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【連載】パーティ日和/第28回

<毎週土曜日連載>




君のバンドがすぐにカッコよくなる3つの方法

バンドをやっているといくつもの壁にぶち当たると思う。演奏が上手くならん…とかもっとカッコいい曲書きたい…とか俺天才なのにお客さん全然増えんの何故…とか、それはもう人それぞれ悲喜こもごもである。

楽器の上達に関してはもう練習するしかないしカッコいい曲書きたけりゃいっぱい音楽聴いていっぱい作曲する、これしかない。天才なのにお客さん増えないのは僕にはわからん。僕は天才じゃないからだ。

僕も18の頃にバンドを始めて23年間、悩み続け混乱し諦めてきた歴史があるので僕の意見など取るに足らないことが多いかもしれないが、主にライブにおいて君のバンドをカッコよくする方法がいくつかあるので紹介しようと思う。これを実践すれば劇的にカッコよくなることはなくてもいっぱしのバンドに見えるかもしれない。まあ期待せずに読んで実践してみてほしい。

※この記事は初心者向けです。

1.MCをなんとかする

MC。最初から人前で喋るのが得意なヴォーカリストだと苦労はないかもしれないがきょうびのバンドマンはコミュ障気味な方が多いように見える。だからこのテーマはいきなり鬼門と言えるだろう。
「喋るの苦手だし面白いことなんか言えん…詰んだ…」と思っている君にいくつかコツを教えようと思う。

・面白いことを言う必要はない
いきなりだけど君は芸人ではないのなら面白いこと無理に言わなくていい。無理に言うから滑るので普通のこと喋ればいい。目の前で知らん奴につまらんこと言われるお客さんの気持ちにもなってみてくれ。

・「名前だけでも覚えて帰ってください」とか言わない
テンプレMCと僕が呼んでる奴。物販の紹介とか。次のライブ告知とか。知らんし興味ない。あと自分のお客さんがフロアに居るのに「はじめまして、○○です!」これも違和感の塊だと僕は思う。まずは自分のファンを大切にしよう。

・曲が終わったらすぐ「ありがとう!」と言う
演奏が終わった後の間が長いほどMCのハードルは上がる。とにかくまずは「ありがとうー!」と感謝を伝えてみよう。お客さんはそれだけで安心するものだ。

・お客さんを煽る時は語尾をアゲる
そしたらあと一曲!最後まで、盛り上がって、いきましょう…」としりすぼみで言うよりも
「そしたらあと一曲、最後まで盛り上がっていきましょー!⤴︎」と言った方がお客さんは反応しやすい。
こういう練習もたまにはしてみよう。

・期待しない
君は芸能人ではない。君の目の前で普通の人が喋り始めたら君は耳を傾けるだろうか。目の前にいる人たちが君のファンでは無いのなら、普通聞いてすら貰えないのだからもう期待するのはやめよう。反応が薄くても気にするだけ無駄だ。あきらめて元気に独り言を言おう。

ファンにとってはアーティストが何を言っても興味深いし面白いものだ。つまりファンが増えればMCのハードル超下がる。悩むだけ損だぞ。

2.セッティグ中のふるまい

・来てくれた友達と話をしない
友達が来てくれたんならフロアに降りた時に話をしよう。ステージと客席でダラダラ普通の会話しない。セッティング中でもステージなんだということを肝に銘じよう。

・無駄に楽器を鳴らさない
何の為のリハーサルだったのか。イキってできもしないチョッパーとかするのやめとこう。思ったより恥ずかしいぞ。

セッティング中は意外と見られていると思っておこう。ビッと気合の入った迅速なセッティング風景はステージ最初の一音の緊張感を高めてくれる。君たちのライブはセッティングから始まっているのだ。

3.ライブハウスのスタッフと仲良くする

・無駄に喧嘩を売らない
若い頃ナメられたくない一心で下北沢屋根裏(現:下北沢ろくでもない夜/@69demonai46)の入り口を蹴って開けた僕の先輩は超後悔していた。大体喧嘩売ってくる奴のステージに協力なんかしたくない。先輩の失敗から学ぼう。

・アイサツは実際大事
自分がなんというバンドの奴なのかしっかりアイサツして伝えよう。ライブハウスのスタッフはそれだけで仕事がとてもしやすいぞ。音や照明も自然といい感じになるというものだ。逆に誰かわからん状態でステージとか行っちゃうと「誰だ…こいつ…」となってギクシャクした空気が生まれがちだ。お互い気持ちよくないので気をつけよう。

・店長さんの顔を覚えよう
僕は店長だけどバンドさんのスタッフに「お手伝いさんちょっと来てもらっていいですか」と言われたことがあるし大学生音楽サークルのイベントで良かれと思って機材車を出してあげたら「運転手さん、もうちょっと前にお願いします」と言われたことがある。
やっぱり店長も人間なのでそういう思いをしてしまうと「頑張っとったけん少し箱代まけちゃるか…」とか「いいバンドだったし次はもっといい条件でオファーしてあげよう…」とかいう考えになりにくい。小さい男でごめんな。
ライブハウスの店長は意外と普通のおじさんが多いので気をつけよう。

いかがだっただろうか。音楽とはあまり関係のない「ライブのコツ」みたいな事だがこれを実践するだけで君のバンドのクオリティは爆上がり必至だ。ライバルに差をつけよう。

たまにはライブハウスの店長らしい記事を書こうとしたのに最後は少し情けない感じになってしまった。いやむしろこのほうがライブハウスの店長らしいかもしれない。もっと愛が欲しい今日この頃である。

ライブハウス『松山サロンキティ』店長/武花 正太

プロフィール

武花 正太

愛媛県松山市のライブハウス

松山サロンキティ』店長

Twitter:@take87syouta

音楽、アニメ、旅、鉄道、廃墟、階段など、引っ掛かりを覚えた物を節操なく取り込んだボーダーレスなライフスタイルは国内外を問わず広く呆れられている。

自身のバンド「MILDS」では作詞作曲、歌、ギター、ピアノを雰囲気でこなし、さまざまな現場でベースを弾く。

DJとしても活動しており、主な得物はなんとアニソンである。

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