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【連載】ファイアーループ足立のライブハウスなんかやめてやる!!/第2回

<毎週日曜日連載>

たくさんのデブリ達と私

おはようございます。ファイアーループの足立です。

みなさま、快適なインターネットライフをお過ごしでしょうか?

まだまだステイホームですからね。今日のたこ焼き屋さんも「コロナやばい全然たこ焼き売れない」言うておられました。なぜコロナでたこ焼きが売れなくなるのか全然わからん。

風が吹いたら桶屋が儲かる、の逆バージョンですね。怖いですね。想像してみよう。

当店では、最近あまりにもインターネットを使いすぎてちょっとヤバいことになっております。

24時間ラジオ配信、これがいけない。計算すると1日になんと80ギガバイトものアップロードを行っておりました。それに加えPA野中が「いつでも配信の音をチェックしたいヒィ」とか面倒くさいことを言うのでそれを実現するべく、常にYouTubeへシステムの音と固定カメラの映像を配信。ライブのたびに配信ストリームキーを設定するのが面倒くさいのでずっと放置配信、これが1日100ギガバイトのアップロード。

合計180ギガバイトのデータを毎日あげてたもんですから、プロバイダが「なんかここらへんおかしいゾ」と寺田町周辺の帯域をケチりだすという結果に。今はだいぶ減らしてるから許してほしい。ほんとすみません!この謝罪の気持ち届け。空気くらいのつもりで使ってた!ワイはアホや。

ラジオ配信は良いんですよ。何時でもライブ音源が聴けるんで、さみしいステイホームの夜中なんかに聴いてみてください。こちらは継続中です。1日30ギガバイトに抑えたぞ。音質そのままで、画質落とせばいいんじゃーん。文字だけなんだから!

https://twitcasting.tv/c:fireloop

バックグラウンド再生にも対応してますからね、スマホでゲームやるBGMにも最適なんです。僕はこれでパズルゲームの最高得点を叩き出してますから。どうもこの「ライブそのまま録っただけ=悪い大人が絡んでない音」が心にロックを召喚するようです。僕は大好きです。はい、宣伝でした。

で、問題はYouTubeへの限定配信ですね。限定配信ですから「それが存在している」ということでは少なくとも一般の方々には迷惑をかけてないんですよ。しかし寺田町のご近所データ通信リソースを少なからず独り占めしたという点では大いに反省すべきところであります。できれば社会貢献がしたいのにね。

最近、「ネットデブリ」という言葉を知りました。デブリっていうのは「ごみ」のことで、「スペースデブリ(宇宙ごみ)」から派生した言葉のようです。

スペースデブリとは、古くなって壊れて捨てた人工衛星や宇宙ステーションなんかの「まー宇宙は広いから放置でええやろ」がさすがに多くなりすぎたというお話です。いくら宇宙は広いと言ってもやっぱごみがビュンビュンしてると現役の人工衛星とか宇宙船に当たって危ない。ごみを回収して地上に持ってくるわけにもいかないからほなどうしようか。うーん、どうしようもねえな、また今度考えましょう。まだだいじょうぶだいじょうぶ、と目を逸らせているのが現状です。スペースデブリは今後もどんどん増えていく。怖いですね。

その状況に少し似ているのが今回の「ネットデブリ」。インターネット上にごみがたまりすぎているんです。データという形のないごみが。いや、でっかいクラウドストレージがもっとデカくなっていくのか。なんせ凄い量ですよ。頑張って探したら、プロバイダの契約もやり直して消えているはずの「Fireloopのホームページ(開店当初)」のデータ、ネット上で見つかりますからね。20年前のやつ!!今回のYouTube限定配信のデータもそうで、1日100ギガ、夜中だれもいない何も映っていない、音もないお店のデータがYouTubeのサーバー上に約1か月分、3テラバイトのデータがごみとして無駄に残されているわけです。こっちでは消したから、もう完全に消してくれていいよ!ドリルでハードディスクに穴開けてくれていいよ!あ、それはそれでごみが増えるのか。申し訳ない!

合計どれくらいのネットデブリが地球に残されているんでしょうか。もう今までの人類史が丸ごと入るくらいになってんじゃないの?

あまりピンとこない話になりつつあるので、もっと一般的なお話をしましょう。ネットデブリのお話。あまりに価値の無い情報が最近のインターネットには満ち溢れていると思いませんか?僕がインターネットに初めて触れたのが1997年あたりで、その時代のインターネット界は素晴らしい情報だらけでした。Yahooの検索窓に知りたいことを入れるだけで、知りたいこと、知らないこと、驚きがもりもり入ってくる。1枚のエロ画像を1分かけてブラウザに表示する、そんなインターネット黎明期。この商品どうなの、買いなのか、調べるだけで辛辣な意見がてんこもりでした。そこから僕たちは「その苦言は自分にとって我慢できることなのか」と判断する。いい時代でしたね。

今、なにか気になる商品を調べてみてください。もー褒めてるのばっかり。めちゃいい、ここが最高、買わなきゃ後悔するよ、みたいな記事ばっかり。レビューなんだから真面目にレビューせんかい!なんでこんなことになったんでしょうか?答えは簡単。褒めブログを書くとお小遣い稼ぎになるからです。褒めて褒めて褒めまくって、商品購入ページのリンクを踏んでもらうとブログを書いた人にお金が入る。そりゃ褒めるよね。

YouTubeも例にもれず昔より良い物が埋もれてしまうようになりました。なにか話題のニュースがあったとします。凶悪犯罪者の名前を検索窓に入力すると「どこかで拾ってきた画像と、どこかで拾ってきた文章を流すだけ」ってふざけた動画が上位にたくさん出てくるでしょう。昔はそんなことなかったのに、なんでこんなことになったんでしょうか?答えは簡単。動画の再生回数が多いとお小遣い稼ぎになるからです。評価が高かろうが低かろうが、見た人が多いと広告料が振り込まれる。そりゃ急いで作るよね。〇〇(凶悪犯罪者)の母です、何人おるねん。

これらがいわゆる「ネットデブリ」です。でも厳密にいえばこういう活動でお金を稼いでいる人を責めたり馬鹿にしたりする話じゃない。これで僕よりお金を稼いでいる人はたくさんいるし、稼いだお金をばんばん使えば社会貢献になる。税金もたくさん払っているわけだから、僕より偉そうに公道を歩いてよい。しかし世の中に問いたいのは、あなたが書き、作ったそれを見て「ああ見てよかった」と人が嬉しく思うかということです。なんだこの記事?ごみじゃん。時間の無駄だった!そんな風に残念に思う人のことを想像してみよう。

このことはネットのみならず、すべてのことに当てはまります。僕はライブハウスを経営している。あなたはバンドで音楽をやっているし、カメラを持って制作に臨んでいるいるし、パソコンに向かってプログラムを書いている。それを受け取った人が「ワーイ!さいこう!」と笑顔で喜んでいるイメージがありますか?まずはその状況を思い描いてワクワクしてほしい。なんとなくやっていてはいけない。なんとなく曲を書いて、なんとなく練習すれば上手くはなる。続けていればどんどん上手くなっていく。その先に何があるのか、なんかわかんないけど偉い人がお金を出してくれるかも、そんなんでは宝くじを買っているようなものです。

レールを敷かれた人生なんてイヤだ!

そう言ってバンドを始めたロックンローラーたちが、いつの間にか「売れたバンドが敷いたレールの上」を走っていないか。その上を突っ走っているならまだ良しで、そのレールをただただ眺めているだけになっていないか。あのレールはクソだから俺は乗らないぜ!って言って自分をごまかしていないか。

レールは自分で敷くものなのです。人々の笑顔の先に敷いていこう、人生のレール。

偉そうなことを言ったので、僕も頑張ります。わざと偉そうなことを書いている。これは自分に向けて書いているのです。

結果的にまた駄文散文でしたね。おっさんの説教を悪戯にばらまいてしまいました。読んでよかったとあなたが思ってくれれば本当に嬉しいです。

ではまた来週!

ライブハウス『Fireloop』店長/足立 浩志

プロフィール

足立 浩志

大阪府大阪市のライブハウス

寺田町Fireloop』店長

Twitter:@adatinc

大阪にある、寺田町Fireloopという面白ライブハウスのオーナーで店長です。大喜利が大得意ですが、気の利いた答えを出すまでに1日かかります。

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