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【ライブレポ】Noazami/ライブによって真価を発揮する京都のライブバンド

2月12日(金)に京都のライブハウス京都GROWLY( @Kyoto_GROWLY )にて開催された、限定集客+配信ライブ「Noazami自主企画 “オンリー グローリー ロンリネイ” 」Noazamiの地元関西からだけでなく東京からもバンド仲間が駆けつけての開催となった自主企画ライブから、今回は当イベントの主役Noazamiのライブをレポートする。

https://twitter.com/Noazami_info/status/1356171993104539650?s=20

京都GROWLYの新型コロナ対策

引用:https://growly.net/schedule/detail.html?id=4999

上記の通り、感染症対策も万全に開催されたこのイベント。

足元に配置された印に立って間隔を保ち、観客もそれぞれに意識しながらライブを楽しんでいた。

バンドの知名度を上げる工夫が光る物販コーナー

シンプルの中でいておしゃれな立て看板を横目に入場。

京都GROWLYではドリンクコーナーかホール内に物販コーナーが設けられており、この日Noazamiの物販コーナーはホール内に。

音源やTシャツ、ステッカーに合わせてTake Freeのバンド名刺があるのも興味深い。自由に持ち帰ってもらい、Noazamiの名前を知ってもらいたいという細かな気配りと工夫が光る。

感情を音に乗せて会場を飲み込む名演

坂井亮太(Vo./Gt.)

関西を中心に集まった個性豊かなバンドたちによって繋がれたバトンを受け取り、本日の主役Noazamiがステージへ。

暗転の中でそれぞれに入場し、セッティングが完了すると1曲目 “ 青に継ぐ ” からライブがスタート。

https://youtu.be/78lV_FZNlQ8

MVにもなっているこの曲は「拝啓、僕へ 夢をみる僕へ」という弾き語りによる歌い出しから静かに始まり、「京都Noazamiですどうぞよろしく!オンリー グローリー ロンリネイ!ようわからんタイトルやけど今日は集まってくれてありがとう!!」という声と共にバンドイン。タッピングによるギターサウンドが印象的な間奏から流れ込み、拳を突き上げたくなるサビを持った疾走感あふれるロックチューンだ。

岩田涼吾(Gt.)

「本当にありがとう!最後まで残ってくれてありがとう!」

鳴り止まない拍手の中で「ニセモノの方がかっこいいかもしれないじゃん! “ ニセモノヒーロー ” という曲を!」という曲振りから始まった2曲目 “ ニセモノヒーロー ” 。言葉数の多い歌詞で畳み掛けるAメロからゆったりとしたサビへと繋ぐ、ミディアムナンバー。「世界中は変えられないかもしれないけど、自分の世界くらい変えようと思ったんだ」というセリフが挟まれ、そうした気持ちが伝わってくる歌詞が紡がれる。MVでもその世界観が存分に表現されているため、ぜひ見てみて欲しい。

https://youtu.be/Ys2wyOGCxPs

そして流れ込むように激しいギターサウンドが響き、3曲目 “ 朝待ちの歌 ” へと続く。歪んだサウンドのベースソロがバンドを牽引し、ノイジーなギターにパワフルなドラム、そして赤い照明と合わさってNoazamiのロックな一面を全面に押し出す。観客がみな身体を揺らし、拳を突き上げる。会場が揺れるのを感じたこの曲のサビが頭から離れず、筆者のフェイバリットソングとなった。

そのままの勢いで4曲目 “ scenario ” がスタート。これまでの曲の勢いを全て受けて炸裂するパワーを感じるロックな1曲で、会場のボルテージは一気に高まる。ドラムのリズムに合わせてベースとギターが絡み合う間奏を経て、ボーカルを聴かせる落ちサビによって緩急の効いた展開がアレンジのクオリティの高さを感じさせてくれた。

わたる(Ba.)

「どうもありがとう!」

拍手の中で坂井亮太(Vo./Gt.)のMCへと続く。

「今日来てくれたみなさん、本当にありがとうございます。夢みたいやね。」

メンバーからも「そやなぁ、夢みたいやな」と合いの手が入る。

「そして、ライブさせてくれてる京都GROWLYさん、ありがとうございます。そして今日出てくれた、tonericoANVITAUPEArakezuri、そして東京から来てくれたAdler、ありがとうございます。」

会場から拍手が巻き起こる。

「そしてNoazami、一緒に演奏してくれてありがとう!」

メンバーへも素直な感謝が紡がれ、バンドからも「ありがとう!」と返され、結束力を感じさせてくれた。

「残り1曲なんですけど。俺は実はね、中学校のときに学校行けなくなったことがあって、その原因は仲間外れにされたりとか無視されたりとかそんなんじゃなくて、そういう嫌なことされてんのにヘラヘラしてカッコつけて文句ひとつも言えなくて、自分が自分じゃないみたいな。そういうのがすごい嫌で、きっと行けなかったんやと思うんですけど。」

ギターを優しく鳴らしながら吐露する感情に、聞き入る観客。

坂井亮太(Vo./Gt.)

「行けなくなってからは家でオンラインゲームしてたんですけど、そこで友達できて楽しかったのに、ある日 “ 俺お前のこと嫌いなんだよね ” って言われて。“ なんで? ” って言ったら“ 言いたいことあるくせになんか隠してんじゃん ” って言われて。」

過去の傷を自ら晒すことは容易ではないだろう。それでもなお、優しい口調で言葉を続ける。

「人に気ぃ使って喋ってても嫌われるんならさ、(気を)使わなくていいじゃんってそんとき思えて、なんかそっから徐々に自分の言いたいことが言えるようになって、今では言いすぎるくらいなんですけど。そこからなんだかんだ音楽に出逢いまして、適当に始めた音楽もいつの間にやら俺が人と繋がれる唯一の手段になって、いいバンドメンバーに出逢って。俺がずっと歌いたかった歌を作れました。“ 優しい歌 ” という曲です。」

今の自分があるのは自分だけの力ではなく、これまで傍にいてくれたメンバーやバンドのおかげだという感謝の気持ちが会場を包んでいくのを感じた。

左から、坂井亮太(Vo./Gt.)、岩田涼吾(Gt.)

そしてラストソング。5曲目 “ 優しい歌 ” 。優しくも力強いイントロの弾き語りから幕を開ける。ミディアムテンポのバラードに合わせられた青い照明がステージを彩り、「嫌いな奴は嫌っていい 嫌なことは怒っていい そんな単純なことがわからなかった」という歌詞から続くサビは力強く歌い上げられ、思いを直接リスナーの心に届けてくれるようだった。そうした気持ちを表現している啼きのギターソロがさらに気持ちを昂らせ、転調した大サビで感情は最高潮に達すると同時に「嫌なことはやんなくていいんだよ!」という叫びが会場にこだまする。

この日のライブで演奏されたこの曲の映像が公開されているので、ぜひ見てもらいたい。

「ありがとうございました!京都ロックバンド、Noazamiでした!ありがとう!」

観客に深々と頭を下げ、ステージを後にするメンバーを見送るや、すぐにアンコールが響きわたり、メンバーがステージへと戻ってくる。

「みんなの声が聞こえた瞬間に話し合って、2秒で決まりました。最初にバンドで合わせた曲をやります」

選ばれたアンコール曲は、リリックビデオも公開されている“ 春巡 ” 。

https://youtu.be/8hSfR08no88

「今日は本当にありがとう!」という言葉を挟みながら演奏されるこの曲は、爽やかでストレートな感情を紡ぐNoazamiらしさが詰まった1曲だ。音源では心地よく優しい雰囲気が漂うが、ライブでは迷い、立ち止まっている人の手を引いてくれるような力強さを感じた。

伊藤恵亮(Dr.)

「明日を変えてやる!」という歌詞に続き、「この4人で!」と添えられたこの一言から彼らの思いが感じられ、最後の最後にグッと心を掴まれる。

「ありがとう!明日を変えてやる!!」

こうしてNoazamiのライブが、そして自主企画ライブが幕を下ろした。

Noazami

クオリティの高い音源は言わずもがな、ライブではその勢いがさらに加速して感情が乗ったパフォーマンスで聴くものをNoazamiワールドに惹き込んで離さない。一度ライブを見たら、おそらく誰しも心を掴まれることは間違いない。ぜひ一度、生で彼らのパフォーマンスを体感して欲しい。関西における音楽の中心地である大阪から外れた京都という土地からロックを叫ぶNoazamiは、今後も多くの人の心にその思いを届けていくことだろう。

SET LIST

<2021年2月12日/Noazami自主企画 “オンリー グローリー ロンリネイ”>

  1. 青に継ぐ
  2. ニセモノヒーロー
  3. 朝待ちの歌
  4. scenario
  5. 優しい歌

<encore>

  • 春巡

アーティスト情報

(Photo by いでの / Text by 倉田航仁郎

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