【連載】徒然なるままにソラはNeruQooNeluです。/第17回

<毎週水曜日連載>
楽器になれるとき
Hello~~NeruQooNeluのGT./Vo.ソラです。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
先週は、どんな一週間でしたかʕ·ᴥ·ʔ??
私は、今週もタカタカタンタンと、音楽について考えています。
NeruQooNeluで私の声を歌にするときにはいつも、声を「楽器」のひとつにできたらいいなって。
鍵盤みたいにドレミファソラシドがしっかりでるものが楽器だと思っていましたが、ギターや声のようにドとレの間に何個も音がある楽器もたくさんあって、名前のついていない音の面白さにバンドをはじめて気がつきました。
それはもう、大発見です。
レでも、レ♯でも、レ♭でもない音を聴いてはさぐっていく、不思議な感覚がギターにはあります。弾くたびに、正解があって、チューニングや弦の状態、エフェクターを踏んで歪ませてみたら、またもっとちがう領域に音が吹き飛んでいくし。
私の声も、完璧なドレミファソラシドがでるわけではありません。完璧に自分の体を鍵盤にできているプロの方もたくさんいるので、努力やセンスの賜物だなぁと、歌い続けてきた私は思います。ドと思って、ドを声に出せるのは本当にすごいことです。
音の魅力ははかりしれないなぁ。
音の種類だけでいうと、やっぱり声は言葉にもなって、一番身近な音なので特別な楽器だと思います。意味をもつ音は、どんなきれいな音よりも、人に届いてしまうんだなぁと。
意味をもつ音にしてしまったら、そこに気持ちが乗るのも自然なことで、歌にはやっぱり気持ちが乗ってしまうのだなと。
私が完璧な楽器になる道のりは、まだまだ長そうです。
人間だから、ボーカルだから、楽器になってはいけないのかもしれないけれど、バンドをしているときぐらい、人間以外のものにさせてよって、なんだかそんな気持ちになるんです。
明日の朝ごはんのことも、積んでいく本も、たまった洗濯物も、幸せなことも辛いことも、楽器になればなにもなく、ただ穏やかに浮遊している安心感を感じるようです。私にとって音楽は、人間を小休憩できることなのかもしれません。
寝るのを忘れたり、ご飯を忘れたり。
それでは、次の連載で。
今週もありがとうございました。
一週間ハッピーにお過ごしください。お体に気をつけて。
また、来週お会いできると嬉しいですʕ·ᴥ·ʔ
NeruQooNelu/ソラ