【連載】ivory iris結乃のコトバツムギ/第11回

<毎週水曜日連載>
ivory iris/今日の1曲
「さよなら」を大解剖する
こんばんは!
ivory irisのVo./Gt.結乃です。
先週はivory irisが初めて作った曲、「さよなら」についてさらっとお話しましたが、今回は歌詞を大解剖して歌詞の裏側をご紹介しようと思います。
前回の記事読んでからの方が面白いかも↓
さよならの歌詞は始まりから結構攻めてますネ。
さよなら さよなら 殺してくれないか
この歌詞にした理由は1文目からパンチ効かせたかったから、というのが1番強いですが、言葉の通り自分の嫌いな部分を殺し、断ち切りたいという思いもあります。
夕暮れ制服脱ぎ捨ててはしゃいだ公園は 駐車場になると聞いた 思い出をそのままの形で留めたかったのは 私だけだったかもな
Aメロのこのフレーズは結構気に入ってます。
エモいので。笑
小さい頃から遊び場にしていた場所が時を経て無くなる時、私は空虚感に苛まれるというか、凄く思い入れがある訳では無いけれど心にぽっかり穴が空いたような、そんな気分になるんです。
でも皆が皆そうでは無いわけで。
他人にとっては「へぇそうなんだ」で受け流せるようなことでもある。
そんな温度差にも空虚感を感じてしまう…というような意味合いです。
今を必死に生きて 自分に満足しないことはなかったけど こうなりたかった あぁはなれなかった 時間だけが過ぎた
Bメロの歌詞は当時の自分の葛藤が表れているなと思います。
いつだって私はその時を必死に生きています。
だから常に自分が嫌いって訳では無いんです。
自分の良い所や長所は愛しているしこんな自分になれてよかったと思っていることもあります。
でもやっぱり「こう」なりたかった。
その「こう」にはなれず時間が過ぎた。そんな後悔を書いています。
さよなら さよなら あの日の私に背を向ける
ここは先週もお話した通り、ふくたに媚びた歌詞です。笑
媚び以外で言うと、過去の自分への決別の意でもあります。
どうせなら あなたが 終わらせてくれないか 殺してくれないか
前を向かせてくれた「あなた」が私を未来へ導き、過去の自分を忘れさせてほしい、という想いを込めた歌詞です。
当時は「あなた」はivory irisのメンバーの事を思って書いていました(照)
〜かっこいいギターソロ〜
かっこいいですね。
愛してた過去は赤い絵具で塗り潰して
過去の出来事に囚われてしまうことが多々あった当時。
私は思い出したくないことも鮮明に覚えていて、それがフラッシュバックする度、頭の中で赤い絵具をぐちゃぐちゃに塗り潰すイメージをしていました。
そうしたらフラッシュバックした映像をかき消すことが出来たので。
変われない今は淡い夕焼けに投げ捨てるから
「赤い」と「淡い」で韻を踏みたいがために出来た歌詞です。笑
特に意味はありません。
さよなら さよなら 微かな光に目を向ける
「微かな光」はivory irisのことを思って書いています(照)
当時集まってくれた3人のメンバーと共にバンドに向き合っていくんだ、という決意を書いています、実は。
どうせなら あなたが連れてってくれないか 1歩踏み出すよ
ivory irisとして活動を始めた時、このバンドに入ってくれた3人が私を未来へ導くため、手を差し伸べてくれてる感じがしたんです。
当人たちはそんなこと思ってもいなかったでしょうが、私にとってメンバーはそんな存在でした。
だから私も前に進もう、と思えました。
そんな想いを込めています。
さよなら さよなら それなら あなたが 鳴らしてくれないか 始めの合図を
自分自身は生まれ変わることはできないけれど、このバンドで自分の人生再スタートしよう、絶対に変わるんだという意を込め、ivory irisがその始めの合図を鳴らしてくれると信じ書いた歌詞です。
最終的にivory irisへのラブソングになってしまっていますね(´^ω^`)
照れるわ〜!
…いかがでしたでしょうか!歌詞への思いを改めてこうやって書いてみると、私自身も当時のことを思い出してより思い入れが強くなりました!笑
ivory irisのメンバーにも言ってないようなことをいっぱい書いているのでこの記事が公開されるのは照れくさいですけれど、こんな思い込めて書いてるよ〜!これが裏側だよ〜!っていうのも読んでくれている皆さんに伝わったらいいな。
もっと「さよなら」のこと好きになってくれたら嬉しいな。と思います!
それではまた次回この場所で!
ivory iris/結乃(Vo./Gt.)