【インタビュー】MONT=LEI/ジャンルにとらわれない新たな可能性を追求する3ピースバンド

和歌山出身で、和歌山と大阪で活動する3ピースバンドMONT=LEI。ジャズでファンクでロックな新世代の音楽を感じる “ 告げる雨 ” はぜひ聴いてほしい1曲だ。インタビューをしていくと、メンバーがお互いの情報をほぼ知らないことに気づく。それでもさまざまなジャンルの音楽を融合させた曲は、まとまっていて聴きやすさもあり、おもしろい。本当に「音楽でつながっている3人」ということを強く感じた。
今回、MONT=LEIにバンド名の由来や音楽との出会いについてインタビューを行った。メンバー同士も初めて聞く話に、お互いが興味津々!
バンド名は、ジャズが盛んな地名に多いから「MONT」だなって

――3人は同い年ということですが、どこで出会ったのでしょうか?
三木佑真(Ba.):年代的には同級生なんですけど、学校はバラバラなんです。僕とボーカルの横山が最初に友達の紹介でつながって。まずは2人で、サポートに入ってもらいながらドラムを探していたんです。2人で始めたのが2018年3月くらいで、そのあとドラムの春谷が加入して3人になったのが2018年11月。
横山偉音(Gt./Vo.):ドラムを探してたところ、先輩の紹介で春谷が見つかって。
春谷ケイスケ(Dr.):先輩から連絡がきて、ドラム探してるから行ってもらえないかと。声かけられたときはうれしかった、モチベーションすごかったですよ。よっしゃ! 行こう! ってかんじ(笑)。緊張しましたけど。
――バンド名、MONT=LEIの由来は?
横山偉音:「MONT」というのが、ジャズフェスなどを積極的にやっている地域がモントルー(Montreux、スイス)やモントレー(Monterey、アメリカ)、モントリオール(Montreal、カナダ)といった名前なんです。だから、「MONT」やなって。ジャズフェスや海外のイベントに出られるようになりたいなって。で、その後の「LEI」は特に意味はないんですよ、造語です。
――音楽の方向性もジャズでやっていこうと思っていた?
横山偉音:そういうわけではないんですけど。
三木佑真:でも、要素的にはジャズは絶対入っています。たとえばジャズとかファンクとか、結構アメリカのルーツの音楽を取り入れている感じ。
横山偉音:曲は僕が作ったのを持ってきます。
三木佑真:まずは、横山が弾き語りでボイスメモをLINEグループに送ってくるんですよ。そこで僕らが聞いて話し合って、スタジオでバンドとして作っていくという。合わせながらだんだんできあがっていきます。
メンバーも知らない話!それぞれの音楽との出会いは?
――いつから音楽に興味をもったかを教えてください。
三木佑真:実は、僕ら個人同士はあまり干渉せず音楽だけでつながっていて。プライベートのことはあまり知らないので、興味ありますね(笑)。
横山偉音:練習があるときしか会わないよね。
――打ち合わせして、練習して・・・だけ?今日はメンバーも初めての話が聞けるということですね。春谷さん、どうですか?
春谷ケイスケ:音楽に関心をもちはじめたのは小学1年生でしたね。ピアノとドラムを習っていました。一旦やめてしまったんですけど、高校生のときにまた楽しそうだなと思って軽音をやりはじめて。とりあえず文化部に入りたかったんです。運動が苦手だったので、自分で部活を探したら軽音しかなかった。そこでバンドを組んでました。
横山偉音・三木佑真:知らなかった……。

――春谷さんは他の2人と合流という形での加入ですが、春谷さんに対する第一印象はどんな感じでしたか?
三木佑真:ドラムプレイに関してはすごく基本ができているなあと。空気が読めるドラム叩くよな。アレンジにも対応するし、雰囲気を作ってくれるというか。
横山偉音:文句なしにばっちりでした。
春谷ケイスケ:初めて聞いた(笑)。
三木佑真:絶対リズムを崩さないというか、同い年の子に比べてリズムが良いんですよ、すごく。
――じゃあ次、横山さん。音楽に興味をもったきっかけは?
横山偉音:小学6年生の時にback numberを見て、かっこいいなと思ったのが最初ですね。ライブ映像でかっこいいと思いました。そのときからギターを始めて。最初はアコギで、歌おうと思ったのもそれくらいでした。中学生のときは友達とちょっとバンド練習をやったりしてたんですけど基本は1人で。で、高校生になってがっちりやるバンドメンバーを探そうと。共通の友達つながりで三木と会いました。

――その時はまずは音楽の方向性や、こういうのやりたいんだけどという話しはしたのでしょうか。
横山偉音:最初は違ったかな。僕とここ(三木)が全然違った。僕はback numberとかそういうのを聞いていたんですよ、ロックとか。でも、三木はブラックミュージックとか聴くので。その影響で聴き始めたら、「おお、かっこいい」って。
三木佑真:最初は全員方向性バラバラで、皆寄っていった感じ。ドラムは一貫して春谷のドラムなので。良い感じに混じって中和していきましたね。
――春谷さんへの信頼が厚いですね。三木さんの音楽との出会いは?
三木佑真:小学5年生のときですね。もともと母がQueenとか、アメリカの昔の音楽がめっちゃ好きで。ある日突然ライブハウスに「ちょっと私の知り合い出るから」と連れて行かれて。そのライブを見たときにすごいな、かっこいいなと思いました。

――見たのはどんな音楽だったのですか?
三木佑真:大阪FUNKASTICというバンドなんですけどファンクですね、ごりごりのファンク。最初はよくわからなくて。歌詞もあるようでないから。まず、音のデカさにびっくり、衝撃で。でもそれを見てギター始めようと思って、そのバンドマンにギターを教えてもらっていました。中学3年生までずっとギターを弾いたんですけど、そこのバンドのベーシストに憧れてベースを始めたくなって、高校生でベースに変わりました。大阪FUNKASTICのベーシストに「受験終わったらベースを一緒に買いに行ってください」って頼んで買いに行ったんですけど、もう俺が教えたるわと言われてそのまま教えてもらうことに。そこからずっとベース一本でやっています。
――みんな意外と小学生の時から音楽をやってますね。歴長い!今日はそれぞれが初めて聞く情報もあったわけですけど(笑)。
三木佑真:めっちゃ現代っこやな、俺ら。
ジャズ、ファンク、ロック・・・さまざまな音楽の融合体。まず目指すところは?

――じゃあ、今後目指して行きたい方向性は。
三木佑真:まだ話し合っていないけど、それぞれ演奏がうまくなったらそれは後から付いてくることだから。大きな目標としては、海外のジャズフェスに出る!名前にも付いているから。
横山偉音:演奏に力を入れて海外でも活躍できるようになりたい。
――英語も入れつつ?
三木佑真:いや日本語で(笑)。
――海外のジャズの本場で聴かせたいというのは結構大きい夢だと思います。まず何か小さなステップで叶えておきたい目標はありますか?
三木佑真:とりあえずキャパ300人集められるようになりたい。ワンマンで300人やりたいですね。それから自分たちでイベントができるようになりたいな。運営にも興味あって、自分たちの好きなバンドを呼んで、自分たちでやりたい。
横山偉音:300人と言われてしまったから、どうしようかな・・・・・・。とりあえず20~30人来たらいいのかなと。結構難しいから。ライブハウスのお客さんをしっかりつかめるように。まずはイベントに来てくれたお客さんに気に入ってもらえるように頑張らないかんなと。演奏とか、パフォーマンスを上げるというか。フォロワーも増やしていきたいですね、目安にもなるし。あ、フェスも出たいですね。
春谷ケイスケ:知名度を上げたいですね。日本全国もっと広げれるように。ライブに来てね!お願いします!と言っておきます。
三木佑真:とにかくライブに来てくれ!来たらわかる!
告げる雨は代表曲!ぜひ聴いてほしい!
――最後に、告知があればお願いします。
三木佑真:“告げる雨”はまさにロックでもありファンクでもあり、色んな要素が混じった曲になっています。
横山偉音:3人で最初にやった曲ですね。
三木佑真:ずっと温めていて発表した曲なんです。結構最初からライブではやっていましたけど、今回サブスクで公開することにしました。ぜひ聴いてほしいです。
春谷ケイスケ:よろしくお願いします!
アーティスト情報
(Photo & Text by ミドリM)