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【インタビュー】ソライロシアン/青色を軸に多彩なカラーで季節のうつろいを表現したい

2020年8月、東京に4人組バンド「ソライロシアン」が誕生した。メンバーはVo./Gt.のシアンを筆頭に、Gt.の土井、Ba.のわたなべ、Dr.のカズ。コロナ禍にも負けず精力的に活動を行い、10月31日には立川BABELにて初ライブを開催。12月6日に両国SUNRISE、12月19日には下北沢LIVEHOLICでのライブ開催を控えている。そんな勢いに乗っているソライロシアンがミュージックラビッツに登場!初ライブのリハを終えたばかりの彼らにデビュー秘話や現在の活動について伺った。

メンバー加入は飲み会がきっかけ?

ソライロシアン (Photo by Cathy Wellincia

――みなさんはじめまして。本日はライブのリハ後にありがとうございます!まずはバンド結成のきっかけを教えてください。

シアン(Vo./Gt.):元々はみんな違うバンドに所属していたんですけど、まずは僕とカズが3〜4年前に知り合ったんです。それぞれのライブを観に行ったときに、お互い気に入ったから「一緒にやろうか」と声をかけたのがきっかけですね。

カズ(Dr.):そうなんですよ。当時はメインのバンドがあったから、サブ的な感じでやってみようかと。でもその話をした翌日くらいに、僕が仕事の関係で神戸に異動になっちゃって(笑)。だから戻ってきたときに、またチャンスがあればやりましょうって話をしたのがちょうど2年前くらいです。

――運命的に引き裂かれたんですね……!

カズ:しかも、僕が神戸から東京に戻ってきたのがまさにコロナ真っ只中の4月だったんですよ(笑)。

シアン:完全に自粛でみんな家にいたからすぐにはできないねって話になったんだけど、じゃあそろそろ始めようかってなったのが今年の6月くらいかな?

カズ:そうですね。その頃にぼちぼちスタートしようかって話をしました。

――そのときはそれぞれメインで所属していたバンドは継続していらっしゃったんですか?

シアン:当然カズは異動になったときにメインのバンドを脱退していて、僕のバンドもメンバーの体調不良で昨年解散になりました。それでカズと6月頃に話をして、解散した僕のバンドのベース担当と一緒に3人でやってたんですよ。だけどそのベースの子がサポートだったので、メンバーを探し始めて、まずは土井に声をかけました。

わたなべ(Ba.):pairs(婚活マッチングアプリ)で知り合ったんだっけ?

土井(Gt.):違いますよ(笑)。互いにバンドを通して存在は知っていて、Twitterでも繋がってたんですかね。それでちょっと前にメインでやっていたバンドのベース担当が辞めて活動できなくなっちゃったんです。そのタイミングでTwitterを観ていたらシアンさんがバンドを楽しそうにやってたから、僕が「飲みに行きませんか?」ってシアンさんを誘ったんだと思います。

シアン:サシで飲みに行ったんだよね!僕がそのときに「やってみない?」って声をかけたことで、3人が揃いました。

わたなべ:僕はオーディションです。土下座して、「僕にベースを弾かせてください!」ってお願いしました……っていうのは冗談で、僕が所属していたバンド主催のイベントにシアンちゃんと土井ちゃんに出演していただいたことがあるんですよ。これもひょんなことに飲みに行く機会があって、ベースを探しているんだったら俺が弾くのに〜!って言ったことがきっかけでバンドに加入することになりました。

シアン:そう言ってくれるならぜひお願いしようと思って。

わたなべ:ただ以前にもシアンちゃんの歌を聴く機会があって、動画を見たときに良い歌を歌ってんな、こういうバンドをやってみたいなって気持ちは漠然とあったんですよ。きっかけはその飲み会だけど、もしかしたら俺も入れてよって言うタイミングを伺ってたのかもしれないね。

シアン:えー!早く言ってよ〜(笑)!

互いの実力を認め合った初めての音合わせ

シアン(Vo./Gt.)

――シアンさんの名前が入った「ソライロシアン」というバンド名の由来を教えてください!

シアン:Bon Joviとか、Marilyn Mansonみたいにボーカルの名前が入ったら面白いかなと思って。 “ ソライロ ” はとりあえず使っているギターが青かったから(笑)。4つくらい候補を作って、インスタのアンケート機能を使って決めたんです。

※後日Twitterにソライロシアンの由来について改めて記載されていました。

――本当に今年に入ってからメンバーが揃ったんですね。最初に集まったのはいつ頃ですか?

シアン:4人集まって、最初に音を合わせたのは8月中旬くらいですね。今は僕が前に所属していたバンドの曲を練習しているんですけど、百戦錬磨のメンバーが集まっているので、ほんとすぐに馴染みましたね。

土井:完成は早かったですよね。

わたなべ:自分、天才なんで……!

カズ:天才っていうのも、あながち間違ってはないね(笑)。

――それぞれ互いの実力は知っていたけど、音を合わせた時にビビッときましたか? 

わたなべ:ビビッときましたね〜。カズだけは僕と土井ちゃんと初対面だったので、そこが合うかな?って思ってたけど、本当にカズのドラムも素晴らしくて。何が良いって、ベースにとって心地よいドラムを叩いてくれるんですよ。痒い所に手が届くというか、こういう展開でドラムを叩いてくれたらいいな〜と思っていることを言わなくてもそのまま再現してくれる。だから、これはいけるなって確信しました。

カズ:ドラムもベースの音を聴きながら叩くんですけど、わたなべが弾くベース音は自分の中でイメージしているものだったので安心しました。年齢も一緒だから親しんできた音楽も同じで、感覚が近いんだと思います。わたなべのベースは、“ 動くベース ” なんですよ。ちゃんと進行に合わせて動いてくれるので、曲の盛り上がりを結構支えてくれているというか。

土井:僕にとってノリさん(わたなべ)はイベント主催バンドのベース担当っていうイメージで、かなり立場的に上の方って感じで最初はビビってましたね(笑)。もちろん今は大丈夫ですけど。最初はこんなベースの音を作るんだって、驚きました。

わたなべ:初めて聞いた(笑)。

――シアンさんのTwitterで拝見したんですが、みなさん毎日LINEでやりとりをされているんですよね。仲が良くて微笑ましいです!

シアン:LINEでは本当に何でも話してるよね。中でも音作りの話が多くて、大体はわたなべが「展開こうしたら?」って提案してくれることが多いです。音楽的には基本的にわたなべがメンバーを引っ張ってくれる感じですね。彼は音楽歴が長いので。

わたなべ:音楽的に言えば、僕は元々クラシック畑なんですよ。ずっとトロンボーンを吹いていて、初めてライブのステージに立ったのは中学2年生のときですかね。周りの参加者は大人ばかりだったので、珍しがられたのは今でも覚えてます。

――中2はかなり早いですね……!ちなみにみなさん、土井さんの印象はいかがでしたか?

わたなべ:土井ちゃんはね、ビビり(笑)。

シアン:彼は最年少だし性格も優しいので、まだちょっと遠慮があるんですよ。でもセンスはすごく良くて、フレーズの作り方もそうだし、特にフィードバックの使い方は一番気に入ってます。

わたなべ:ギターソロに入ったときのオーラがすごいんですよ。彼自身は「ノリさんに怒られないようにちゃんとギターソロしなきゃ!」って思ってるのかもしれないけど(笑)。素の姿でもオーラがあるから、今後意志を持って見せられるようになったときに土井ちゃんはギターヒーローになると思う。

シアン:技術的なこと以上にオーラなんだよね。普段は全然ないけど(笑)。僕自身リードギターは技術よりも人を惹きつけるプレイが必要だと思うんですよ。

カズ:土井ちゃんは30歳前半だからロックの影響も受けているのかなと思いきや、結構ギターを泣かせるとこもいいよね。泣きのギターソロをやるから、渋って思いました(笑)。でもそれが、ソライロシアンはすごく合うんですよ。聴いている音楽も渋いし、最近はあまり見ないプレイスタイルだと思います。

ソライロシアンはレトロなバンドだと思う

わたなべ(Ba.)

――現在曲はシアンさんが作られているのでしょうか?

シアン:ソライロシアンとしては現在、全6曲を練習しているんですけど、これは全部僕が前に所属していたバンドの曲なんですよ。作曲は僕が担当していたんですけどね。みんなはその世界観を継承してくれようとしてくれているけど、今後は違うジャンルも徐々に入れていこうと思っています。

――みなさんはシアンさんが作られた楽曲を聴いてどんな印象を持ちましたか?

カズ:シアンさんの曲は良い意味でシンプルなんですよね。コードを敷き詰めたりせず、シンプルなコード進行で歌を聴かせるから、リスナーも分かりやすい。最近は複雑な曲が多いから、むしろ逆にシンプルな曲ってすごくいいなと思いました。だからシアンさんの作る曲の軸は壊さず、ちょっとした決めの部分でアレンジを加えたりしています。

土井:リードギターの見せ場をありがたいことに結構設けてくださっているので、雰囲気作りは心がけています。最近の曲はギターソロがない曲が多いんですけど、ソライロシアンは全曲って言っていいほどたっぷりある。そういう部分でやりがいがありますね。

シアン:土井ちゃんのために用意してるから(笑)。

カズ:ソロで思い耽ってほしいよね。そういう意味でソライロシアンはレトロなバンドだと思う。

左から、シアン(Vo./Gt.)、土井(Gt.)

――10月31日のライブに向けたリハーサルを終えて手応えはいかがですか?

シアン:準備期間が2ヶ月しかなかったわりには、ちゃんと完成したなって感じはします。

カズ:初ライブで緊張して死にそうってことはないですね。

わたなべ:俺にとっては長い人生の中のワンステージって感じかな(笑)。

――当然バンド間でぶつかることもあるとは思うんですが、信頼関係を築くために心がけていることを教えてください。

わたなべ:「何があっても許す」!全部一回受け止めるかな。たとえ感情的になるような言葉を言われたとしても一度飲み込んでから消化して、次にどんな一手を打つかを考えてますね。俺たちはやりとりがほとんどLINEなので、文章からは感情が伝わらないから、じっくり考えるようにはしてます。

カズ:常にソライロシアンについて考えてくれてるなっていつも思ってますね。

――みなさんはそれぞれ役割みたいなものはありますか?

カズ:リーダーはシアンさんでしょ?

シアン:リーダーっていう意識はないかな(笑)。年齢が一番上だから雰囲気の調整役みたいなところはあるけど、音楽的なことやバンドプランを考えるのはわたなべだし、特に役割とかはないよね。何かあればみんな意見も出し合うし。

わたなべ:俺も変にやらなきゃ!って気負ってるわけじゃなくて、単にやりたくてやってるだけですね。

シアン:土井ちゃんも大人しいようで、割と意見を出してくれる。お互いにフラットなので、そういう意味ではリーダー不在。ただ立ち上げた立場として、最終的な責任は負いたいと思っています。

バンドが進化する過程で、曲を聴いてくれた人にも成長してほしい

左から、カズ(Dr.)、シアン(Vo./Gt)

――結成が8月ということで、コロナ真っ只中での始動に不安などはありましたか?

シアン:中にはコロナ禍で活動停止しているバンドさんもいらっしゃいますけど、僕たちはチャンスがあればやりたい!と思っているので、不安はなかったですね。

わたなべ:何よりどうせやるし!やめらんないし!と思って。「このまま状況回復を待ってたら音楽やらずにそのままジジイになって死ぬよ」って前にもメンバーに言ったことがあるんですけど、全体としてライブハウスやイベンターに誘っていただく機会も以前よりは減ってきているので、これからはより自分たちの意思が大事になってくるんじゃないかな。

カズ:一方で、お客さんは心理状態や受け止め方がそれぞれ違うので、こちらからは強く「ライブやるからきてよ!」とは言えない状態なんですよね。だから、まだちょっとライブには行けないなって人に関しては、動画配信やライブ配信を通じてなるべくたくさんの方に聴いてもらえる環境は作っていこうと思っています。

――普段もライブのリハ動画をTwitterにUPされていて、フォロワー数もどんどん伸びてますよね。

カズ:最初のリハ動画がUPから1週間で1万回再生を達成したんですよ。かなり衝撃的で、一体何が起きてるんだろう?って思いました。

シアン:ありがたいことに反響が大きくて、先日も外国の方からコメントが届いてましたね。

――期待が集まる中で、今後の目標はありますか?

カズ:大きな目標はまだ立てていないんですが、とりあえず音源は必要だなと思っています。

シアン:セールスポイントにもなるから、とりあえずは音源が必要だよね。音源を撮ったらMV撮影して、ライブにきてもらう!だね。ただライブもガンガンできる環境ではないので、スタジオライブとかもやっていきたいです。

ソライロシアン (Photo by Cathy Wellincia

――宣材写真はもう撮られていましたよね。いつ撮影されたんですか?

土井:たしか2回目のスタジオに集まったときですよね。

カズ:自分たちで言うのもなんですけど、あれ本当に良い写真ですよね〜! 

シアン:何がそんなに楽しんだってくらい笑ってるよね(笑)。

カズ:やっぱりアー写ができて、どんどん曲が完成して、ライブが決まって……このひとつずつ積み上げていく感じがすごく楽しんですよ。

シアン:流れがスムーズで早かったよね。まあ、とりあえずは来週に向けて主催の方に恥を欠かせない演奏をしたいです。目の前のことに向き合ってくしかないので。でも基本的には終わった後に悔いが残らず、楽しかったねって言えるようなライブにしたいと思います!

ソライロシアン (Photo by Cathy Wellincia

――最後に意気込みや、ファンへのメッセージをお願いします!

シアン:やっぱりバンドを始めたからには、ひとりでも多くの方に知ってほしいので、そのためにできる活動をしていきたいですね。

カズ:ソライロシアンはちょっと懐かしいような曲調も多いんですけど、今の若い子にも良い曲だなと感情に浸ってもらえるようなバンドになりたいです!

土井:他のバンドに比べると僕たちはみんな年齢も上なんですけど、その分いろんな苦労や経験をしているんですよね。それが曲にも歌詞にも滲み出ているからこそ、みなさんの心に響くバンドだと思います。個人的には最近結婚したんですが、バンドをこれからも続けていきたいです。

わたなべ:まずは自分たちと一対一でバチバチにやり合いましょう!ソライロシアンは進化が止まらないバンドですし、40歳を超えた僕らといえど、人としてもまだまだ成長を続けています。そんな僕らが一歩一歩過程を踏んでいく中で、みなさんもソライロシアンを聴きながら一緒に成長していただけたらと思います。

アーティスト情報

(Photo & Interview & Text by 苫とり子

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