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【連載】音楽と僕らの共存論/第18回

<隔週木曜日連載>

Endless宵道/今日の1曲

https://youtu.be/Q-cK9rvH3Wk




悲しい曲の話。

元気な曲からしか、
元気はもらえないのかな。

暗い曲から元気がもらえる人もいる、と思う。

同じ人でも、その時やタイミングで、
今は底抜けに明るい曲がききたい、
今日は悲しい曲が聴きたい、あると思う。

ただ思うのは、
悲しい曲を聴いている人が、
みんなそのまま
悲しい気持ちに浸っているかというと、
実はむしろ元気をもらってる側面も
あったりするんじゃないか。
少なくとも自分はそういう部分があって、
そういう楽しみ方をする事があって。

元気な曲は、今はむしろしんどくて。
そんな日もあります。

だからこそ、自分は悲しい曲を作る時。
悲しいだけで終わるんじゃなくて、
少しでも聴いてくれた人の現実に於いて、
何か一つでも糧になったらなという
願いをこめる。

僕が元気を貰ってきた音楽や、
それは別に映画でも漫画でもいいんだけれど、
これらを作った人がどんな考え、狙いがあって
どんな気持ちで作ったのかは知らない。

それに、所詮は音楽なので、
即物的に、みんなにとって何か、
お腹を膨らませるだとか、
何かが出来るようになるだとか、
それこそ一瞬で人生が変わるような影響力は、
無いと思うし、

もしあなたが、
この曲を聴いて人生がかわったんです
というのならそうなんだと思うけど、
それは僕にとっては、
その曲をきっかけとして、
そこから人生を変えたのはあなた自身だと思う。

そして、正に誰かにとっての、
その背中を後押しするようなことこそが、
ほんの少しの糧って事だろうな。
そんなうぬぼれきった、
大層で小さな大切な願い、
いつにもましてクサいね。

一応、そんな事を考えながら、
悲しい曲を、歌を、捻り出しています。

それであなたが、
泣いてくれてもいいし、
笑ってくれてもいいし、
にやけてくれたら尚いいし、
どうなってもうれしいと思う。

多分これは自分の原体験で、
ある意味僕なりの音楽の楽しみ方の、
押し付けかもしれないけど、
そうなったらいいなあって、いつもおもいます。

どう楽しんでくれてもうれしいんだけど、
それでも演じる側としては、
どう楽しんで貰えるだろうかって
イメージしておく事が、
一層楽しいと、最近ますます思うのです。

是非悲しい曲達を、お楽しみ下さい。

Endless宵道/伊藤 翔(Dr.)




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