【連載】ポルネオ倉庫〜コラム編〜/第26回

<毎週金曜日連載>
Portoneon/今日の1曲
新章といっても過言ではない
どうもPortoneon(ポルトネオン)うえでぃーです。
このコラムが出ている頃にはおそらくもう無事に「オーダーメイド」が出ているかなと。
今回は個人的にもさらに色々チャレンジして制作できた楽曲になった。
映像は撮影自体は僕がやって、イラストにPortoneonの全作品を担当してくれているMARIN氏を迎え
モーショングラフィックスに関してはk_miya氏というまあ最強タッグの素晴らしいチームにお願いした。
楽曲的にはかなり攻め攻めのアレンジで可能な限り音数を絞って、ある種原点回帰でボーカルのneonかなと
ギターの僕がしっかり活きるようなテイストに仕上げた。
ちょっと最近ではなかなか出していないエッジ感のある雰囲気でとても気に入っている。
ギターも珍しくギャンギャン弾いた。うん、ギャンギャン。
元々かなと結成してすぐに「Spot Light」という結構激しめの楽曲でPortoneonはスタートしたわけだが、
あの時のエネルギーを今の成長した部分にしっかり落とし込みながら作り上げた。
エンジニアにも変わらず野間さんを迎えてもう特に何も言わなくてもミックスの段階で、満点の音を作ってくれる。
こうしているとちゃんと音楽活動をしていく中で色々な繋がりとか時間経過を改めて感じることができた。
楽曲のエッジとは裏腹にMVのアニメーションはかなりポップに仕上がっている。
実は歌詞の中に「クールビューティー」という過去の作品を織り交ぜて、女性として誇らしく生きていくというテーマを継承している部分もある。
前回の「リンゴアメ」はドラマシーン含めて12:30近くあるショートフィルム形式になっていて、作品の存在意義を視聴者に問いかけるようなものに対して今回は真逆。
2:30程度の短い楽曲と映像の中で何度でも気軽に観れる作品を心がけた。
ただただ人間皆、誰一人として欠けることなく「オーダーメイド」なんだよという部分だけ伝われば十分なのである。
間違いなくこの楽曲に関しては来年のライブからも即戦力になるインパクト大の楽曲になっていることだろう。
安っぽい80年・90年代くらいのシンセホーンをメインとして使い他は特に目新しいことはしていない。
ソリッドに不必要な部分を大いに引き算していった。本当に楽曲を作る上でここが一番難しい。
書きたいことがこう上手くまとまらない感じもあるがここの葛藤が多いと言うのはそれだけ伝えたいことがあるからだ。
そして今回はサブスクで配信されているシングルに関してはOff Vocal Mixといういわばボーカル抜きの音源も同時に収録されている。
あまりこういうのはやったことなかったが、音楽好きからすればボーカルがオフになることによって見えてくる楽器の混ざり方の新発見を楽しめる。
案外ガッツリと前には出てこないコーラスの雰囲気もまた面白い。
このオフボーカルミックスも違う観点で楽しんでもらえたら本望である。
っていうか曲がめっちゃ増えたけど来年から対バン形式のライブで何を持っていくかかなり悩む段階になってきた。
あれもこれも自分達的にはしっかりお届けしたいから選定が難しそうだ。
一旦2021年のリリースはここで終わりだけれど、もし「オーダーメイド」のMVよかったなと思ってくれた方がいたら
よかったらそっと知り合いとかに布教してやってもらえたら嬉しいです。
今回もありがとうございました!
Portoneon/うえでぃー(Gt.)