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【インタビュー】RAYSA/シングル『生命』リリース&MV解禁!

シンガーソングライターRAYSAが、2021年11月24日にシングル『生命』のMVを解禁した。従来の弾き語りとオケ音源を掛け合わせた“オケガタリ”スタイルを確立して以来、初の楽曲・MVリリースとなる。

ミュージックラビッツでは、前回インタビューから10ヶ月ぶりにRAYSAへのインタビューを実施。現在の演奏スタイルを確立するまでの経緯や、『生命』の制作秘話、楽曲への想いを伺った。




「居場所になる音楽」を追求し、“オケガタリ”に挑戦

――『生命』のMV解禁、おめでとうございます!前回インタビュー時から、楽曲の雰囲気がかなり変わっていて驚きました!

ありがとうございます。これまでギター一本で弾き語りをしていましたが、今年の5月頃からはDTM音源を加えた“オケガタリ”スタイルでパフォーマンスをしています。

――弾き語りからオケガタリにシフトされた理由は何だったのでしょうか。

ひとことで言うと、「自分のやりたい表現を実現するため」です。

――やりたいことというと、以前からRAYSAさんは「強く優しく闇を照らすように貴方の居場所になりたい」とお話しされていましたよね。

私が思う「誰かの居場所になる音楽」は、「歌えて、踊れて、暴れられて、笑って、泣ける音楽」。感情を露わにできる音楽が、リスナーの居場所になるのかなって思います。

前回のインタビューで、私の音楽のルーツである[Alexandros]についてお話しました。「歌えて、踊れて、暴れられて、笑って、泣ける音楽を作りたい」という気持ちは、高校生の頃に足を運んだ[Alexandros]のライブが関係しています。

――演奏スタイルが変わっても、「居場所になりたい」という気持ちは変わらないのですね。理想の音楽が、弾き語りスタイルでは実現できなかったと。

「踊れる音楽」を、弾き語りで表現するのは難しいと思ったんですよね。弾き語りのライブでは、リスナーは席に座って聴くことが多いので。

オケ音源で表現の幅を広げて、ライブハウスで立って聴ける音楽を実現したいと思いました。

――高校生の頃から理想の音楽像があったそうですが、実現されたのは最近なのですね。

以前は「歌が楽しい」「ライブが楽しい」といった、自分本位の気持ちが強かったんです。それが、ライブの回数を重ねるごとに「リスナーに寄り添いたい」「リスナーの反応を楽しみたい」というリスナー本位の感情に変わりました。

そこで「自分がリスナーだったら、どんな音楽なら楽しめるだろう」と考えて、「理想の音楽像」の実現に踏み切ったんです。

――実際にオケガタリにシフトしてみてどうですか?心境の変化はありますか?

以前よりフラットな精神状態で、パフォーマンスできるようになったと思います。自分の“オケガタリ”というブレない軸を見つけたことで自信につながったし、必要以上に力まなくなりました。

――フラットな精神状態、ですか。

今回リリースした『生命』ですが、実は過去にも一度レコーディングしたことがあるんです。でもレコーディング時に感情を込めすぎたせいか、全然納得のいかない仕上がりになってしまいました。思い入れのある楽曲でも、我を忘れるほど感情を強く込めるのは違うな、と。

今回リリースした『生命』はフラットな感情でレコーディングに臨んだ分、格段に聴きやすい楽曲になっていると思います。




活動休止を経て作られた『生命』。テーマは「生きることのカッコよさ」

――今回リリースされた『生命』ですが、楽曲自体はオケガタリを始める以前から存在していたんですよね。

楽曲自体は2019年5月頃、さらに楽曲の元になったボイスメモは2016年10月に制作しています。

これまでも弾き語りで何度か披露していたのですが、オケガタリを始めるにあたってEDM調にアレンジしました。

――前回インタビューでは2016年11月から2019年3月まで活動を休止されていたと聞いています。

元のボイスメモを作成したのは、まさに活動休止直前のタイミングです。

新曲を作ったからといって披露する気力はないし、人前でライブをしたいわけでもない。精神的にもどん底でしたね。

――そこから2019年5月頃に楽曲が仕上がった、と。復帰されてすぐのタイミングだったのですね。きっかけは何だったのでしょうか。

『岬の兄妹』という、「社会的なハンデをもった兄妹」が主人公の映画を見たことがきっかけです。

命を絶つことを考えてもおかしくないほど理不尽な仕打ちを受けても、懸命に生きようとする主人公たちに心を動かされました。どん底の状態から復帰して、必死にもがいていた当時の自分とも重なったんです。

映画を見て感じた「生きることのカッコよさ」や「命の輝かしさ」に、活動休止前のボイスメモを掛け合わせて、『生命』ができあがりました。

――そんなことがあったのですね。ボイスメモを残した5年前と、改めて曲作りを進めたときとでは、心境はかなり違うと思います。そのあたりのギャップは感じましたか?

特にギャップは感じていないですね。活動休止前、思うがままに書いた言葉は今も『生命』の歌詞として生きています。

「愛で世界は救えない」「みんな何の疑いも持たず、何かに飼いならされている」――。生きることのカッコよさを表現しつつ、マイノリティの立場から世の中への違和感や怒りを表現する楽曲でもあります。

違和感や怒りは、まさに精神状態がどん底だったときに抱いた感情です。あのボイスメモは、『生命』になるべくしてなった気がします。




リスナーを誰一人取り残さない。RAYSAが『生命』に込めた想いとは

――『生命』のMVを観させていただいたのですが、完成度が高くて驚いています!

生命力を感じる赤い服、閉鎖された工場、プライベートモードのRAYSA……。MVの中で、『生命』にぴったりな表現ができたと思います。

どう感じるかはリスナー次第なので、見てくださっている方にもぜひ何かを感じ取ってほしいです。

――ぶっちゃけ、MVの撮影は大変でした?

スケジュール調整ミスで土日の昼間に撮影することになったので、撮影場所は人通りが多くて大変でした。撮影中に、「あ、チャリきた!」みたいな。(笑)

でも、それ以外は本当にスムーズに進みましたよ。監督やカメラマンが「良いね!」とめちゃくちゃ気分を高めてくださって、気持ちよく撮影を終えられました。

――数ある楽曲の中でも、『生命』でMVを作ろうと思った理由は何ですか?

コロナ禍になって、「命の重さ」を今まで以上に感じたことが理由です。

身近な人が体調を崩したり、社会的にも精神的苦痛で自ら命を絶ってしまう人が増えたり。そこで、生きることをテーマとした『生命』を、MVという形で発信しようと決めました。

――そんな背景があったのですね。楽曲はノリの良いEDM調で、まさに「踊れる音楽」だなと思いました。そういった意味では、「居場所になる音楽」を具現化されているなと。

楽曲のアレンジもそうですが、「居場所」というと実はもうひとつエピソードがあります。

『生命』の歌詞って、登場人物が「僕」なんです。「君」「あなた」といった二人称が、一切出てこなくて。

――といいますと?

例えば「僕と君」という歌詞の楽曲があるとするじゃないですか。でもリスナーにとって「君」になり得る人が周りにいなければ、リスナーは歌詞に全く共感できないと思うんです。

リスナーにとっての「君」が存在しなければ、「僕と君」が登場する楽曲はリスナーにとっての「居場所」にはなれない。『生命』の歌詞には、「リスナーを誰も孤独にさせない」という思いが込められています。




ワンマンライブを実現したい。今後のRAYSAに注目!

――最後に、今後の展望を聞かせてください!

まずは、初のワンマンライブをしたいです。配信でのライブも考えたのですが、やっぱりライブハウスで生の音楽を届けたいですね。100人くらいリスナーを集めて、実現できたらいいなと思っています。

それから、ライブハウスでのフード出店もしたいです。実現に向けて準備を進めているので、ぜひライブハウスに遊びに来てください!

――RAYSAさんの今後に期待しています!本日はありがとうございました!

(Photo by RAYSA / Interview & Text by まあや




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