絵かきチャレンジ
ここから、次に演奏する曲について視聴者へのリクエストを募り、視聴者から新旧問わずさまざまな楽曲が提案された。
この辺りも、配信ライブならではの試みと言えるだろう。
リクエストされたのは以下のような曲たちだ。
- クラシックアバンチュール
- Liar
- あの娘はスパイシーガール
- ワンダフルボーイ ビューティフル
- Let’s dance 80’s
- ラ・ラ・ラ・オンザフロア
- 集客ヤバイ節(from君がそうな僕はこう)
- ラブラブパンケーキ(from君がそうな僕はこう)
数曲、kasumiではなく『君がそうなら僕はこう』の楽曲が混じっているが、この辺りからもファンとの距離の近さやボケあえる関係性を見ることができる。
その中から選ばれた4曲目が、現在廃盤となっている2014年リリースの2nd Single『霞法則』から『Let’s dance 80’s』。
ドラム、カンベによる選曲だ。
ドラムインによるメンバーへのイントロクイズとして、刻まれたビートに間髪入れず合流するStOとRikky。
「懐かしい」と言いながらバッチリ合わせられるところからも、メンバー同士の強い絆を感じさせるシーンだった。

全国でkasumiに来て欲しい場所が募集され神戸、東京、福岡、名古屋、福島などが挙がったので、いつかあなたの街にもkasumiが来るかもしれない。
そして、配信ライブのラストソングは「最後は自分たちがやりたい曲を」ということで、現在ツアーで引っさげているリードタイトル『Re:NEW』に決定。

演奏が終わり、エンディングとなったものの視聴者から数多くのアンコールが寄せられたことで、急遽アンコールが決定した。
ここで選ばれたのは、kasumiとしてとても大切な曲だという『ゲームオーバー』。
しかし通信障害により、曲の途中で途切れてしまい再配信となった。

こういうところもネタにしてしまえるのがkasumiらしさと言えるだろう。
配信ライブの醍醐味ともいえるアクシデントに見舞われつつ、アンコールが再開される。
mini Album『La.La.La ON THE FLOOR』に収録されている1曲だ。

こうして、アンコールを含む全6曲+おもしろトークで、約1時間のライブは幕をおろした。
場所や状況を選ばず楽しみ、楽しませるバンド。kasumi。

ライブハウスで観るkasumiとは、また一味違った魅力の詰まっており、新たな可能性を開花させたと思う。
今後も、どのような場所、どのような状況においても彼らは彼ららしく、周囲を巻き込んでkasumiワールドを展開していくことだろう。
現在回っている『ニューアルバム “Re:NEW”〜つよくて、ニューゲーム〜リリースツアー』は、2020年11月27日にOSAKA MUSEでファイナルを迎えるので、ぜひkasumiの集大成を全身で感じ、目に焼き付けて欲しい。
SET LIST
<2020年3月14日/配信ライブ>
- クロニクル クロニクル
- STOP STOP STOP
- Please, I love you
- Let’s dance 80’s
- Re:NEW
ーencoreー
・ゲームオーバー
アーティスト情報
kasumiについて
kasumiの概要やオフィシャルサイト、ディスコグラフィーなどの情報は、以下の記事で解説している。
(Photo by kasumi / Text by 倉田航仁郎)