【連載】ミューラビ倉田のラビッツボックス/第57回

<毎週日曜連載>
趣味と仕事の境界で
おはようございます!
ミュージックラビッツ編集長、倉田航仁郎(クラタ コージロー)です。
公式に告知しました通り、ミューラビは3月いっぱいお休みします。
これまで趣味の延長で続けてきたこの活動を、さらに加速し、仕事として本気でやっていくために大きく舵を切ることになり、その準備期間としてのお休みです。
タイトル通りではありますが、ずっともがいてました。
趣味と仕事の境界を抜け出せなかったから。
これまでも、好きが高じて動き出し、いろいろな方々の協力のもとで活動していたので、趣味とはいえ本気でやってたことは事実ですし、いろいろなライブハウスの方やバンドさんからお声がけいただけるくらいには、狭い界隈で「ミューラビ」の名前が広まっていたのかなと思います。
だからなんとかこれを仕事にしたいと思っていました。
でも、そうはうまくいかないもので、バンドさんに寄り添うことを念頭に置くとどうしてもボランティアな部分が大きくなるし、それによって発生する費用は全て身銭でどうにかしようとしていたこともあり、結果的に手作業や人海戦術を一人でやらざるを得ない状態を産んでしまって、クオリティの面で妥協しないといけない場面が多々あったのも事実。
これってすごく悔しくて、それでも一緒にやってくれる人たちがいたのでなんとかやってこれたのですが、それも外部とのいろいろな衝突やすれ違いなどが重なるようになって、とうとう限界を迎えてしまったわけです。
このままだと誰も幸せにならない。
応援したいと言いつつも、その応援すらもまともにできない。
バンドが好きで、バンドさんに有名になって欲しくていろいろやってきたけれど、このままじゃ今掲載させていただいているバンドさんに申し訳が立たない。
こうした悩みでボクは心身ともにボロボロになっていて耐えられない。
このまま継続したら信頼を完全に無くしてしまう。
ミューラビがミューラビで無くなってしまう。
打開するためになにかできることはないだろうか。
そんなことを年末ごろからずっと考えていて、答えの出ない自問自答を繰り返してきたのです。
そんな時、一歩踏み込んで会話できる人とあれこれ話している中で出たひとつの答えがありました。
今、その答えに向かって準備を進めています。
とはいえ、片手間でやれるほど甘いことではないので、思い切って1ヶ月お休みすることにしました。
この先のことは後日改めてご報告しますが、ミューラビは大きく形を変えます。
「なにをやっているのかよくわからないけれど、応援しようともがいている音楽メディア」から、より現実的で具体的な存在になります。
応援したい気持ちはそのままに、アーティストと我々が相互作用を生みながら「応援する」には、どうしたらいいのか。
その問いに対して、どのような答えを出したのか。
1ヶ月後、しっかりとお届けいたします。
しばらく間が空いてしまいますが、これからもよろしくお願いいたします。
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信頼できる仲間に出会えたことは、ボクにとって財産です。
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というわけで、今回はここまで。
ではまた!
ミュージックラビッツ編集長/倉田航仁郎
プロフィール

京都在住のフリーライター兼ディレクター。元バンドマン(ベース/ドラム)。お酒はビールと日本酒が好き。自分が楽しいと思うこと、周りが楽しいと思うことを追求していきたい。40代目前にしてもなおラーメン大好きぽっちゃり系。