【連載】裏・天上天下ラボ~バンド活動あれやこれ~/第10回

<不定期連載>
蒼い月
お久しぶりです。天上天下YAMORIです。
10/31に2作目のMVである『蒼い月』を公開しました。
皆様、観ていただけでしょうか?
まだの方はよかったらぜひ観てくださるとすごく嬉しいです。
今回はなんといいますか、本当に苦戦の連続のMV制作となりました。
予定の段階では、6月に撮影が終了した…といってもそれもなんだか予定の何倍もの時間を要してしまいクランクアップは夜中の3:00とかそんなレベルでした…。
公開も7月~8月のうちに、という気持ちだったのですが、真剣にやっても遂に11月ギリギリ前という事になってしまいました。
こんな長々と撮影編集をして下さったフジタさん( @FJT_deepsink )には、感謝しかありません。
ですが、納得の行く物が作れたので結果オーライです。
とも、言いたいところなのですが
正直もっとやりたいことばかりでした。
思い描いた演出の半分くらいしか出来ませんでした。
勿論、今の資金力と工夫でできる精一杯は尽くしました。
皆様には、今1番天上天下として出来るものをお届けしています。
ですが、もっと面白いことは頭にあったしそれを完成系としてお届けしたかった。
でもそれにはやっぱり、場所のセットも設備も人員も圧倒的に足りなかった。
プロの世界のMVとは…と深く考え、痛感しました。
正直、悔しいなと思いました。
そしてこれは、前向きな悔しさであります。
その為に沢山頑張って次はもっといい物を作りたいですし、いつかはバイトとかをやらなくても音楽で全てが廻ればなんていいんだろうと思います。
今のところは到底無理なのでそれを目指し夢見ることが今の生き甲斐です。
明日に目を向けて1歩ずつ頑張って行こうと思います。
さて、この蒼い月という曲なのですが、私自身、今まで書いた曲の中で実は1番好きな曲です。
どんな気持ちで歌詞を書いたかですが、
「どれだけ苦しいことがあっても、誰にだって照らしてくれる光がある。
自分を責めないで。
自信をもって、そしたら絶対に未来は明るくなる。」
みたいな言葉では到底自分は救われてきませんでした。
誰にだって照らす光ならいっそ要らないし、自分が生きている理由も誰かのせいにしないと生きていけない。
そんな気持ちが根底にあります。
産まれてから、色んなところで自分の価値を相手と比べさせられて、その度に徹底的に痛めつけられ、周りに溶け込む事もできずうまく生きることも出来ず、かといって死ぬ事も出来なかった人生。
主人公は最後はもしかしたら自分のことを少しは好きになれたのかもしれません。
好きになれなかったとしても、産まれてから死ぬまで、何ができるかの答えを見つけたのだと思います。
私は、ことある事に
『自分の苦しみは自分のもだ。』
と、強く感じます。
それは、ある意味かけがえのないもので、どこまでいっても他人が易々と理解できるものではないと思います。
安売りして人と分かち合うことも事も違うと思います。
だから、みんなの本当の苦しみは分かってあげられないし、かけがえのない私が踏み込んでは行けない聖域だと思います。
でも、この曲を聴いてくれた方が何かを自分にとってプラスと感じてくれるならそれは本当に
とんでもなく嬉しい事です。
天上天下/YAMORI(Gt./Vo.)