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【連載】オ客ハ読ムナ。/第18回

<毎週土曜日連載>




読書の秋 ① おすすめ書籍を紹介してみる

こんにちは。倉坂です。

もう10月なので、今週は「読書の秋」にちなみまして

おすすめというか、僕が今まで読んできて、それなりに影響を受けてきた書籍を紹介してみようかな?と思います。

今週は、音楽にまつわる書籍を中心に紹介。

今週は「オ客ハ読ムナ」ではなくて、お客さんも読んでみて!です。

はじまり、はじまり

▼音楽の正体

古い本なのでもう絶版なんですが、BOOK OFFなんかではたまに見かけます。

僕が高校生の頃に、フジテレビの深夜枠でやっていた音楽理論をわかりやすく解説する番組の書籍版です。

僕の基礎になった本というか。

音楽理論というかコード理論のとっかかりになった本です。

今、読み返すと「その例えは無理やりやろ!?(笑)」とかありますけど、とにかく初心者にもわかりやすい。

この本のおかげで、いわゆる「バークリーソメッド」的なコード進行の勉強に、スムーズには入れた本です。

ポップスのコード進行セオリーの基礎を知りたい人におすすめ。

amazonでは値段ちょっと高めですね…

「音楽の正体」で動画検索をしたら、当時の番組の動画がいくつか出てくるので、本を読むのはちょっと…って人には、そちらをおすすめしておきます。

深夜とはいえ、民放でこんなシュールな番組やってたんだ…とビックリしてください(笑)

▼ザ・カセットテープ・ミュージックの本 〜つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話〜

これはけっこう最近の本ですね。

こちらもTV番組の書籍版。

マキタスポーツさんと、スージー鈴木さんの本です。

それぞれの以前の著書でも、ポップスを面白おかしく解析していて楽しいのですが、

この本は1曲のコード進行をドンと載せて、それについて面白おかしく解説しているので、読みやすいしギターやキーボード片手にコードをなぞりながら読むとすごく楽しい。

歌謡曲が中心ですが、特にサザンオールスターズの話は、暑苦しいぐらいにスージー鈴木さんの熱量が上がってて好きです。

▼憂鬱と官能を教えた学校 上—【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声

文庫本で読みました。上下の2冊です。

菊地 成孔さんの著書。

大学の講義を再編集した内容みたいなので、内容自体はちょっとややこしいけど読みやすい。

ジャズの話が中心ではありますが、バークリーソメッドの話も多いのでポップスのコード理論みたいなとこで勉強になりました。

バークリーソメッドを本格的に学ぼうと思うと、どうしても堅苦しくなってしまうので、入門編的にはおすすめの1冊。

▼ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術

作詞家の及川眠子さんの本です。

ぶっちゃけまして、作詞の本でピンときた本に今まで出会ったことがなかったのですが、

この本は本当に楽しく読めたし、勉強にもなりました。

作詞に煮詰まっている人全員におすすめしたいし、

「作詞?得意だから大丈夫!」とか言ってるバンドマンにもぜひ読んで欲しい1冊。

けっこう実践的なプロの作詞家の目線や方法論を学べます。

及川さんは、エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」やたかじんさんの「東京」などの歌詞を書かれている人です。

▼直伝指導! 実力派プレイヤーへの指標 How to be a professional player? プロになること、目指すこと (CD付)

佐久間さんが亡くなられて、もう何年ぐらいになるのでしょうか…?

おおげさではなく、佐久間さんが亡くなられたのは日本の商業音楽にとってはとんでもない損失だと思っております。

全バンドマン必読の1冊。

バンドや各パートの基本的な練習方法だったり、プロミューシャンの心得みたいなものがすごくわかりやすく書かれた1冊です。

普通のことしか書いてないといえばそうなんですけど、その普通のことがすごく大事だと初心に戻れる1冊。

佐久間さんがご自身の死期を悟られた頃に、自身の仕事のやり方を後続に伝えるためにアーカイブ化していた時期があったのですが

たぶん、その頃に書かれた1冊だと思います。




▼日本人のためのリズム感トレーニング理論 (CD付)

けっこう分厚いです(笑)。

現状で手に入って基礎的なことを学べるリズムの本がね、ぶちゃっけこの本ぐらいしかないんですよね。

ドラマーさんで読んでいる人が多いイメージの1冊ですが、むしろドラマー以外が読むべき一冊かと。

「上手い人」ってけっきょくどういうこと?、って話なんですが、けっきょく「リズムがいい人」が上手い人なんですよね。

ロックバンドをやっているのなら、自分なりのリズムの解答を出すヒントにこの本がなれば!!

▼黒人リズム感の秘密

この本もきっと、その筋の人には有名な本なのですが、古い本なので古本屋を探してみたください。

著者が演奏者ではなくダンサーの方なので、直接的に楽器演奏の話は書いていないのですが、すごく参考になる1冊。

ブラックミュージックのリズム感って、やっぱり永遠の憧れですよね。

「黒人さん(洋楽)と日本人のリズムの違い」みたいな話は、昨今の邦ロックシーンではナンセンスな話かもしれませんが、

シティポップだ、オシャレっぽいカッティングだ…とやってるわりに、まったくノリの出ていない昨今の邦ロックバンドに呼んで欲しい1冊(←暴言)

偏った考えかたとは思うので、けっしてこの本の内容が「完璧な正解」ではないとは思うのですが、

リズムに対しての考え方、とらえ方のヒントにはなるかと思います。

▼日本人とリズム感 ―「拍」をめぐる日本文化論

文化や言葉との関係性で生まれてきたモノなので、やっぱりリズムの話は奥が深い。

これも楽器演奏だけの話ではないのですが、文化的な側面から日本人のリズムの解釈の仕方を論じていて面白かったです。

やっぱり、声だったり言葉だったり影響するよな~、なるほど~と、すごく考え方的に影響を受けた1冊です。

▼倍音 音・ことば・身体の文化誌

で、さらに言葉、文化、音という流れで面白い1冊。

著者は、尺八奏者で有名な方のようです。

上に書いた、黒人リズム感の秘密、日本人のリズム感 とあわせて読んでほしい1冊です。

もちろん、偏ってる部分もあるので、この本のすべてが正解!というわけではないのでしょうが、

音そのものや、音楽に対してのひとつの考え方として、すごくうえ2冊を含めたこの3冊には影響を受けている気がします。

生活様式や、言葉と文化の違いで生まれる音楽の様式も変わるよね~と、すごく興味深い1冊でした。

▼耳と感性でギターが弾ける本 (CD付き)

僕にはknaveで働きだす前に空白の無職期間があったのですが、ずっとこの本を読みながらギターの練習をしていました(笑)。

他のギター系の教則本と違て、基礎や基本となる考え方に特化した本なので、即効性や派手さはない本ですが

エレキギターという楽器を演奏するうえで、大切なことが詰まっている本だと思います。

著者のトモ藤田さんは、何度かknaveに出演してくれたこともあるのですが、

うわ!トモ藤田や!本物や!!と

その時、完全に僕はミーハー化してしまいました(笑)。

…と、この調子で紹介を続けると、あと50冊ぐらいダラダラと続いてしまいそうなので、今日はこの辺りで止めておきます。

本はしょせん本。

あくまで文字情報ではあります。

そんもの読む時間があるなら、楽器をさわって練習しろよ!という意見もあるかもしれませんが

練習や演奏、音楽に向き合ううえで、何を大事にするか?何を考えて演奏するか?っていうのは、意外に大事だと思うのです。

煮詰まっているミュージシャンの何かヒントになるような1冊ばかりだと思うので、機会があれば読んでみてください。

ちなみに軽はずみに何度も色んな人に貸して返ってこなくて、

その度に何度も買いなおしている本ばかりなので、僕に言ってももう貸しません(笑)。

せこくてごめんなさい。

自分で探してください。

次回は、バンド活動を組み立てるうえで参考になりそうな本を紹介してみようかと思います。

では、シーユーネクストウィーク!!

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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過去の連載記事

The denkibran/今日の1曲

https://youtu.be/9BxTeZUMNHk

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