【連載】Starting over/第1回

<毎週水曜日連載>
RainDoll/今日の1曲
Starting over Ⅰ
めちゃくちゃ順調に、なるように流されつつ人生を謳歌していたと思う。
大学。家から近く昔から学祭にもよく遊びに行っており、親もその大学だと安心と言っていた所に入学した。
学生になっても存在していた門限を守り、20歳になるまではソフトドリンクという手段もあるが飲み会には基本的に参加しなかった。
珍しく参加した時には、お酒に酔う先輩方を見ながら水を飲み、明るく振舞って見せた。
2回生の秋、RainDollのリーダー山田(@chill_mew_yamad)と出会い、人生は思わぬ急展開を迎える。
軽音サークルに入っていたものの
・楽器はピアノが弾けるだけ
・当時、映像制作の学生団体活動がメインでライブをしていない
所謂’’幽霊部員’’。
そんな中、ある日サークルのLINEを見ると、他大学の軽音部やサークルとの交流ライブについての告知があった。
そこで、好きだった岸田教団&THE明星ロケッツさん(@kisida_info)のコピーバンドメンバーを募っていたのを見て、突如ボーカルで応募。楽器が出来なかったのでボーカル。アホか。
そこで出会った他大の山田。
第一印象、こわ。
何故なら楽器の上手い下手も分からないほどバンドに詳しくない私でも何故かこの人はすごいとわかったから。
ライブ当日は、慣れず緊張するピンボーカルの前でアイツは一生ギターを弾き続けた。撮ってもらった写真は全部、山田のせいで隠れて私は写っていなかった。

そのライブの打ち上げに参加してみると、山田とその周りの人はよく飲む人達だと知るが私は、20歳になっても飲み会ではしゃぐ=良くない、と思いあまり酒を飲んだことがない。
山田に飲まないの?と聞かれる。
私はあまり飲めないと答えていた。
酒が入り混沌とした居酒屋でふと、こんな無知な私でも圧倒的にかっこいいと、揺さぶられた人達と仲良くなりたいと思った。
では音楽の話をする?いや、私詳しくないし話せない。今から練習する?いや…そうして技術が追いつく頃にはいくらか年月が過ぎ、既に縁が切れているだろう。
そうして私が選んだのは
酒だった。
おい、やめておけ。
まじでな
続く。
RainDoll /おこめ(Vo.)