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【連載】ファイアーループ足立のライブハウスなんかやめてやる!!/第22回

<毎週日曜日連載>




足立がbotになった理由(わけ)

おはようございます。Fireloop 足立のbot(@adatinc2) の中の人です。

ツイッターでbotを更新し続けていたのはずいぶん前で、今は放置状態というか返信や引用リツイートがあったときくらいしか見ていないのですが、いまだに「bot 見てます」って言っていただけたり、「あっボットの人だ」って言われます。いちおう大阪なので「誰がボットやねん!」と言うことにはしていますが、本当に嬉しいことです。まだまだしょっちゅう話のネタにしていただいているので特に消す必要も無いと思っているし、たまに(今の僕から見て)ヘンなこと言ってないかのチェックを入れてるくらいです。

botっていうのは、ツイッターで指定の文章を指定の時間ごとに自動でつぶやくシステムで、意外と簡単に作れます。一時期ものすごくヒマだった時間があって(毎週定期イベントがあって、PAも来るから4時間くらいやることのない時間)、声をかけられることも殆どなく集中してパソコンできていました。その時に書いた物や、メインのアカウントで書いた「いいこと」を引用したりして今500個弱あります。文字数にすると約3万字で、なかなかのボリュームです。700個までは無料でやれるシステムなので、もうちょっと増やしてもいいかもしれない。

そもそもなんでこんなことやろうと思ったかというと、いちど暇つぶしでツイッターに「PA目線からの音作りのあれこれ」みたいな感じでたくさんボヤいたんですよ。これが思いのほか反響があって、ちょっとだけ叩かれて(当時はSNS初心者かつ身内しかフォロワーがいなかったので、書き方がすごくザツだった)、ああPA目線からの見解はレアで需要があるんだなと。当時はそういった呟きをもりもり書くともりもりフォロワーが増えて、それも面白かったです。

PA目線からの「バンドが上手くなるためのTips」のbotをやるにあたって、悩むことも多かったです。こういった知識をいたずらに広めると僕と違った考え方の人に迷惑をかけるかもしれないし、そもそも僕が全てを知っているわけでもない。だから最初は「だと思う」とか「かもしれません」みたいな消極的な書き方が多かった。でも、そういった文章は面白味に欠けるし、迷ってる人を助けることもできない。だいたい「叩かれないために言い訳しながら」予防線を張り続けてイイタイコトダケ言うのはカッコ悪いですから、できる限り断言しつつ、断言するからには絶対的に通用することに絞り、できる限り広い視野で見ることが大事なのだと分かりました。あとは読む人を信頼するのみです。

最初の方はグチも多かったです。なんでわざわざグチをbotで流すかというと、その日に「そりゃダメだろ」って思ったことをその日にツイッターでつぶやくとバレるでしょ。誰の文句言ってるかって。じゃあ直接言えよってなるし。僕はけっこう言うんですが、やっぱイヤな顔されたり平謝りされると精神衛生上あんまりだし。そこで、グチも吐きつつ「こんなことしちゃダメだぞ!」っていう広い啓蒙にもなる、対象の人に直接言っても(良くて)彼しか改善しないから、botのリストにそっと書くというわけ。つまり時限爆弾型のグチですね!なかなか良いアイデアだったとは思うのですが、やっぱりグチの吐き溜めbotは見ててキツいので、そういったグチは冷静になったときにぜんぶ消すか、有用なものはソフトな感じに書き直してしまいました。わざわざツイッターに吐くようなグチは(PAでは)無くなって、今はすごい平和です。ありがとうございます。

今、PAである僕が「バンドが上手くなるための情報」を出しまくる大事な意図があります。バンドが上手くなったりPAの都合を知ってくれると、PAの仕事が良くなるんです。結果的に、ライブハウスの音楽が良くなります。なんでiPhoneでSEをやってほしくないかとか、なんで先にスネアとハットとカミテシンバルの位置を決めてほしいか、なんでセッティングが終わったら音を出さないでほしいか、なんでマイクを握りこむと良くないのか、こんなのは全部PAの都合ですが、こういうことをみんなに知ってもらってPAの仕事がスムーズにいくとトラブルの危険も減るし、バンドとのコミュニケーションも円滑になるし、クオリティは上がるし、PAは余計なことを考えなくていいので更に良い仕事ができます。つまりみんなハッピーになるためには、演者が「ライブハウスじょうず」になってくれるのが一番の近道というわけですね。PAだけが超ウマくても、良いライブにはならないんです。

PAが「PAが上手くなるための情報」を出しまくるのにはリスクがあります。みんながそれを知ってPA上手くなっちゃうと自分の「技術者としてのニーズ」が減るかもしれないということです。プロギタリストにとって「こうやったら自分みたいに弾けるようになる」なんてことは、重要なことになればなるほど言うはずがないですよね。PAの腕なんて向き合い方ひとつですから、何を喋ってもさして困ることは無いとは思いますし、プロならみんなそれくらいの余裕はあると思いますが、あまりプロの技術者がプロのワザを無作為無造作にベラベラ喋るのは行儀が悪いかもしれませんね。マジシャンがタネをYouTubeで明かすぐらい良くない。

なんだか口が悪くなってまいりました。ちょこちょこチクチク書いてしまいました。僕にも嫌いなもんくらいあります。でも、わざわざSNSでグチを言うからには改善を期待したいですね。グチの対象をおとしめて、対象が不幸になったところでなんのメリットもありません。そんなことより、自分の住む世界を良くする方向に取り組むべきです。ああだめだまたキツい物言いになってきました。もうだめです。さようなら。

余談ですが、さいきん初見の若い人から「怖い人」と思われてることが増えました。絶対これ例のbotのせいです。怖くないように、小さい息子がパン食ってる写真をアイコンにしているのですが特に効果はなかったみたいです。足立が現場にいると若い子が緊張して言いたいこと言えなくなるとスタッフから指摘を受けて、うむ俺もそんな歳になったか、キャッチーな人で通用してきたのにコレではダメですね!今後改善できるのか!?ではまた来週!

ライブハウス『Fireloop』店長/足立 浩志

プロフィール

足立 浩志

大阪府大阪市のライブハウス

寺田町Fireloop』店長

Twitter:@adatinc

大阪にある、寺田町Fireloopという面白ライブハウスのオーナーで店長です。大喜利が大得意ですが、気の利いた答えを出すまでに1日かかります。

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