1. HOME
  2. ブログ
  3. 【イベントレポ】選ばれしアーティストが眩い光を放つ瞬間。それが登竜門というもの。

【イベントレポ】選ばれしアーティストが眩い光を放つ瞬間。それが登竜門というもの。




10月23日、渋谷SPACE ODD(@space_odd)にて行われたイベント、『登竜門』。

『登竜門』という特殊なライブだからか、どのアーティストさんも第一音・第一声を発した瞬間からばっちり仕上がっている。
最初に釘付けになるもんだから、ずっと目を離せないし、グッと心を掴む。
素晴らしいライブでした。

『登竜門』とは、2016年に始まったイベント。

選りすぐりの急成長中のアーティストさんを発掘し、大きく飛躍するための『登竜門』となるライブなのだ。

自身も音楽活動を行うMC TK(@tkcantry)の「登竜門!!」の一声でライブがスタートする。

出演アーティストの舞台裏の様子やうんちくを織り込んだテンポの良いMCも見事で、間違いなく登竜門フェスの立役者でありMVPだった。




それぞれの最大級の魅力の渦に飲まれて

fifteen

千葉県出身で同じ中学校の同級生で結成された4人組ロックバンド、fifteen@FIFTEEN2015

トップバッターにふさわしいとはこのことか。

ステージに出てきた瞬間の立ち居振る舞い、客の煽り方、円陣、バンドの発する第一音。
とても絵になっていた。
場を引き締め一気に雰囲気をつくる、fifteenから始まる『登竜門』。

爽やかだけれど爆音で聴きたいバンド。

音のバランスがあまりに取れていると思ったら、fifteenは中学の同級生で組まれたバンドとのこと。納得の阿吽の呼吸。

素直で真っ直ぐな声のVo.山口優(@Fifteen15yu)。
クールでサラっとしているのに人を虜にするGt.トーキー(@Fifteen15touki)。
安定していてコーラスもあまりに綺麗で至高なBa.K-Ta(@Fifteen15keita)。
背後からメンバーを煽り見守る、音も姿もバンドの土台、リーダーも務めるDr.西村龍希(@Fifteen15ryuki)。

不純物なんて何もない、シンプルなロックがあまりに潔かった。

REDIANT SOWIL

5人組のダンスボーカルユニット、REDIANT SOWIL@rds5_official)。
通称RDS。

それぞれの声の美しさはもちろんだが、2人の声が重なる時の透明感は見事。
こんなにもピッタリと仕上げてくるところに、プロ意識を感じる。

クールで情熱的なダンスも見応え抜群。
ライブハウスという限られた大きさのステージを存分に使いこなして広々と見せるのは、日々の努力の賜物だろう。

テイストや素材、色が同じながら4人それぞれの個性が光るこだわりの衣装にも注目したい。
息の合ったダンスとビジュアル、神秘的とすら思うほど。
パフォーマンスだけでなく見た目でもここまで楽しませてくれるとは、斬新である。

おおきあさみ

千葉県出身のシンガーソングライター、おおきあさみ(@_______asami

太陽みたいな、ひまわりみたいな、そんな見た目と力強い歌声のギャップが最高なのは、シンガーソングライターのおおきあさみ。

どこまでも伸びのある声に包まれる会場は、信じられないほどキラキラしていた。
クリアで整理整頓されているのに密度がぎゅっと詰まった音楽に聴き入る。
躍動感のあるベース、魅せるキーボード、太く安定感のあるドラムの正統派バンドサウンドも、聴く人の心をしっかりとグリップしていた。

会場の盛り上げ方も配信への気配りも絶妙で、楽器にお花をつける演出も含め魅せ方が可愛らしかった。




alcohol tea

都内を中心に活動するポップバンド、alcohol tea@alcohol_tea)。
略称アルティ

「人生の中で増やせないのは時間だけ」と語るのは、alcohol teaのVo.中又あす架(@le___anciel)。
Dr.東岡哲也(@1028_0nly1)は、2年前に「登竜門に出たい」とMC KTと約束したそうだ。
そして2年後の今日、『登竜門』のステージに立っている。

リラックスして聴ける切ない曲。
だからこそ自然体でジーンと響く人も多いのではないか。
雰囲気から表情、服装まで自分の魅せ方がうまいあす架には、人を惹きつける何かがあった。

芯があるのに、あくまで切なくて繊細な歌を引き立てるベースとドラム。
曲のテイストはさまざまながら、どれもしっかりアルティーのサウンドで、何にも媚びたりせずに自分たちの音楽を奏でている度胸と実力をひしひしと感じた。

平田深冬

大阪を拠点に関東でも精力的に活動するシンガーソングライター、平田深冬@mifuyulive

黒いドレスに裸足姿でステージに現れた平田深冬。
実にリアルで淡々と突き刺さる歌詞。
どんな音でも芯があって取りこぼさないメロディ。

「人に言いにくいことを歌にしている、死にたくなった時にもう1日生きたいな、と思える曲をつくる」と語る。

ギター1本とは思えないほど深い “ アンサンブル ” と独特の美しい仕草。
自身の世界観や伝えたい想いを曲と演奏に乗せるとはこのことか。

一見重たい歌詞でもスッと受け入れられたり、他人からの雑音やそれを振り切って自分の信念を貫き通す深冬の強さが現れていたり、まさに自分の感ずることを音楽にするという行為の究極にしてシンプルなことが出来るのは、彼女のセンスゆえだろう。

彼女の出番中、会場の空気は澄んでいた。

AKIRA

静岡県出身で年都内を拠点に活動するシンガーソングライター、AKIRA@AkiraSing818

自然と身体がノッてしまう音楽に、初っ端から安心しきって身をゆだねながら楽しんだ、AKIRAのステージ。
とにかく自然体でノれるもんだから、音楽と自分が一体化したような、水に浮かんでいるような、不思議な感覚に陥る。

ふと我に返ってフロアを見渡すと、オーディエンスも各々が気持ちよさそうに体を揺らしている。
どの曲も懐かしい気がするのに古臭さは無く、「AKIRAという若者が考えるノスタルジー」という感じがした。

爽やかなアダルティさだったり、どんなシーンにも合うような心地良さだったり、ひとたび流したら、それが少し違った視点や色で見えてくるようなファンタジックな一面もある。

さりげない日常でもちょっと特別な場でも、空間を鮮やかに優しく彩り、煌めきと幸福感を添える音楽の数々。

色はネオンなのか、くすんだオレンジや青といった趣のあるところ。
2021年2月にデビューしたばかりというAKIRA。
3度目のライブとは思えないほどの貫禄を見せた。

歌う仕草はもちろん、オーディエンスの煽り方もこなれていて、とにかく安心する。

音楽に飲まれたい、というか、浮遊してみたい、そんな人は彼の音楽を聴いて欲しい。




小林未奈

滋賀県出身で都内でも活動し、有名アーティストへの楽曲提供も手がけるシンガーソングライター、小林未奈@minakobachan

音のリリース、ロングトーンの全ての拍、音と音の間までも全てに意味を持つような、素晴らしい歌声。

ダイナミクスやリズム感ひとつとっても、お手本のような美しさ。

まさに “ 実力派 ” シンガーソングライターなのだ。

それもそのはず、手越祐也(@YuyaTegoshi1054)や大原櫻子(@sakurako_ohara)に楽曲を提供した実績も持つ小林未奈。

ギターも正確で響きが深く、声とのバランスが徹底されていてとにかく心地良かった。

かわむらいさみ

新潟出身で都内を中心に楽曲提供など幅広く活動するシンガーソングライター、かわむらいさみ@isaviewtiful

この日のためにつくったSPACE ODDのテーマソングで、会場を一瞬にしてかわむらいさみワールドに染め上げる。

そしてこのバンド、凄まじい音の厚みで初っ端から圧倒しまくるのだ。

来て欲しいところに丁度良く存在して主張を欠かさないGt.伊藤つばめ(@tsubame_inc)。
一音一音の粒が活きて安定的にバンドを支えるBa.篠崎哲也(@shinotetsuBass)。
腹の底から響く分厚いDr.杉本哲也(@sugi_molt)。

初っ端から完成されている。

爆音と興奮ながらここまで心地良いのは、あくまで爆発し過ぎずしっかりと音楽を奏でているからだろう。

サウンドのバランスが高水準で保たれながらもトランス状態のメンバーの姿に、バンドの醍醐味を感じた。
かわむらいさみバンド、少しの理性が快感の秘訣。

erica

山梨出身で都内を中心に活動するシンガーソングライター、erica@erica1119_music

恋愛や失恋、片思いを描いた「告うた」を歌うerica。

手作りの大きなお花飾りをあしらった白いドレスで登場した姿はキラキラしていて優しかった。

キュン!とする曲はとびきりの笑顔で、切ない曲は恋する人なら感情移入せずにはいられないような繊細さと力強さで紡ぐ告うたの数々に、鼓動が忙しくなる。
恋している時は何でも出来ちゃうと思うほど楽しく寄り添い、失恋した時は前に進む勇気をくれて見守ってくれる、そんな包容力のある曲たち。
ひとつひとつの言葉やストーリーが、たっぷりと歌い上げる全ての音に詰まっていた。

特に10代から20代女子から熱い支持を集めるericaの代表曲『あなたへ贈る歌』はYouTube再生回数3600万回を超えるなど、注目度大のアーティストである。




さらなる高みを目指して輝きは続く、音楽の本質に出会える時間

この中から将来のスターが生まれると思うとゾクゾクするし、そんな場に立ち会え、こうして筆を取らせていただいてることを光栄に感じる。

この日、出演していたアーティストさんは、余すことなくとんでもなくキラキラしていた。
全身全霊で輝き、魅せ、内に秘めたものを全力で放出する姿は、何にも代えがたい。
音楽が生まれる瞬間、音楽を奏でる意味、表現する勇気と潔さ。

音楽の原点をしかと見せつけられた気がした。

そうだよな、これだよな。

登竜門。

それは何かのゴールではなくスタート、いや、通過点として、これからも自分たちらしい音楽を奏で続けていって欲しい。

そしてそれ以上に、音楽というものが何なのか、表現することは何なのか、大切な本質をつく、大変に意味のあるイベントとして発展し続けていくことを願う。

(Photo by TAMA / Text by あべMarie

その他のライブ/イベントレポートはこちら




関連記事