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【インタビュー】at last fool/あえて「目標」を持たないスタイル【前編】

奈良を拠点に活動するスリーピースバンド、at last fool。オールディーズロックをベースにした音楽性と芸人顔負けのキャラクターを武器に会場を沸かす彼らの「心から音楽を楽しんでいる」姿勢の秘密に迫るべく、バンド初のインタビューを敢行。

at last foolの魅力を感じていただける内容となっている長編インタビューを前後編に分けてお送りする、今回はその前編。

“僕とギター、君とロックンロール”のMV制作秘話

https://youtu.be/OHoDXvGE0hc

――本日はよろしくお願いいたします!“僕とギター、君とロックンロール”のミュージックビデオ拝見しましたが、おっしゃれでかっこいいですね!制作秘話があれば教えてください。

MiU(Vo./Gt.):ぜんぜんなんにもないです(笑)なんかあったっけ?

大地(Dr.):大阪の心斎橋に貸しスペースみたいなところがあってそこで撮ったんですけど、場所探すのにスマホで4時間?6時間ぐらいずっと調べてました。関西で探していて、雰囲気が違うところも多くて。雰囲気がよくても、キャパが小さくて音がだせなかったりとかで。ドラムのシンバルをミュートしてやってても音がやっぱり出ますし、貸しスタジオさんとはもう要相談で進めていきましたね。撮影は、朝から夕方までの5、6時間で詰めてやって、カメラ一台で撮りました。

MiU:“ オレンジ ” のMVは携帯で自主制作したんですけど、“ 僕とギター、君とロックンロール ” 含めて他のMVはいつも撮ってくれてるnomupei(http://Instagram.com/nomupei​)にお願いして、撮影してもらいましたね。

https://youtu.be/jRoXylapXR8

かずき(Vo./Ba.):実は、MVの監督は大地がやってるんですよー。

大地:一応まぁ、実はそうなんですよ(笑)絵コンテを雰囲気で作ってて。カメラマンも友人ですし。

曲作りについて

――楽曲もLOVE PSYCHEDELICOのようなオールドロックテイストで珍しいなと思っていて、そういうオリジナリティに惹かれたのですが、楽曲は誰がメインでお作りになっていますか?

MiU:僕が作曲をメインでやってますけど、誰かに絞ってひとりで作曲するのは良いとは思ってなくて。強烈なカラーが出るならいいんですけどね。The Beatlesも全員で作って、全員で歌えるじゃないですか。ああいうのが僕好きなんです。僕が作るのが確かに多いのは多いですけど、かずきが作詞作曲した曲もあるし、誰かしらが作ってきて、しっくりきたらそれで良いと思いますね。

――全員で作曲できるとのことですが、曲作りはどのようにされているのでしょうか?

MiU:思い付いたらですね(笑)「さて、やろう!」じゃなくて「思い付いたら!」なんですけど、自粛期間中「さーて!!(作曲やろう)」が始まって、デモで作ったものを5、6曲メンバーには渡しました。ちなみに、作曲で使ってるソフトもパソコンも、かずきがプレゼントしてくれたんですよ。

かずき:バンド内でMiUが一番そういうことするのに、なんにも持ってなかったんで(笑)もちろん中古とかで集めたんですけどね!

MiU:なのでしっかり、全部のパート打ち込んだデモを渡しているんですけど、雰囲気だけ感じてもらって、みんなで好きにアレンジしながら、各パートのすり合わせをして曲ができていくイメージですね。

かずき:初期段階のデモからまったく違ったものになったこともあるんですよ。なんなら、3人が納得して出来上がった曲なのに、なんか違うなってレーコーディングやり直しみたいな(笑)

全員:(爆笑)

MiU:思い付きで進化していってるからね。既存の曲もちょっとずつ、おもしろく、かっこよくなるように「なんか、前こう言ってたな?」って、スタジオのときにいろいろ変えながらやってますね。僕、昔の音楽が好きなんですけど、古いバンドって音源とライブで曲が全然違ったりするじゃないですか。だから、僕はそれに慣れてるし、「音源通りにする必要ある?」って思います。

大地:逆に、こんな感じでこだわりがないのが、こだわりみたいな(笑)「こうしてくれ!」っていうのが特になく、「よかったらそれでよし!!」みたいな。オリジナル音源に対して、足したり引いたりしてるんで、ダメだったらまた音源に立ち返ればいいので。

――かなり柔軟で、今話しているバンドの雰囲気と合っていてとても納得できます(笑)ちなみに、そのように進めていく中で、ぶつかったりとかはないんですか?

かずき:一応衝突したときは、MiUが作曲者なのでMiUに沿うっていう約束はしてますね。

MiU:まあでも、大地監督が影のボスなんで「どうっすか?!どうっすか監督!!(ごますり)」って感じですよ。

大地:バンドのコンセプトとして「MiUの好きなことをバンドとして作る」ってのが基本なんで、MiUの持ってきてくれたもので、くみ取れなかったところをきいたり、意見交換しながらやってますね。

結成に至るまでの紆余曲折

――結成に至った経緯をお聞きしてもいいですか?

MiU:実はややこしいんですよ~(笑)まず、僕が昔大阪のバンドで活動してるときに、大地かずきも別のバンドで活動してて、そのときに出会ったのをきかっけに仲良くなってプライベートでちょくちょくご飯行くようになったんですよ。で、その後、僕のバンドがなくなって、次は神戸のバンドに入って。そのとき、大地かずきのバンドも解散になったりしつつ、彼らは奈良でまた新しいバンド頑張ってたんで、真ん中の京都でご飯食べたりしてました。そこから、またお互い解散が続いて「スタジオ一緒に入らへん?」ってなってたときに「俺らと一緒にやろうや」ってドヤ顔で声かけられて(笑)

かずき:引き抜きました(笑)でも声かけたはいいけど、そのとき僕はギタボやったからベースいないし、どうしよう?となったときに「僕としてはMiUにはギター弾いてほしい」って言ったんです。

MiU:「じゃあ、かずきベースやってよ」って言ったらあっさりOKしたんで、「はい、決定!」って感じで結成されました(笑)

全員:(爆笑)

かずき:最初はベースのこと、だいぶ簡単に考えてたからOKしたんですけど、実際やってみたらだいぶ難しかったですね。スリーピースやし、全然手を抜かれへんというか(笑)

――「ギターからベースに転向した人あるある」ですね(笑)でもしっかり弾かれてるから馴染んだってことなんでしょうか?ちなみにバンドとして結成してから何年ぐらい経ちますか?

大地:2年?

かずき:3年?

MiU:いや、3年?4年未満ぐらい!初のスタジオが夏だったことは覚えてるよ!!

――ふわっとしてますね(笑)もともと、かずきさんがギタボだったとのことですが、MiUさんももともとギタボだったんですか?

MiU:いや、やったことがあるのは、コーラスだけでしたね。だから、フルで歌うのは自信ないので、「歌上手いし、かずき歌いよ!」って感じで。だからツインボーカルなんです!

かずき:僕も別に、別にメインで歌いたいってわけじゃなくて、だから一緒に歌ってます!

MiU:それが結果的に、The BeatlesKISSみたいに、全員が歌えて作曲ができるバンドっていう僕の夢やったところが、なんとなくできてしまったんで、「いぇぇぇぃふぅ!」みたいな(笑)なんとなく、作曲クレジットのところに、「レノンマッカートニー」って書いてあったら、テンション上がりません?!「MiUかずき」みたいなフウッ⤴(笑)

全員:(爆笑)

音楽のルーツとは?

――このバンドの音楽性としてはオールドロックな感じですが、みなさんの音楽のルーツはどんな感じですか?

大地:僕は普段ビジュアル系なんですけどね。一番好きなのは、LUNA SEAです。実際は世代ではなくて、僕が好きになったときは、解散するかせぇへんかぐらいのときだったんですけど。中学校のときに仲良かった友達が、ちょっと前の音楽が好きでよく教えてくれていて、だからオールド思考のMiUとも合うんだと思います。

かずき:僕はメロコアバンドが好きで、世代がそうだし、高校のときもそんな感じでした。だから、みんな聴いてる音楽のジャンル全然ちがうんですよね。

MiU:僕も一応、ELLEGARDENdustbox 聴いてたし、知ってたから、かずきの好きな音楽には一応、触れていましたね。

大地:僕はほぼ、ビジュアル系以外聴いてませんでしたね(笑)聴くなら、メタルとかたまぁに。

――ボクもビジュアル系ドップリだった人間なので、大地さんのおっしゃること、めっちゃわかります(笑)結構みなさん音楽性がバラバラだと思うんですが、バンドのコンセプトを決めるときは難航しませんでしたか?

MiU:なんとなく決まったのは決まったんですけど(笑)まあ結果として、僕に寄せていくのが早かったって感じですね。

大地:このバンド始めたときはもう、30歳手前でしたけど、ノリは中高生寄りというか。今の中高生よりは「アホちゃう?」ぐらいイェェェェイ!ってやってましたね(笑)

全員:(爆笑)

大地:ただ、ライブするたびにいろんな人につつかれましたね。「君ら何がしたいの?」って(笑)やりたいこと詰め込んだだけなんで、初期の頃は曲の方向性も定まってなかったです。

MiU:今でも、曲として成立したとき「このバンドじゃないな」って曲もできあがることもありますし、昔の曲を掘り起こして、整えていく作業もしますね。

あえて歌詞に意味を持たせない

――そういう点でいくと、“ オレンジ ” はまたちょっと他と違うというか、オールドっぽさが抜けてポップに寄せたようなイメージがありましたね。

MiU:そうですね。 “ オレンジ ” に関しては、「歌詞をちゃんと書こう」として書いたんですよ。僕基本、歌詞にたいして多くの意味合いを持たせるのが嫌いなんですよね。メッセージ性を重視してなくて、聴いてくれる人には、曲のノリとかをもっと大切にして欲しいし、歌詞に囚われて欲しくないって気持ちがあります。洋楽で英語が分からなくても、曲のノリがいいから普通に聴く感覚というか。

大地:極論、ラララとかハミングでもいいよね。

MiU:そうそう。 “ オレンジ ” はホントに、「真面目に書いてみたら?」って言われて書いたんです。だから歌うの嫌だったんで、かずきに歌ってもらいました。そしたら、周りからは評判よくて「なんか腹立つな~~!」って思って(笑)

全員:(爆笑)

かずき:実は僕、歌詞重視な人なんですよね。MiUからもらった曲のパーツに対して、僕が歌詞を書いていくときもありますけど、割とMiUは採用するんですよね。

MiU:僕がアウトプットしたくないだけで、メンバーがアウトプットするのはいい。最近はでも、歌詞も考えて書くようにしてますけどね。でも、恥ずかしいんですよね。

――恥ずかしがらなくても(笑)いい曲はいいってことが周囲の反応からわかるっていうのも、すごいことだと思いますよ!

MiU:そうなのかな(笑)

インタビュー後編はこちら

アーティスト情報

(Photo by at last fool / Text by ソラ / Interview & Edit by 倉田航仁郎




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