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【対談】Sorako(街鳴り)×シアン(ソライロシアン)第2回

大阪を拠点に活動するスリーピースバンド街鳴りのVo./Gt. Sorakoと、東京を拠点に活動する4人組バンド、ソライロシアンのVo./Gt. シアン。対バン経験にないふたりの強い要望により、この度zoomを使ったオンライン対談が実現した。お互いに似たものを感じ、惹かれ合った理由や音楽についての想いなどを熱く語り合ったこの企画。全4回にわたってお届けする。

<<<第1回はこちら

音楽を始めたきっかけ/シアン

シアンソライロシアン) (Photo by Cathy Wellincia

Sorako:シアンさんが音楽をはじめたきっかけとか、夢とか知りたいです。

シアン:学生の頃にコピバンをやったのが最初かな。一番最初は、ベースがやりたかったんですよ。なんだけど、家があまり裕福じゃなかったからベースが買えなくて、でもバンドやりたいから「じゃぁ楽器がいらないボーカルをやってみよう!」と思って、それからずっとボーカルをやってたの。それまで山口や広島にいたんだけど、社会人になってから東京に転勤になっちゃったんですよ。東京って知り合いも一切いないし、社会人なりたてだから仕事も必死で忙しいし、バンドができなくなっちゃって。月日が流れて、ちょっと余裕ができたからまたバンドやろうと思ったのが10年前くらいかな。前にボーカルやってたから、ボーカルを求めてるバンドに入ってずっとやってたんです。

Sorako:楽器を持たずに?

シアン:そうそう。楽器持たずに。そのときのバンドが4人で、ボーカル、ギター、ベース、ドラムっていう編成のバンドを組んだんだけど、ベースが抜けちゃったんだよね確か。ベース探したけど全然見つからないからギターの人がベースになって、僕がギターボーカルをすることになったんです。やったことないのに(笑)。だから僕もSosakoさんと一緒で、やったことないところからスリーピースでギタボをやるハメになったんです(笑)。

Sorako:えー(笑)!

シアン:だから、ギターを始めたのは5年前なのかな。そのころはもうギター買う余裕もできてるからギターも買って、しばらくスリーピースでやってたけどちょっとキツいなってなってリードギターを入れた感じで。でも結局ベースが辞めちゃったからギターの知り合いのベースに加入してもらって。

Sorako:そういうことやったんですね!

シアン:そうそう。でも一番やりたかったのはベースだったから、そのときに満を持してベースを買って、ベーシストとして加入したのがRODOTSってバンドです。それが去年で、だから今はバンド2つやってるんですけど、これが経歴ですね。

Sorako:すごい変わった経歴ですよね。柔軟な対応力がすごい(笑)。

シアン:確かに変わってるかも(笑)。でも結局やりたかったことができてるので。

Sorako:ちなみに気になったんですけど、コピバンって何やってたんですか?

シアン:僕らのときはすごい流行ってたからBOØWYですね。あとはTHE BLUE HEARTSとか。

Sorako:おー!カッコいい!そのとき見たかった(笑)。でも私と一緒ですね、ギター歴浅い中でスリーピースやったりとか!

シアン:似てるよね(笑)。

ギタリストとしての思い

Sorako街鳴り

Sorako:私も今ギターやってるから言っちゃいけないけど……実は「めちゃくちゃギターが好き!」ってわけじゃなくて、歌うために弾いてるって感じなんです。ギターにそこまでハマれないので、今結構「音作り」とか「エフェクター」とか言われるんですけどどうしていいかわからなくて……そしたら周りから「リードギター入れたら?」って言われることもあって、ぶっちゃけ私はリードギター入って欲しいんですよ。

シアン:そうなんだ!街鳴りさんに?

Sorako:そうなんです。リードギターに入ってもらって私は難しいの弾かずに簡単なのを弾いて歌に集中したいってメンバーにも言ってるんですけど、メンバーはスリーピースがいいと言ってるという(笑)。

シアン:そこは難しいとこだよねー。

Sorako:そうなんですよ。メンバーからも「スリーピースがいいから頑張って」って言われてるし、周りからも「街鳴りっていうかSorakoちゃん的にはピロピロ弾いてるギターがいるよりは、シンプルな編成で歌った方がいいと思うからそのままがいいんじゃない?」とか言ってもらえるから、このままスリーピースで頑張らないとなって思ってます。

シアン:なるほど。

Sorako:スリーピースってやっぱりそれぞれがちゃんと上手くないと成り立たないから、ギターも歌も頑張らなあかんし、曲も作らないかんし、ギターボーカルって大変やなってすごい思ってきてる感じですね(笑)。

シアン:大変だよね、ギタボは(笑)。

Sorako:それと、歌いながらエフェクター踏み変えるのも苦手で。

シアン:わかる!

Sorako:それにほら、エフェクターって誰も教えてくれないじゃないですか。正解がないというか、それぞれのギターとか音楽にあったものがバラバラだし、エフェクター選びに正直悩んでます。例えば誰かに見てもらって「これ足したらいいよ」とか「こう繋いだらいいよ」とか言ってもらいたいくらい(笑)。

シアン:今エフェクター何個使ってるんですか?

Sorako:いっぱい持ってたんですけど、対バンしたギターの人がアドバイスくれてガッツリ減らして、今はチューナー、オーバードライブ、ディレイ、リバーブ、ボリュームペダルですね。

Sorakoのセッティング

シアン:全く一緒だ。

シアンのセッティング

Sorako:そうなんですね(笑)!これだけ揃ってたらこれ以上いらんよって言われるんですけど、なんか明らかに足りないなって思うんですよ!でもそれは「お前が下手だからだ」って言われるんですけど(笑)。

シアン:スリーピースだからそうなっちゃうのかなー。

Sorako:そうですねー。上手くなれば弾き方も変わるし音圧も上がるからって言われるんですけど、上手くなるために練習してるとはいえ「これさえあれば大丈夫」みたいなエフェクター欲しいです(笑)。やっぱりスリーピースの音作りってのに苦戦してます。大変(笑)。

シアン:リードギターがいるとね、音色系はそっちに全フリでいいんすよ。

Sorako:ですよね!正直、リードギターがいるバンドのギタボって正直間違えてもわからないんじゃないかって思ってるんですよ(笑)。

シアン:あー、確かに、って、こんなこと言っちゃダメなんだけど、リードギターいるバンドのギタボはギター間違っても全然バレないよ(笑)。

Sorako:そうですよね(笑)!明らかに思いっきり間違えない限りはわからへんやろうなって思うし、私自身リードギターがいるコピーバンドでギタボやってたとき間違えまくってたし、その楽さを覚えてしまってるから……。ってなんの話でしたっけ!?悩み相談みたいになってる(笑)

シアン:いや、いいじゃん(笑)。僕もギターがやりたくてやってるわけじゃないし、本当はボーカルだけやりたかったのに、流れでギタボをやることになったからギターへの情熱がないっていうか、そこは一緒なんすよね。

Sorako:そうですよね!んで私もっと言うとドラムやりたかったんです(笑)。

シアン:あー!ドラム女子!

Sorako:そう、ドラム女子(笑)。ドラム見るのがすごい好きで、ライブ行ってもドラムが見える位置に行くみたいな感じ。だから1回ドラム教室行ったんですけど……

シアン:行ったんだ(笑)。

Sorako:行ったんですけど、実際叩いてみたら「あ、無理だ……」ってなって(笑)。普段は「練習して頑張ろう」って思うんですけど、ドラムに関しては本能的に「無理だな」って思ってしまって。一瞬で諦めたんですよ。

シアン:いや、僕もドラムってすごいと思うし、ドラマーの方ってすごい尊敬してますよ。バンドの中で一番難しいのってドラムじゃないかと思ってて。

Sorako:私も思ってますそれ!

シアン:ドラムが上手いバンドってすごい上手に聴こえるし、ドラムが下手だと台無しじゃないですか。ドラムとベースが上手いバンドってすごい上手に聴こえますよね。だからほら、街鳴りさんもリズム隊がすごいしっかりしてるし。

Sorako:そうですね、それをすごい言っていただけます。ドラムのミヤゾノくんとベースのごーちゃんが居てくれるから、私は救われてるって感じなんですよ。だからいつまでも甘えてたらいけないんですけど、難しいなって思いながら歌を作ったり練習も頑張ってるところですね。

ライブの楽しみ方

ソライロシアン (Photo by Cathy Wellincia

Sorako:もともと、一番は「バンドやりたい!」「自分の音楽をやって、人に聴いてもらいたい!」って思ってこういう世界に憧れてたっていうのが大きいんです。お笑いもネタを作って届けるってことはできるんですけど、お笑いだと笑いは届けられても感動ってちょっと難しいなって思うし、芝居だと感動は届けられるけどストーリーがあってこそだから。その点、音楽だと自分たちがイチから作って届けるってことができるのが大きな違いかなって思います。だから、これまでいろいろやってきたけど、最後にたどり着いたバンドっていうのが本当にやりたいことだなって思ったんです。

シアン:同感だね。やっぱり、見てもらって感動してもらうっていうのは素晴らしいことですよね。

Sorako:やってみてわかったんですけど、お笑いだとわかりやすいんですよ。お客さんが笑ってたら「やったー!」ってなるし、真顔だったら「スベった」って感じやったんですけど。

シアン:(爆笑)

Sorako:でもバンドって見てる人だいたい真顔で、もちろん手を挙げたりとかありますけど、だいたいは遠くで真顔で見てくれてるから、感動してくれてんのか「なんやこいつら」と思って見てはるのか全然わからないんですよ(笑)。お客さんによって楽しみ方がそれぞれだから、お笑いのときと違ってハッキリと反応で見えないというか。実際、つまんなそうに見てくださってた人があとで「めちゃくちゃ感動しました」って声かけてくださったり。だから音楽を通して人の心を見るっていうのは難しいなって思います。

シアン:リアクションわかりづらいのは確かにあるよね。ライブしてても客席が隅々まで見えるわけじゃないしね。

Sorako:そうそう!だから手を挙げたり拍手したりしてくれることで、反応を感じたいというのはありますよね。

シアン:そうだね。

Sorako:私昔、腕骨折して腕挙げれないときにライブ見に行ったことがあるんですけど、あるバンドさんが「みんな!全員手挙げてくれよ!」って言ってきて。でも腕折れてて挙げれないしなと思ってジッとしてたら「そこのお姉ちゃん!手挙げないとノリ悪いよ!」って言われて。

シアン:それはちょっとどうかと思うな(笑)。

Sorako:そのときに「手挙げれない事情があるんだよ!」って思いながら「なんやこのバンド!」って思って(笑)。だから私は、ちゃんとそういうのもわかる人になろうって決めました(笑)。名指しで言われたから周りの人から「あいつ手挙げてねぇ」みたいな感じで見られて「えっ」ってなったことあります(笑)。

シアン:リアクションを強制するのはおかしいですよ!

Sorako:いやでも結構居てるんですよ。そういう系のジャンルのとこ行くとだいたい要求してきます。「ここで手挙げないヤツは、みんな心の中クズだと俺は思ってます!」とか(笑)。でもそれぞれパフォーマンスあると思うし、そういうのが好きな人がいるのも知ってるから全然いいんですけどね?もちろん盛り上げるってのは大事なことだし、だから自分は逆に強要はしないようにしようと思ってます。

シアン:でも街鳴りさんの曲ってそんな「わー!」とか「うぉー!」ってなる感じじゃないじゃん?

Sorako:そうですね、それになんか、本当に楽しいときって自然に手挙がってたって私結構あるんで、そういうのがいいなと思ってて。でも強要じゃないけど、手を挙げたいけど挙げにくくて困ってる人たちのためのきっかけ作りとして声をかけることは大切ですからね。でも確かに街鳴りの曲ってそういうのじゃないから。いつかは盛り上げるようなのも作りたいし、楽しくやりたいですね。

シアン:たぶんね、僕が街鳴りさんを実際見に行っても座って聴いてると思う。街鳴りさんの曲って、ゆっくり聴きたい感じだから。

Sorako:なるほど!そういうところでいくと、今やってはるソライロシアンってバンドはどういう感じで見て欲しいとかありますか?どういう人に届けたい、というか。バンド理念みたいなの。

シアン:ないね(笑)。すごい暗い曲ばっかりなんで。僕が基本的に性格が暗いから(笑)。

Sorako:暗い曲めっちゃ好き!私も性格暗いし(笑)。

シアン:そう、前にも言ったと思うけど、そういうところがすごい似たところがあるなと思ってる。だから街鳴りさんの曲とか歌詞とかがね、刺さってくるんです。

Sorako:ありがとうございます!だからなのか、街鳴り聴いた人に「絶対メンヘラですよね」って言われます(笑)。

シアン:(爆笑)

Sorako:「あー、メンヘラ……ですね」って返してますけど(笑)。

シアン:メンヘラって言い方もどうかと思うけど(笑)。

Sorako:メンヘラっていうか「前向きになりたいと思ってる後ろ向き」とか「ポジティブになりきれないネガティブ」みたいな。

シアン:そうだね。「一生懸命に前向きになろうとしている内向的な子」みたいな感じがすごくするし、僕の曲もそういう曲ばっかりなんですよね。

Sorako:おー!なんかシアンさんの「歌詞特集」とかやってほしいですね。

シアン:もう完全に陰キャですよ。

Sorako:大丈夫ですよ!私もホンマに人見知りやったし陰キャやったんで(笑)。

シアン:僕も今でこそ陽キャ感……陽キャ感?出してるけど本当は陰キャで。

Sorako:そうそう、だいたいそれ言ったら「ウソー!」って言われるけど(笑)。

第3回へ続く>>>

アーティスト情報

(Photo by 街鳴り、ソライロシアン / Facilitator by 倉田航仁郎 / Text by ソラ / Edit by 倉田航仁郎

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