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【連載】白航・了の名盤紹介「見た目が良ければ中身もいい」/第4回

<隔週木曜日連載>

白航/今日の1曲

https://youtu.be/hvYH31VX6L8




Boz Scaggs – Silk Degrees (1976)

今回は、アメリカ出身のミュージシャン、ボズスキャッグスのアルバムをご紹介。

極論、このアーティスト名とアルバム名を知らなくとも、「Lowdown」もしくは「Harbor Lights」、「We’re All Alone」のどれかを聴けば「ああ、これね!」という風にピンとくるかもしれない。

https://youtu.be/I-hKBmTAADo

いつ頃からなのか明確な確証はないが、およそ70年台半ばから、いわゆる「AOR(Adult Oriented Rock)」というジャンルが確立されたのをきっかけに、このアルバムはそのシーンで金字塔を打ち立てた作品になった。

ロックを聴くには大人になってしまった(Adultな)層から受け入れられていったようだ。

このジャケット写真はまさにそれを印象付けている。
こんなかっこいい横顔を筆者は他に知らない(笑)。

端の方に写っている女性の手のチラ見せもニクい。

全米2位を記録し、500万枚以上を売り上げた大ヒットとなった今作は、ソウル、ファンク、レゲエなどあらゆるジャンルを飲み込み、非常にバラエティ豊かな構成となっている。

しかも参加ミュージシャンにはデヴィッド・ペイチ、デヴィッド・ハンゲイト、ジェフ・ポーカロ・・・後にTOTOを結成するメンバーも名を連ねている。
特にデヴィッド・ハンゲイトの、図太く存在感が強いプレベの音は、このアルバムのサウンドを特徴付けているように思う。

この傑作を、前述の通り「AOR」と位置付けてしまうには少々乱暴な気がしてしまうのは筆者だけだろうか。

時を同じくしてドゥービー・ブラザースやボビー・コールドウェルの名作が世に放たれた時代ではあるが、

レス・デューデックの泥臭いスライドギターやTOTOのメンバーによる熱量の高い演奏、何よりボズ自身による「We Are All Alone」ラストでの “All’s forgotten now, my love.”の絶唱・・・。

このアルバムを聴く時は是非、「ロック」の耳で聴いてほしい。
貴方がAdultになってしまったかどうかは、この名曲群の中ではあまり関係はなさそうだ。

白航/了(Ba.)




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