1. HOME
  2. ブログ
  3. 【インタビュー】痛快ぶっちぎりバブーン/エンターテイメント性の高い音楽の中にも確かなメッセージを込めて

【インタビュー】痛快ぶっちぎりバブーン/エンターテイメント性の高い音楽の中にも確かなメッセージを込めて

京都を拠点として活動しているロックバンド、痛快ぶっちぎりバブーン。そのインパクト大の名前もさることながら、エンターテインメント性の強い楽曲やライブパフォーマンスが話題を呼んでいるバンドである。今回さまざまな縁がありZoomを用いてのオンライン取材ではあるものの、本メディア初となる彼らへのインタビューを敢行することとなった。活動の中に見え隠れするバンドとしての心情や、彼らの音楽に対する思いを皆さんにもぜひ垣間見ていただければと思う。

痛快ぶっちぎりバブーンはこうして結成された!

――今回はインタビューの方ご快諾いただきありがとうございます!どうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、バンドが結成されたきっかけなどを伺えればと思うのですが……。

つやさん(Vo./Gt.):元々、この痛快ぶっちぎりバブーンは僕が大学生の時に組んでたバンドなんですよ。2015年に結成して、当時は僕意外全員違うメンバーで。元々趣味というかお遊びとしてやってたバンドだったので、大学卒業後に全員バラバラになってしまったんですが……。結構作った曲もたくさんあったし、僕はこのバンドを続けたいと思って。で、ネットの掲示板とかでメンバー募集して、今の2人が集まってくれた感じですね。

――具体的な加入経緯としては、皆さんどういった形だったんです?

英王(Ba.Cho):僕はつやさんの掲示板でのバンド募集を見て、そこに貼られてた楽曲を聴いて「面白そうだな」と思って連絡したクチでした。それ以前に別のバンドでも活動をしてたんですが、バンドが解散しちゃったタイミングっていうのもあって。

雨子 (Vo./Gt.):私は以前バブーンで叩いていたドラマーが元々知り合いで。その子に誘われて加入した形でしたね。前からバンドをしたいと思っていくつかのバンドを組んだりしてみたんですが、なかなか本格的な活動に至れなかったんですよ。

――ありがとうございます。ということは、バンドの楽曲なんかはつやさんが学生の頃のものもあるということですよね。現在も基本的にはつやさんが曲は制作しているんですが?

英王:……そうですね。彼(つやさん)が自分で「僕が全部作ってます」って言い辛いやろから僕が言うけど(笑)。

つやさん:ははは(笑)。

英王:曲もそうですし、歌詞も全部つやさんが書いてくれてます。ありがたい限りです(笑)。

バンドの核となる音楽ルーツはゲーム音楽!その中でも生音を貫く理由とは

――ふふふ(笑)。つやさんは以前からボーカロイドとかで楽曲を作ったりもされてますよね。

つやさん:そうですね。元々高校3年生の頃にギターを始めたのと同じくらいのタイミングで、DTMとか使って打ち込みで音楽を作り始めた感じですね。最近は全然ボカロは触ってないですけど。

――それ以前は音楽をされたりはしてなかったんです?

つやさん:実は僕、元々小学校とか中学のころは全然音楽とかも聴かなかったんですよ。どちらかといえばゲームばっかりやってましたね。

――あ、そうなんですか!そうなると音楽的なルーツ、みたいな話になると

つやさん:強いて言えばゲーム音楽、みたいな部分ですかね。

――なるほど。そう言われるとバブーンの音楽や、特にMVなんかはその辺が非常に見えやすい形になってますね。

つやさん:あー、そうかもしれない(笑)。

――(笑)。でも、そのような背景の中でバブーンの音楽って打ち込みをあまり使ってないですよね?ちょっと意外です。

つやさん:はい、バンドのレコーディングなんかは全部人力でやってますね。大学入ってからは結構いろいろな音楽聴くようになって、その中で生音のバンドが格好いいと思うようになったからかな。サンボマスターとかよく聴いてました。あとはミクスチャー系……その中でも同期とかをあんまり使わない、バンドサウンド強めの音楽が好きでしたね。

――ライブでも同期とかは使われない感じなんです?

つやさん:ドラムがいた頃は完全に生音だったんですが、今回3人になったことでその辺りをどうしようかな、と。新しいドラマーも加入予定は今のところないですし。ドラムの音を打ち込みで使うにしても、普通に流すだけだけじゃなくて……。キャラクターを立てるとか二次元的要素を取り入れたり、バンドの可能性を広げるような感じで一工夫してやっていきたいとは思ってます。

メンバーのルーツも多彩!その中でもバンドではユニークな音楽を追求

――他の皆さんは音楽的なルーツなんかはどのあたりになるんですか?

英王:僕はかなり広く浅く聞くタイプですね。でも自分のプレイに影響を与えた人たちで言うと……TOKIO山口達也とか、関ジャニ∞丸山隆平です。

――へー!ジャニーズですか!

英王:はい(笑)。僕昔から男女問わずアイドルがすごく好きで。ジャニーズもそうですし、秋元さんとこのアイドルも好きだし。

――面白いルーツですね。雨子さんはいかがですか?

雨子:私も他の2人とは全然違くて……よく聞いてるのはバブーンとは全然方向性が違うんですけど、静かな落ち着いた……透明感のあるような声のバンドとかが好きですね。plentyとか。一方で最近はK-POPなんかを聴いたりもしてます。

――そうなんですね!確かに皆さん結構ジャンルとしては幅広い音楽なんですが、こうして聞いてるとポップスというか…エンタメ的な音楽という共通項があるようにも感じます。

英王:そうかもしれないです。うちのバンドって重いサウンドの曲もあるんですけど、わりと明るいキャッチーな曲やってたりすると、アイドルとかポップな音楽聴いててよかったな、って思います。でもこんなポップな音楽やのに、よく聴いたらダウンチューニングの曲なんや!って驚いてもらえる面白さとかもあるよね。

つやさん:そういうのはひとつバンドとしての狙いかもしれないですね。音楽として面白いというか、型破りな、挑戦的なものは結構好きです。電気グルーヴとかGorillazみたいなユニークさというか。

「バブーンの楽曲には全て自分なりのメッセージを込めているんです」

――ありがとうございます。そういった背景がある中で、やっぱりバブーンの音楽には楽しさやエンタメ感があると思っていて。一方で一番最近MVを出された「ゆとりロックンロール万歳」みたいな反骨的な部分もあるのかな、と思ったりもしたんですが…。

つやさん:いや、実はこの曲自体はすごい古いものなんですよ(笑)。最初のメンバーがまだいた頃に作った曲で、それを作り直したんですが。

――あ、そうだったんですね!

つやさん:はい(笑)。で、ライブではもうずっと定番でやってる曲だったんで、MVがあった方がいいんじゃないかって。今までのアニメーションじゃなくて、自分らが顔出した映像を撮った感じでしたね。

――なるほど。そしたら先ほどお話してた楽しいムードの曲もありつつ、反骨心というか中指を立てるような曲もありつつ、という感じなんですかね。

つやさん:別々にあるというよりは、両方が共存してる、という感じですね。楽しいけど中指立ててる、みたいな。

英王:めっちゃアーティストみたいなこと言うやん(笑)。

つやさん:(笑)。一応僕的には全部の曲にメッセージもあって……これあんまりメンバーにも話してないんですけど。意味わからん風に歌詞も書くんですが、結構比喩っぽい言葉の表現を使ったりもするし。

――その直接的な表現を避けているのはどうしてなんです?

つやさん:……恥ずかしいからやと思う(笑)。

英王:彼(つやさん)結構ね、いろんな人の顔色とか態度とかうかがうタイプなんですよ。あんまり口に出して言わないんで。

つやさん:顔色ばっかりうかがってる(笑)。

英王:僕的にはそういう彼の性格も結構歌に出てるなと思いますよ(笑)。なんというか……ちょっと弱気なんですよね。控えめっていうか。でもそこがバブーンのいいところやと思うんですが。

――きっとそんなところに共鳴してくれているリスナーさんも多いんじゃないんでしょうか。

英王:だと嬉しいですけどね。

バブーンの音楽の楽しみ方は人それぞれでOK!

つやさん:でも個人的には、曲の感じ方についてはなんでもいいよっていうスタンスでもあるんです。挑戦的やなって感じてもらってもいいし、遠慮しがちやなって思われてもいいし。曲の歌詞聴いて勝手に考察してもらっても全然いいというか。

――(笑)。でもそんなリスナーに委ねてる部分にも、つやさんのスタンスというか姿勢が反映されてますね。控えめな部分というか。

英王:確かにね。

つやさん:(笑)。僕、結構歌詞書く時期によって自分の考え方がコロコロ変わるので……。今思ってることが、時間が経つとまた違った考え方になることも結構あるんですけど。でもその場その場ではそれが一番の本音かな。思ったことそのまま歌詞に書くというか。

――いろんなメッセージがあるけど、どの曲で言ってることも嘘じゃないし、つやさんのそのときの本当の気持ちってことですね。

つやさん:はい、そうですね。

――でもやっぱり、それが人間なんだと思いますよ。こう、常に変わっていくものというか。

英王:うん、ほんとにそうだと思います。

――ちなみに今現在こんな情勢になってしまってるわけなんですけど、その中でバブーンとして、つやさんとしてはどういったことを考えられてますか?

つやさん:今は……そこまでポジティブなものというよりは、同じ目線に立って励まし合おう、みたいな感じかな。一緒に頑張ろうよ、じゃないですけど。曲作り自体はあまりできてないんですが……そういったモードですね。

英王:今のところはね(笑)。

つやさん:明日には「元気出せやオラー!」って言ってるかもしれんけど(笑)。

これからも楽しさ第一で、この3人で音楽を続けたい

――ありがとうございます(笑)そうしましたら最後にバンドの今後の展望ややりたいことを教えて下さい。

つやさん:そうですね……メンバー全員の理想というか、多分やりたいことはバラバラやと思うんですけど(笑)。

英王:そうなん?(笑)。

つやさん:そうじゃない?(笑)。

英王:僕個人は他の2人がいいと思ったことをやりたくて。皆が楽しく音楽をやってくれるってことが一番の軸かな。本気でやってる人らからしたら能天気やな、って思われるかもですけど。僕たちももちろん本気でバンドやってますけどね(笑)。まあでも、何より楽しくなかったらこうやってバンド続けてないですし。僕も楽しくやって、さらに皆が楽しく音楽やれてたら一番いいかな。他の2人、結構頑固というか……(笑)。内に秘めてる物が強い人たちだと思ってるので。

――ということですが、雨子さんはいかがですか?

雨子:……私、頑固じゃないんですけど……(笑)。

英王:(笑)。

雨子:ふふ(笑)。私も……やりたいからやってる、ていう単純な思いですね。音楽やりたい、歌いたい、っていうシンプルなところかな。

――でもやっぱり、バブーンの音楽からはそういった思いをすごく感じますよ。シンプルにストレートに、楽しくやりたい!というか。

つやさん:楽しさは大前提としたい部分はありますね。それプラス、この3人じゃないとできないことを前面に出したいかな。俺1人でやるより、メンバーと一緒にやることでもっと面白いことできると思ってるし。

――つやさんの場合は、やろうと思えば音楽はおひとりでもできてしまいますもんね。

つやさん:そうですね、それよりもっとバンドであることに可能性を感じているので。そういった部分をこれからも追及していきたいですね。

アーティスト情報

(Photo by 痛快ぶっちぎりバブーン / Interview & Text by 曽我美なつめ

関連記事