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【連載】ポルネオ倉庫〜コラム編〜/第33回

<毎週金曜日連載>

Portoneon/今日の1曲

https://youtu.be/XlV7bCm4zk8




Love you, Love youは憎しみから

どうもPortoneon(ポルトネオン)うえでぃーです。
今週から4週連続で火曜日にYouTubeにピアノアレンジのセルフカバーが上がっている。

自分はいつも演奏する側にいて、撮影側で参加することはまあないのでこれはかなり貴重な経験だ。
にしても、自分の曲を違った観点から聴くととても浮遊感があるというかなんというかまるで別人が書いた曲であるように思えてしまう。
いや確かに自分の曲でちゃんとその意識はしっかりと持っているのだけれど。

今回は映像を撮影して音源をミックスして、そして映像にカラーを付けて音と合わせる。
最後に歌詞を入れてアップしていくまでが工程なんだけれどたまにその中に自分にしか気づけない当時のプラス、そして時にはマイナスの感情が垣間見える。

だからそうやってちゃんと自分の言葉であることに、懐疑的な部分はないからこそ浮遊感という表現が適切な気がした。
今週出た「Theory」は、当時嫌いで仕方なかった東京のホテルで書いた曲だった。

渋谷のスクランブル交差点にいるカップルたちを、すれ違うたびに業界人に当てはめてやったある種陰湿な感じ。
今でこそ東京は大好きだけど、当時はPortoneonのことで毎月なにかしらいろんな人…ん〜大人と呼ばれる人たちに会っては話をした。
でも23歳くらいの僕なんて大人からしたらただの厚かましいヤツに映っていたに違いない。

それがなんとなく分かっていてでも猛アタックでしか突撃できない未熟さゆえに解決策を知らなかった。
だからイラついた。東京に行くたびにイラついて、あんな上辺だけのヤツらに絶対ならねーと牙を剥いていた。
今考えたら自らアタックして牙を剥く本当に意味不明な状態だったけれど、東京に居場所はないとずっと思っていた。

池袋のホテルで、布団を破り裂いて捨ててやろうかとも思ったこともあった。

好きで始めた音楽に勝手に価値を決められて、その評価に怯えて一体何をしているんだろうと毎日思っていた。
当時やってた音楽番組のエンディングでこの曲が使われていたけど1回も放送は見なかった。
初めてそうやって番組で使われて、印税なのかなんなのかお金が振り込まれたけど結局自分の作った曲は紙幣に替えられてしまう空虚な感覚にまで確か陥っていた。いやもちろん大した額ではないんだけど。
そういう風にプロでやりたいって目指してたはずなのに、そういう環境が嫌で最も尖っていた時期だと思う。

そんなことをふと思いながら映像を編集していく中で、かなとhecoが演奏してくれているのをパソコンで観ながら感動した。
ドラムの友さんも、ベースのベンさんももちろんそうだけどそういえばかなとhecoってそういう時もいっつも一緒にいてくれてたな〜とか思って、
こんな僕がいうのはあれだけど、でもちゃんとかなもhecoも尖ってたとこあったなって思い出して皆大人になったんだって再認識した。

少し負の感情に引っ張られがちなこの曲だけど、この曲があったからこその出会いもある。
というか業界人嫌いの僕が(最近はそんなことないよ)今も2人、特に信頼している人がいる。
それぞれ結構お偉いさんだけど人情味があって、僕がご飯に誘うくらい好きだ。

両者この曲で出会った大切な人である。
そうやってこの曲はPortoneonの良いとこも悪いとこも全部連れてきてくれた。

この記事を書きながらちゃんと音楽作って、感情が振り回されてたんだから結果的にこれが正解じゃないの?と思えるようにもなってきた。
というか自分の人生の選択肢でミスをした記憶はないから正解だ。

全部これでいい。この曲で出会えたファンの方もいる。
僕の感情なんて、評価なんてどうでもよくて単純にこの曲を好きでいてくれたらいい。
でも最終的にはこういう秘めた良いとこ、悪いとこがぼんやり見えて評価してもらえてるんだろうな。
世界観はともかく、鋭利だからこそちゃんと刺せた部分だってあるんだろう。

結果的にここまで感情をブワッと持ってこれるかなとhecoのアーティストとしての表現力にはただただ脱帽だし、大きな大きな尊敬がある。
歌とピアノだけってその曲の核が丸裸になって聴こえるから面白いよ。
ちらっと覗いてみてほしい。

https://youtu.be/bt8gWsn0RNo

Portoneon/うえでぃー(Gt.)




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