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【連載】ファイアーループ足立のライブハウスなんかやめてやる!!/第26回

<毎週日曜日連載>




小さい仕事部屋を借りた

おはようございます。ファイアーループの足立です。

みなさまお察しのとおり、いま我々はすごくお金に困ってます。なのに足立はVRのヤツを買ったり部屋を新しく借りたりして大丈夫なんでしょうか。いや、ぜんぜん大丈夫じゃないです。のんきにお金使ってる場合じゃないです。俺たちはお金を稼がないとヤバいのだ。どうヤバいかというと、コロナ禍のせいで国からたくさんお金を借りたので、たくさん返さなきゃならないということです。コロナを加味した粋なはからいで返済開始はちょっと先にしてくれてるんですが、それはその「返済開始」までにちゃんとお金を返す算段を立ててくださいっていうことですよね。でもね、コロナ前でもライブハウスは儲かってなんかいなかったんですよ?つまり、ちゃんとお金を返すには、返済が開始する頃にコロナ前よりもライブハウス、もといショービジネス全体が「稼げるビジネス」にも進化してないとダメだってこと。

また暗い話のようですが、どうやったら景気が良くなるかな?景気が戻るんじゃない、景気が「良くなるかな」と考える。これは相当むつかしいです。ベンチャー企業をゼロから始めて成功するよりたぶん難しいです。今あるライブハウスを維持しながら、という重たい荷物を背負いながらの取り組みになるからです。

しかしながら、考えようによっては、僕らはその「ベンチャー企業もどき」の活動に「ライブハウス」を組み込むことができる。これは強力な武器になる。そしてこれがすごく大事です。ライブハウスって結局なにが楽しくて、なんで愛され続けてきたのか、なにを期待されていて、これからも永遠に変わらないものは何だ、こんなことは先人が考え尽くしてきたんでしょうけど、今がまさにその謎を解いて、それをバージョンアップさせるべき時なんです。

さて大風呂敷を広げたところで話は変わりますが、ライブハウスから歩いて2分の所に6畳の部屋を借りました。思いっきり集中してモノを考えることのできる環境に身を置いたことがないので、ここらでひとつ「置いたことのない環境」に自分を定期的にセットして、自分の脳みそのポテンシャルを最大に生かすのが目的です。そのために、設備は必要最小限、「いるかもしれないな」「あったら便利だな」という物を今までみたいに取り合えず手元に置くのはここでは禁止にして、その時に必要なものはこまめにライブハウスに取りに行って、使ったら戻し、できるだけ歩いて、空間はできる限りシンプルに、机に向かっていたら何も目に入らない、素晴らしい環境を作ってしまいました。これは期待できる!

えらく長く続いているコロナ禍において、今までやったことのないこと、考えたことのないことにチャレンジしていくわけですから、今はたくさん勉強してとにかく自分を高次元に引き上げる必要があると考えています。自分じゃ達成できない難しい問題に気付くことも大事だし、じゃあ誰に力を借りたらいいのかを考えるのも自分。どう頼めばいいのかも分からないなら単なる勉強不足、そう考えると僕に完全に足りなかったのは「勉強時間だ」という結論に至ったわけです。うーん気付くのがちょっと遅かった気もしますが、まだまだこれから。頑張ります。勉強は嫌いじゃないからワクワクする。

この集中して物を考えることのできる環境下で、さっそくVimeoという映像サービスの源泉所得税についてまじめに向き合うことができました。これをクリアしないと毎回の売上から24パーセントもの税金を引かれちゃうし、でも「これ書いて出してね」ってwebに置いてる書類(英語)もわけがわからん、w8benってのを記入して出したらいいの?どこ記入するの?いや、この前に8233 Tax Form を出す必要がありますとかなんとかヘンなことも書いてるし、なんせ英語だし、アメリカの事情なんかぜんぜんわからんし、そもそもVimeoから何を求められてるのかもよくわかんないので一時は絶望して投げてたんですが、頭をまっさらにして考えると道は簡単でした。そう、取り合えずVimeoになんでもいいから連絡したらいいんですよ!すみません!お手数かけます!これじゃダメですか!?って。じゃあすぐ教えてくれました。英語で。サンキューGoogle翻訳。愛してる!解決したらいいなあ!

つまり、環境を自分で変えていかないと頭が固まっちゃって、面倒くさくなって、ちょっとしたことで道が開けるのに気付かなくなってしまうんですね。今までもずっとそうだったと思います。これは「うつ」問題でよく言われる「そんなに仕事がシンドイなら転職したらいいじゃん」とか「実家に帰ったらいいじゃん」とか「上司に相談したらいいじゃん」みたいな、他の救いの道がまったく見えなくなる現象に少し似ています。「がんばれ」って励まされても脅迫されてるようにしか聞こえないという例のアレに近いです。僕らは常に頭をリフレッシュして、その上ハッピーであるべきだ。時には意図的にその状況を作るべきだ。自転車で行けるところまで今日は歩いてみたり、違う道を行ったり、使ったことのない道具を使ってみたりキライだと思ってた漫画を読んでみたり、視野を広げる方法は無数にあるはずで、「無理だ無理無理」って思い込んでしまう前にエぇイっ!てそこから飛び出してみるべきなんですよね。

今回、「事務所を借りる」というずいぶんコストのかかる方法を選んでしまいましたが、これをどう生かすかのアイデアが無限に湧いてくるのを感じるのでまた楽しいです。でも、困ったことにまだインターネット回線がありません。じゃあネットが無いパソコンでできることってなんだろな、みたいなことをいまさら考えるのも面白いです。

ちなみに、うわごとのように「事務所ほしい、事務所ほしい」って言ってたのはむしろ奥さんの方で、僕はずっと「お金かかるからダメ」って言ってた方なんですが、今は事務所があって超良い感じだし、事務所の空間レイアウトもほぼ僕のわがままを通してもらって横取りしたみたいでちょっと申し訳ないです。そこで週に1回は必ず奥さんがそこで仕事をして、その日は僕が小さい息子の世話をする、というルールを作ってみたのも新しい道の開拓で、今まで奥さんの立場ではランダムに来ていた「仕事のできる日」を明確にすることで、彼女にとって面白い頭の使い方ができると期待しています。やってみたらどうも週1回では足りなさそうなので、週にもう一日、息子と3人で事務所にいてもよし、というルールも試してみます。おもちゃを選んで持ってきて、遊んで、片づけて持って帰る。これだけでもずいぶん幼い脳みそに良さそうですね。

最近、事務所用にデカいホワイトボードを買いました。来週届きます。こんなのも今まで「絶対高いし、いらんやろ」ってずっと無視してたんですが、僕はよくiPadにちまちま自分の考えてることを書くのが好きなので、友人から「デカく書いたらぜんぜん違うよ」と言われるままに「よし思い切って買ってみるか」これもなかなかのアドベンチャーであり、そうとなったら真面目にイイモノ買うことを考えるわけじゃないですか。じゃあ美品のオフィス家具(ホワイトボードとか引き出しとか仕事用の机とか)って中古でびっくりするくらい、めちゃめちゃ安く売ってるんです。定価の1割~2割とかザラ。こんなことさえも今まで全く知らなかった。欲しいとか買おうとか思ったことがなかったからね。

近況として、またこんな感じで楽しくやっています。よく考えたらネットの繋がらないパソコンでもできることって映像制作もじゃん、プログラムの勉強もできるし、絵も描けるし、本もまた書けるかもしれない。クリエイティブはネットが無くてもできるっちゃできます。考えたらまだまだありそうですね!せや、このブログもそう。これからはもうちょっと(〆切に)余裕を持って字が書けそうで楽しみです。内容がマシになるかもしれません。事務所はベランダ以外禁煙、とかにしてみようかなあ。愛煙家ばっかりなのでちょっと難しいけどね。考え出したらまたきりがないな。この文章もキリが無くなってきたので今回はこれで終わります。とっても楽しいです。1週間がすごく長く感じる。うらやましい?OK、じゃあ自分で切り開け!ではまた来週!

ライブハウス『Fireloop』店長/足立 浩志

プロフィール

足立 浩志

大阪府大阪市のライブハウス

寺田町Fireloop』店長

Twitter:@adatinc

大阪にある、寺田町Fireloopという面白ライブハウスのオーナーで店長です。大喜利が大得意ですが、気の利いた答えを出すまでに1日かかります。

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