1. HOME
  2. ブログ
  3. 【インタビュー】かゑる/結成の経緯とバンド名の由来とは?

【インタビュー】かゑる/結成の経緯とバンド名の由来とは?

京都を拠点に活動するかゑる。特徴的なバンド名で目を引くが、その音楽性は人の心に訴えかける叙情的な魅力が詰まっている。今回、そんなバンドの魅力に迫るべく、インタビューをおこなった。

バンド結成に至った経緯とは?

ーー今日はよろしくお願いいたします。まず最初に、どんな感じでバンド結成に至ったか、その経緯を教えてください。誰から声を掛けていったんでしょうか?

友田裕也(Gt./Vo.):ドラムのけーすけが発起人になっていて、彼が最初ですね。大学の同じ音楽系サークルにいたんですけど「卒業してからもバンドをしたい!」という話しをけーすけから受けて、僕自身もバンドをしたいなって思ったから「やろやろ!」ってなりました。僕がギターボーカルで、けーすけがドラムだから、同じ軽音楽系サークルにいたベースの杉山(玲緒)をふたりで誘ったんですよ。そしたら彼も快諾してくれて、必要な人数も集まったし、特に何の理由もなくなんとなく3人でってなってました。

ーーそのときはスリーピースだったんですね。

友田:そうなんです。で、3人で音出したりする前に、同じサークルにいたギターの福井(湊)から、けーすけにまた別枠で「卒業してからバンドやらへん?」って誘いがあったんですよね。だからけーすけが「今、実はバンド組もうとしてるから、よかったらそこに入らへんか?」みたいになって(笑)。それで今の4人編成になりました。

ーー全員同じ大学の同じ音楽の軽音楽系サークルにいたということなら、顔見知りだし、お互いにどんな音楽やっているかも知ってたんですか?

友田:そうです!そうです!この4人ではないですけど、例えばそれぞれ違うメンバーでコピーバンドを組んだりとかはしていたんですね。そのときから気になっていたと言うか「こいつちょっとやるな…」みたいなことを、それぞれ思ってたのかも(笑)。

それぞれ全く違う音楽性

かゑる

ーーメンバーそれぞれの音楽性とかジャンルは、似たような感じだったんでしょうか?

友田:杉(杉山)とかは、どうやったん?

杉山玲緒(Ba.):僕はそもそも、音楽をあまり聴かなかったんで(笑)。

ーーなんで軽音サークルに入ったんですか(笑)。

杉山:(笑)。先輩たちが誘ってくれるバンドをコピーしていくうちに、だんだん好きになったみたいな。だから、コピーしたバンドは基本的に好きです(笑)。

友田:そもそも音楽性は、メンバーそれぞれで結構違ってて。ベースの杉山は、邦楽寄りやけど結構雑食で、コピーしたらなんでも聴きますみたいな感じ(笑)。

杉山:そうですね。

友田:例えば僕とかだと「一番好きなバンドなんですか?」と聞かれたら「BUMP OF CHICKENです」という感じなんですよ。ドラムのけーすけは、メロコアが好きで。ギターの福井は、いわゆるガレージロックというか。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとかNUMBER GIRLとか。いわゆるオルタナ系が好きで、『NUMBER GIRL』のギター、田淵尚子さんを敬愛しているらしいです(笑)!

『かゑる』の曲作りは全員で

ーー音楽性としては結構バラバラっぽいですけれど、バンドは最初からオリジナル曲で行くって決めていたのですか?

友田:即オリジナルでした。コピーバンドを挟むという予定はなかったですね。

ーーなるほど、そこで誰が曲を作ることになったのでしょうか?

友田:歌詞とメロディとおおまかなコード進行みたいなものは僕が作って、曲の雰囲気みたいなのを構成します。でも僕が他の楽器ができないし、打ち込みもできないから、そういうところを各々パートのメンバーに振り分けて考えてもらってます。ブラッシュアップしてもらうみたいな形ですね。

ーーできた曲の原型をメールか何かで送る感じでなんですか?

友田:いや、なんかスタジオでやって歌って見せるみたいな。みんなでセッションしながら肉付けしていくことも、結構あります。

ーー大枠だけ決めておいて、みんなで作っていくイメージですね。

友田:はい。他のメンバーが曲を提供することは今のところないんですけど、曲のネタというか「こういうのがあったらどう?」みたいなんが、メンバーから出てくるので、そこから曲ができることもあったりします。好きなジャンルはバラバラだけど、バンドが好きで作ってる曲だから、そんなに違うものは出来上がらないんですよ。なんか、ほんまにみんなジャンルが違うから「作るのは大変かな?」って最初は思ってたんですよ。確かに好みとかも違うんで大変なときは大変なんですけど、でもなんか逆に自分が持ってない引き出しをメンバーそれぞれが持ってるんで、「こういうアプローチもあるのか!」みたいな感じで、曲の幅が広がってるかなっていうのはあります。あまりにもなんか曲に沿わないようなのは……ちょっとアレですけど(笑)。

一同:(笑)。

ーーちなみに、初めて曲を作って全員で合わせたのは何年くらい前ですか?

けーすけ(Dr.):ちょうど2年前(2018年)くらいかな?

ーーでは、これまでで結構な数の曲を作られてる感じですね。

福井湊(Gt.):最近ペースが上がってきたな!曲数の。

友田:そうやね、年明けくらいになんかボボボンッ!!って曲ができた(笑)。

一同:(笑)。

友田:今レコーディング中なんですけど、なんせコロナの関係で一旦中断してるんです。

けーすけ:今未発表曲もあって夏頃リリースしたいなって思ってたけど、こんな状況なのでなかなか進まないっていう。

ーーまたレコーディングが再開されたらいろいろとリリースされるということですので、公開が楽しみですね!

『かゑる』というバンド名の由来は?

かゑる

ーーバンド名の由来を聞きたいなと。なかなか特徴的だなと思って(笑)。誰が発案者なのですか?

友田:誰って言われたら。

一同:(笑)。

福井:結成してから1ヶ月くらいはバンド名が決まらなくて。いろいろと候補を挙げてる中に、たぶん僕が『かゑる』っていうのを挙げてたんですよ。

ーーそのときから、表記も『かゑる』だったんですか?

けーすけ:表記は、たぶん普通のひらがなやったかな……?

福井:表記は普通で「もうこれで行こうぜ」ってなって、じゃあ『え』は昔の『ゑ』にしようってなったんです。「この方がおもろくない?」って感じで決まりました。

一同:(笑)。

けーすけ:もう候補を出しすぎて麻痺してたな(笑)。

ーー他のバンド名候補で最終選考に残ったものってお聞きしてもいいですか?

友田:なんやったけ?

けーすけ:あれは?『むくあ』

友田:あー(笑)なんかあったな。僕が考案した『むくあ』っていうバンド名があったんですよ。

福井:あったな!なんか、ひらがな3文字のバンドって実はあんまりいないんじゃね?ってなって。特にひらがな3文字のバンドだったら、僕らくるりしか思い浮かばなかったんで、他にあまりないかなって。

友田:そんな感じにしたかった、ってのはあります。なんか短いような名前。これ以上、略しようがないみたいな。

ーーなるほど。確かに英語だとバンドっいけど、いっぱいいますもんね。たくさんのバンド名が並んでると、『かゑる』って目に付くんですよね。短いし、日本語ですし。

友田:あー、それを狙ってますね(笑)。

一同:狙い(笑)。

ーーその狙いに、まんまとボクもハマりました(笑)。ちなみに、動物のカエルが好きというわけではなくて、本当に響きだけで候補に出したんですか?

けーすけ:カエルが好きなのはギターの(福井)湊だけです。

福井:僕は爬虫類全般が好きで、実家にもカエルの置物めっちゃあるんですよ。だから僕は、スッと入りましたよね。かゑるは(笑)。

一同:(笑)。

けーすけ:まぁ僕的には、曲が良ければバンド名は、なんでもいいかなって感じですね。

レコーディングやMVを作るときの基準は?

https://youtu.be/ayaMrv7JU-o

ーーたくさんある持ち曲の中から、レコーディングやミュージックビデオを作ろうってなるときの選定基準ってどういうものなのですか?

けーすけ:ライブでよくやってる曲とかかな?

福井:単純に、やってて気持ちいい曲やな、僕は。

友田:お客さんの反応も見ますね。

福井:見る見る。でも曲選ぶときは周りの意見を参考にすることって、あんまりないよな?

友田:うん。ないかもしれん。何を言われても僕ら的に「これはやった方がええやろ!」みたいになるんで(笑)。

ーーそこで選ばれる曲は、4人でズレないものですか?

友田:レコーディングの曲を選ぶ時点で、そんなに難航したイメージはないですね。

けーすけ:そうやね。「この曲やな」みたいな感じになるしね。

福井:もし意見が割れたとしても「そっちの気持ちも分かるわ。じゃあそれで行こう」ってなりますね。基本みんな。

友田:だいたい苦労した曲が同じなんですよね。難しいと思う曲が(笑)。

福井:そうそう、自分で作ったフレーズが弾けないとかあるもんね(笑)。

けーすけ:それしかない(笑)。

今一番のお気に入り曲と、『かゑる』の音楽性

ーー今までレコーディングして形になった曲の中で、一番お気に入りの楽曲を教えてください。

けーすけ:『ベルカとストレルカ』

福井:『ベルカ』1st.EP『夕凪は螺旋』の2曲目に収録されてて、一番やってて気持ちいいね。

けーすけ:今出ている中では、僕らの色が一番出ているのがそれかなって感じです

https://youtu.be/TR5CAfiDHYE

ーーそんなに気に入ってるのに、EPの収録順は2曲目ですよね?1曲目ではない理由はあるのでしょうか?

友田:曲の展開的に、2曲目になっただけですね。なんか「聴かせたい」って言うよりは、収録されている全3曲を続けて聴いたときの展開で並べただけやから。

けーすけ:ライブのセットリスト組むみたいな感覚で決めたもんね。

ーー確かに、そう考えると『春を待つ』も3曲目にくるとキレイですもんね。

福井:そうですね。ただ、今作っている曲がだいぶ、YouTubeとかに上がっている曲から変わってきている感じがあって……。

けーすけ:だいぶ変わってるなぁ。

福井:1st.EPを出した頃から、だいぶ曲作りとか作り方とかが固まってきて。

けーすけ:方向性っていうか、目指している場所みたいなのが1st.EP作ったときに見えたんですよね。次出る音源は、もうちょっと「俺らは、こういうのがやりたいんや!」みたいなのが、もっとハッキリ伝わる作品になると思ってます。

ーー1st.EPのリリースから今までの間で、特別なにがあったわけではなくて、バンドとしての経験を重ねるごとにお互いのことが見えてきて、方向性がはっきりしてきたみたいな感じなんでしょうか?

友田:そうですね。お世話になっているライブハウスの方の意見とかを聞きながらではあったんですけど、やっていうるうちになんとなく自分たちがやりたいっていうか、やるべき音楽みたいなのが見つかったような気はします。結成してからすぐのときは、ギターロックなのかなんなのか自分たちの中でもわからなくて、結構ボヤーっとしてて……。

福井:もっと、完全に『ロック』って感じやったやんな。

友田:そうそう。今音源で聴いてもらっているよりもさらになんかこう、より顕著にギターロックって感じの音がしてたんですよ。ライブでは。自分たちではあんまりそんな意識してたつもりはなかったんですけど、結果的にそうなっちゃてて、それがたぶん嫌だったんですよね。その『ギターロック』っていうまとめられ方が。

福井:ギターロックのジャンルに対して嫌いとかじゃなくて、やりたいのはもっとなんか、「ぐわあー!!」とした深ーいやつをやりたかったんで。でも単純に機材も足りなかったし、やっぱりどうしても大学の延長で今までコピーしてきたバンドをなぞるみたいになってて。

ーー寄っていきますもんね。どうしても。

福井:そうなんですよ……。しかも最近は逆に、アレンジが追い付かんくらい曲を作ってきはるんで。ボーカルの人が(笑)。

一同:(笑)。

福井:新曲持ってくるのが早い早い(笑)。「前もらった曲、まだ完成してないで!?」みたいな(笑)。最近すごいよな?

友田:実はまだ……ちょこちょこあるで?メンバーに言ってない曲。

一同:(笑)。

ーーフルアルバム作っても余るくらいの曲がありそうですね(笑)

福井:作り出したら早いですけどね。スタジオに行ってみんなで作るから。

ーー普通にスタジオ入って「曲作ろう!」ってなったら、2、3曲は一気にできたりするんですか?

福井:2曲は、いけるよね?

ーすけ:さわりまでいけるかな?

ーーそのペースなら、かなり増えますね!それはすごい!

転機を迎えた『かゑる』の今後に注目!

かゑる

ーー曲や雰囲気もだいぶ雰囲気変わってきてるということなので、ファンの皆さんも今後の『かゑる』から目が離せませんね!

友田:多分次の音源が結構ターニングポイントじゃないですけど、今後の自分たち的に大きいキッカケになりそうな気はしますね。

ーー今後の展開に向けての大きな布石みたいな感じですね。「これがかゑるだ!」みたいな感じの曲が、ドンと出せるような。

けーすけ:そうですね。そんな感じになると思います!

福井:お腹いっぱいになると思いますよ!多分!(笑)

一同:(笑)。

友田:いろいろなジャンルというか、いろんなことに挑戦してるので、ぜひ楽しみにしていてください!

アーティスト情報

かゑるの概要やオフィシャルサイト、ディスコグラフィーなどの情報は、以下の記事で解説している。

(Photo by かゑる / Text by 倉田航仁郎

関連記事