1. HOME
  2. ブログ
  3. 【インタビュー】Mogichuu/“らしさ”を残しつつも進化した新生Mogichuuの現在地

【インタビュー】Mogichuu/“らしさ”を残しつつも進化した新生Mogichuuの現在地

2021年11月5日より4人体制で新たにスタートを切った、ポップパンクバンド・Mogichuu。数日後にリリースされた2nd Maxi single「MY VISIONS」がiTunes storeダウンロードランキング最高順位3位にランクイン、11月・12月に全3回のライブを開催するなど、その勢いはとどまる所を知らない。ミュージックラビッツでは今年4月にMogichuuへのインタビューとライブ取材を敢行したが、改めて彼らの現在地に迫る。




みんなから愛されるバンドに加入した新メンバーの想い

Photo by かでぃ(@meishokadomatu)

――前回取材させていただいたのは前Ba.のげんちゃんが引退する直前でした。その後加入された884さんとの出会いからまずお聞かせください。

884(Ba.):出会いは僕が以前所属していたメンバーからてつやさん(てっつん)を紹介してもらったのがきっかけでした。

てっつん(Vo.&Gt.):その方が「めっちゃ真面目にベースをやっている子がいるから」って飲み会に884くんを連れてきてくれたんです。そこで、今度他のメンバーにも紹介するよって去年の10月くらいにみんなで会ったんだよね。

884:ちょうどその頃に前のバンドが解散するかもという状況でいくつかのバンドからお誘いを受けていて、Mogichuuもその内の1つでした。

――その中でMogichuuに加入しようと思ったのは何故でしょうか?

884:1番の決め手はメンバー同士の仲が良い点ですね。やっぱりやるからには同じ場所で長く活動を続けていたかったので。Mogichuuがファンの方に愛されていることも加入を後押ししてくれました。

――SHOWKEIさんはいかがですか。

SHOWKEI(Dr.&Cho.):俺はどこのバンドにも所属せずに一人でふらふらしていたら、1年くらい前にてっつんが「ちょうどドラムが抜けたから、SHOWKEI入りなよ」と声をかけてくれたのがきっかけですね。それまでミドルテンポな曲が多いバンドでドラムを叩いたことがなかったので不安がありつつも、前からMogichuuのことは知ってたし、やってみようかなと。

――そこから1年半ほどサポートドラムとして参加されていましたよね。

SHOWKEI:もし正式加入した後、肌に合わなくてすぐにやめたら「Mogichuu側に何か問題があるのかな?」と憶測を呼んだら嫌だなと思って(笑)。まずはサポートとして入って、馴染んできてから腰を据えようと思ったんです。それにMogichuuはファンも多いし、自分が入ることによってイメージがマイナスに変わると申し訳ないから、皆さんに認めてもらえるまでは正式メンバーを名乗れないという思いもありました。

――884さんと同じでかなりファンの方を最初から意識されていたんですね。

SHOWKEI:Mogichuuのファンは本当に温かいんですよ。ほら、今時の音楽好きの子ってあまりインディーズを推したがらないんですよね。Official髭男dismとか、King Gnuみたいなメジャーアーティストを推している子が多い中で、Mogichuuにはしっかりファンがついてる。しかも、ちゃんと好きなアーティストとしてMogichuuの名前を挙げてくれたり、みんな「このバンドは売れる!」って信じてくれてるんです。そういうところがいいなと思ったし、何度かライブに参加させてもらって多少なりともサポートドラムとして力になれたので正式加入を決めました。

――正式加入を発表した時の皆さんの反応はいかがでしたか?

SHOWKEI:「やっと入ったか」「いつ正式に入るのかなって思ってたよ」みたいな感じで言われました(笑)。皆さんに歓迎してもらって嬉しかったです。

Photo by かでぃ(@meishokadomatu)




――そしてMogichuuは11月より4人体制での活動が始まったわけですが、今までと比べてメンバー間の雰囲気に変化はありましたか?

ゆうちゃん(Gt.&Cho.):何も変わんないですね。友達でもあり、家族でもあり、仕事仲間でもあり。自然といつも一緒にいる仲間って感じです。

てっつん:SHOWKEIがサポートドラムとして加入してからも、884くんと出会ったときからも既に1年以上経ってるし、すっかり4人体制が板についてるよね。

――以前の取材でもお聞きしましたが、互いの第一印象はいかがでしたか?

てっつん:そもそもSHOWKEIと出会ったのは2016年くらいだから、もう第一印象は覚えてない(笑)。確か最初に話したのは知り合いのバンドが出るライブ会場だったよね?

SHOWKEI:それまでもてっつんの名前は聞いたことあったんだけど、ちゃんと実在する人物として認識したのはその時(笑)。人見知りだから少しでも知ってる人の近くにいようと思って近づいたら、てっつんから声をかけてくれたんです。だから完全に初めましてではないけど、“第二印象”はフランクな感じ。ゆうちゃんの第一印象はクソガキだね。

ゆうちゃん:それもうみんなに言われるんすよ。

SHOWKEI:多分メンバーじゃなかったら嫌いだろうな〜って(笑)。でもそれはゆうちゃんの面白いところでもあるし、いじりがいがある。クソガキだけど、ギターに対してはすごく真面目だしね。そういうところはすごいなって素直に思います。884くんは最初、俺がまだサポートだった時にMogichuuが対バンした相手のベースとして認識してた。

884:そうそう、だからお互いに楽器のイメージが強いんですよね。

SHOWKEI:その後に884くんが加入するって話を聞いた時は、前にベースを担当していたげんちゃんとキャラ的なイメージが全く違ってびっくりしました。えらいスマートな感じの人が入ってきたなと(笑)。

――884さんは現在22歳ということですが、年齢の割に落ち着いてるし謎に満ちていますよね。

SHOWKEI:だから良くも悪くもどうなんだろう?って思ってたんですけど、実際彼が入ったことでプラスに働く面が大きかったんです。ベースの技術も目を見張るものがありますけど、バンドに対する第三者目線からの意見を結構言ってくれるんですよ。今まで我武者羅にやってきたMogichuuに頭脳や理性が入った感じはしましたね。

――他のみなさんが思う884さんのベースの魅力は?

ゆうちゃん:技術力はもちろん、ずば抜けて光る部分があるから他のバンドのプレイヤーからもすごい驚かれますね。お客さんからも「なにあれ!?」って言われることが多いし、11月13日のライブでも一緒にステージ立って、彼と真逆の場所にいた俺ですらベース音を聞いてやばいな〜と思いましたね。

てっつん:プレイに華がありますね。俺の中では、ドラムとベースがバンドの要なんですよ。ヒップホップ聴いて育ったのもあるけど、特にベースのビートはすごく重要。だけど誤解を恐れずに言うならベースは目立たないというか、まずボーカルとかギターに憧れる人が多いでしょ。そんな中でも884くんはエンターテイナーの雰囲気を持ってるから、ベースの界隈を盛り上げてくれるプレイヤーだと思ったんですよね。

884:ボーカルを目立たせるのはもちろん大切だけど、僕自身はやっぱりベースが一番かっこいいと思っているんですよ。だから誰よりもボーカルを活かしつつ、それに負けない技術や魅力を見せたいと思っているので、誰よりもベースラインを動かすし、ライブ中も激しく動くことを心がけています。

――クールな見た目からは想像もつかない、内に秘めた情熱があるんですね。Twitterのプロフィールにも「30歳までに武道館で弾く」と目標を掲げていたのが印象的でした。

884:やっぱりげんさんが引退された時に「Mogichuuが大好きだからもっと上に行ってほしい」と託されたのもそうですし、武道館でのライブを見せてくれた師匠に恩返しをしたいという思いもあるから、武道館に立つことは僕の大きな夢なんです。Mogichuuは考えるよりもまず行動するタイプだから、今までげんさんが担っていたように全員が同じ方向へ突き進んでいけるよう、メンバーの意見をまとめる役割を果たしたいと思っています。

――そんな884さんは11月13日に行われたSUPERBLUEとの対バンがデビュー戦になったわけですが、感触はいかがでしたか?

884:ライブ自体すごく久しぶりだったので、楽しみつつもやっぱり緊張しました。

てっつん:1時間の長丁場は何気にこのバンド初だったんですよ。その中でアンコールも含め17曲もプレイしたからね(笑)。でもあっという間だったし、すごく満足でした。

884:ライブが終わった後もファンの方が喋りにきてくれたんですけど、改めてMogichuuのファンは熱意をもって応援してくれているんだなと実感しました。

――SHOWKEIさんも正式加入後初のライブになりましたが、当初気にされていた「メンバーとして認めてもらう」という点は自分の中でクリアできましたか。

SHOWKEI:ライブが終わった後にSUPERBLUEのメンバーが「Mogichuuに入ってくれてありがとう。君が入って生まれ変わったよ」って言ってくれたんですよ。その時に心の底から良かった〜と安心しましたね。それと同時にファンだけでなく、他のバンド仲間からも愛されているグループなんだなと実感しました。だからみんなが好きなMogichuuの形を崩さない入れたことが何より嬉しいです。

――後から加入されたお二人から見て、そこまでMogichuuが皆さんから愛されている理由はなんだと思いますか?

884:良い意味でアーティストっぽくないところですかね。メジャーなアーティストって、やっぱりどこかお高いイメージがある。でもてつやさんもゆうちゃんも温かみがあるので、ファンの方もついてきてくれるんだと思います。

SHOWKEI:何よりてっつんが誰に対しても目線を合わせてくれるからね。メンバー同士も年齢差はあるけど、それを感じさせない。一番年上のてっつんが一番目線を低くしてくれるし、さらに一番年下の884くんが一番目線を高くしてくれるから(笑)。そういうラフな感じがファンとの壁を取り払ってるんじゃないかな。

――4人体制でのライブに対するファンの反応はいかがでしたか。

てっつん:「レベルがすごい上がったね」「Mogichuuやべえじゃん!」ってポジティブな声が多かったし、自分としても良いスタートが切れたと思います。

ゆうちゃん:正直、ステージ上がる時までは「ファンの方に受け入れてもらえなかったらどうしよう?」という不安から悪い意味での鳥肌が立っていたんですよ。でもいざ終わった瞬間にファンの子たちが僕のところにもきてくれて、「なにこれ?すごいよ」って言ってくれたんです。だからこの勢いを落とさずに前進あるのみですね。

Photo by Daiki Eguchi(@CB_0720)




「MY VISONS」は、できることが増えたことを体現している曲

Photo by かでぃ(@meishokadomatu)

――次に楽曲についてですが、1stアルバム『Mr. No.7』に引き続き、2nd Maxi single「MY VISIONS」がApple Musicのチャートにランクインしましたね。

てっつん:最高順位3位を取れたんで、嬉しかったですね。ファンがついてきた証拠なのかなと思います。

https://linkco.re/1xtx3Za9?lang=ja

――今は積極的に4人で楽曲を作られている時期なのでしょうか。

てっつん:そうですね、ぼちぼちこれから腰を据えて作っていこうかなって感じです。音源になっていない未発表曲もライブでしれっとやってるんですけどね(笑)。周りから「これってもしかして?」と言われたりもするけど、今のところはなんとか濁してます。

――てっつんさんとゆうちゃんが中心となって楽曲を作っているとのことですが、今後はSHOWKEIさん、884さんも作る可能性はありですか?

SHOKEI:もちろん作りたいという気持ちはあります。ただ、まだメンバーじゃなかった頃に「ラブリーボブ」を聴いて、他のバンドより頭一つ抜けた良いメロディーラインだなと思ったので、周りもそのイメージがついてると思うんですよね。なのでそれに沿った曲が作れるかなという不安もあります。

884:そうですね。今はどちらかといえば、お二人が持ってきた曲にいかに色をつけるか。他のバンドとの違いやかっこよさを出せるかという点を突き詰めている感じです。

SHOKEI:0から1を生み出す作業を二人に任せて、僕らは1を100に進化させる役割を担ってます。

――どのように4人で楽曲を完成させていくのでしょうか。

てっつん:基本現場では「好きにやりなさい」っていう感じで、各々アレンジを加えながら最終的には話し合ってまとめていきます。

ゆうちゃん:先ほど話に出たように884くんはギターのフレーズにもちゃんと「これこうしてみようよ」ってアドバイスしてくれるから、そういうところでも質が良くなったというか、やっててより楽しいよね。

SHOWKEI:884くんが色々指摘してくれることによって曲がまた変わってくる。ベーシストとしてだけじゃなく、バンドのアレンジャーとしてもかなり活躍してくれます。

――では、以前よりもみんなで話し合う時間は増えましたか?

SHOWKEI:1曲に割く時間はかなり増えましたね。

ゆうちゃん:みんなで集まって話す時間も多くなったから、その分スケジュールもしっかり組むようになったよね。

884:まずは僕とてつやさんである程度プランを作ってお二人に投げ、やりたいことを聞いた上で再計画する感じです。

てっつん:こうやって一緒にプランを共有できる人がいると心強いですよね。

SHOWKEI:俺なんか全然話聞いてないからすごい助かるんですよ。ライングループの会話もスピード感があって、いっぱい仕事中に通知が来るんですけど、俺が送ろうと思った時にはもう違う話になってる。それで毎回タイミングを逃して、ライブがあることも後から知るっていう(笑)。二人は俺のお世話係ですね。

Photo by かでぃ(@meishokadomatu)




――(笑)。全員揃うとバシッと決まるのに、それぞれにキャラクターがありますね。自分たちから見て、Mogichuuらしさはどこにあると思いますか?

884:楽曲面でいえば、歌詞とか見ていただければわかると思うんですが、良い意味で癖が強いバンドだなと思います。

SHOWKEI:最近の曲の傾向として、どのジャンルであっても結局言ってることは全部一緒じゃん!って感じることが多いんですが、Mogichuuの曲は一つひとつ内容が違うからいいなと思います。メロディーラインも独特だよね。

884:リード曲の「MY VISIONS」も癖強いからね。

てっつん:2番目のリズム変わるところ、すごい好きなんだよね。二人のアレンジ聞いて歌詞全部変えたもん。これにのせる歌詞じゃねえなって。

884:本当は1番も2番もラップで勢いづける感じで言葉数も多くしてたんですけど、それだと同じ感じになりすぎるから思いつきで休符を入れてリズムを変えてみたんです。そしたらてっつんさんが歌詞を作り変えてくれたという経緯がありました。

――Mogichuuらしさを大事にしつつ、新しくお二人が加入したことによってプラスαされた感じなんですね。

SHOWKEI:俺らが入ってから二人がこれまでできなかったことをやろうとしてるから、884くんと二人でバンドが培ってきたものを崩しすぎないように土手を作ってます。もんじゃみたいに(笑)。

ゆうちゃん:単純に選択肢が増えたんですよね。例えるなら今までボールしか持っていなかったのに、使える道具が増えて野球もテニスもやりたい放題じゃん!ってなっている感じ。

SHOWKEI:「MY VISION」はまさに、できることが増えたことをあからさまに体現してる曲だよね。

てっつん:ポップパンクを畑にしたいけど、気分変えたいなと思った時にアレンジできる884くんがいるからすごく助かります。ファンが聞くと一瞬おおってなるけど、「やっぱりMogichuuらしいね」って言ってくれるから根本は変わってないのかなって。

884:今回のマキシシングルも2曲は新曲であとは既存曲にしたのは、Mogichuuらしさも残しつつ、僕らが加わってからのアレンジも聞いてもらいたいなと思ったからなんです。

――その絶妙なバランスが、ファンの方がついてきてくれる理由なのかもしれないですね。出会ってまだ1年なのにすごく良い関係性を築かれているんだなと思いました。

ゆうちゃん:ずっと一緒にいたいですよ。

てっつん:カップルかよ。

884:ちょっとそれはいいかな…。

ゆうちゃん:あ?(笑)

Photo by Daiki Eguchi(@CB_0720)

――最後に来年の抱負を教えてください!

884:コロナも収束し始めて、僕らもファンの皆さんに会いに行ける環境が整ってきたので、来年はもっと色んな人に出会いたいなと思います。

SHOWKEI:個人的な抱負でいえば、もっとバンドを底上げしたいですね。現状維持もいいけど、もっと上に行くためには進化しなきゃいけない。だから自分が入った意味を楽曲に反映させたいし、良い意味でMogichuuを変えていきたいなと思います。

てっつん:良い役者が揃ったので、今以上に飛躍していきたいですね。

ゆうちゃん:らしさは残して猪突猛進ですね。これが一番言えることじゃないですか。

てっつん:今年も11月28日に本八幡route14(※現在は終了)でライブ、12月17日には6年ぶりに立川BABELのステージに立ちます。来年はいきなり1月9日に下北沢でのライブがありますし、楽しみが多いバンドですね。2月以降のスケジュールはまだシークレットですけど、すでに決まっていることもちょこちょこあるので皆さんには楽しみにしてて欲しいです!

884:route14は僕が高校生の頃から出演させていただいている会場なので、個人的にすごく思い入れがあるんです。夢を応援してくれるスタッフが集まっている箱でもあるので、Mogichuuとして立てることがすごく嬉しい。バンドとしてもっとでかくなって、色んな人に恩返しがしたいです。

Photo by かでぃ(@meishokadomatu)

(Photo by かでぃ、Daiki / Interview & Text by 苫とり子

アーティスト情報

関連記事