【連載】伏見◎御伽噺/第25回

<毎週木曜日連載>
伏見◎Project/今日の1曲
おすすめ小説神様の御用人について
こんにちは、ドラムのAkihitoです。
皆さんは神様は存在するとおもいますか?
僕はいてくれたらいいなと思います。
今回は僕をこう思わせてくれた大好きな物語の「神様の御用人」について書いていきたいと思います。
ここでは、シリーズ全体を通して、僕が思うおすすめポイントを語っていきたいと思います。
僕はこのシリーズを平均5回以上は読み返しているほど大好きで、読むたびに毎回毎回新しい発見があり全く飽きません。
読もうか迷っている人もそうでない人の参考にもなれば幸いです。
作品詳細
神様の御用人シリーズの1冊目の初版が出版されたのは、僕が中学生のころで、 2013年12月25日です。それから、今年2021年3月25日まで、約8年間で全10巻です。
著者は浅葉なつさん。
経歴
四国生まれ、関西在住の作家。
第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞受賞。
デビュー作:『空を魚が泳ぐころ』
読んだ感想
言葉選びが素敵
主人公の住んでいるところが日本有数の観光地である京都ということもあり、それぞれの季節を感じさせる言葉の表現がとても素敵です。
そのほかにも、全国を飛び回るのでその時々の風景や人の心情をなど的確な表現で言葉遣いも素晴らしいと思います。頭の中には豊かな景色が広がり、物語にのめり込むことができます。
登場人物が個性的
題名のとおり作中には神様が何柱と出てきて、神様を中心とした物語が展開されていくのですが、その神様たちがとても個性的なんです。
神様なのに人間味にあふれていて親しみを持ちやすく、神様一柱一柱の人柄に飲みこまれて、ずうとその世界に浸っていたくなります。
主人公は、狐神と旅をするのですが、この2人の会話も面白く大好きです。
見識が広がる
出てくる場所は実在する場所がほとんどで筆者自信が取材にもいかれているそうです。参考文献もあるため、史実も織り交ぜられたりするので、見識が広がります。
ぼくは、この物語をよんで神道に興味がわき、古事記や日本書紀など読むに至りました。また、旅行に行った際にはここに出てきた場所に行ってみたりしました。聖地巡礼ってやつですね。
また、古事記を読んだときは、物語とリンクしてこの神様はこんなひとだったな~とか人柄がイメージされて読みやすくなったなと感じました。
表紙・挿絵が最高
本の表紙と開いた1ページ目の目次部分など、「くろのくろさん」という方の絵で彩られているのですがこの絵がとてもきれいで大好きなんです。特にぼくは苔の表現が大好きです。
目次部分には、主人公とともに旅をする黄金と呼ばれる狐神が生き生きと描かれており、狐のモフモフ感といいますか、めちゃめちゃかわいくて、家にいてくれたらなーなんておもっております。
ジェケ買いしてもいいレベルです。
毎日に感謝したくなる
作中では、神様がそれぞれの役割をはたしているから人は生活できている。人は神様を敬うことで、神様は人に恩恵を与えるという、相互で支えあって成り立っている存在として描かれているため、日常のささいなことにも感謝したいと思うようになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか、少しでも読んでみたいと思っていただければ幸いです。
心が温まるだけでなく、見識も広がり、神社や歴史に興味のある方もとても楽しめると思います。ぼくは、この作品に出会ってから日本のことが好きになりました。全国民に読んでほしいなと思います。
あと、この本を読んでから、本を読む習慣がつき、色々学ぶときにも役立っています。
まだ、本を読む習慣がない人は、自分の好きな作品を探し出してみてください、世界が変わりますよ!
神様の御用人は漫画もあるので、活字はちょっととおもうかた、漫画で読んでみてください。
それでは今日はこの辺で。
伏見◎Project/暁仁(Dr.)