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【連載】オ客ハ読ムナ。/第17回

<毎週土曜日連載>




ポップさはセンスであり、キャッチーさは技術である

こんにちは。お世話になっております倉坂です。

前回は勝手に特別編ということでQLIPというバンドの話を書いてみましたが、今日は通常営業です。

ああいうバンドにフォーカスしたコラムもまた機会があれば書いてみたいなと思います。

さてさて。

今日は久しぶりにお客さんに読んで欲しくない内容を書いてみようかと思います。

いままではライブハウスの話や、バンド活動の話が多かったですが、本日のお題は「作曲の話」。

タイトルどおりなのですが『ポップさはセンスであり、キャッチーさは技術である』という内容。

さあ、お客は読むな。

お客さんはここで退出だ。

作曲に煮詰まっているバンドマンのちょっとしたヒントになれば私は嬉しい。

▼「良い曲を作れるヤツは、最初からなんとなく良い曲を作れてしまう」

「良い曲」の定義をどこに置くか?は人それぞれだとは思うのですが、
いわゆるポップな曲を作れる人って、
あまり知識がない初期段階でも
最初からなんとなく作れちゃうんですよね。

ギターのコードをなんとなく弾いて、ふふ~ん♪と鼻歌を歌うだけでそれっぽい曲を作れてしまう。

これっばかりは、センスというか。

あくまで僕の経験則ですが

「あんまり作曲が得意じゃなかったけど、ある日、いきなり良い曲を作れるようになった!」

みたいなヤツに出会ったことはありません。

「良い曲を作れるヤツは、最初から良い曲を作れる」

これってけっこう真理だと思うんです。

身も蓋もないですが。

だから作曲における、ある種の「ポップさ」っていうのは、

●今までどういう音楽を聞いて育ってきたか?
●どういう音楽を演奏しようとしてコピーしてきたか?

などが蓄積された結果における、その人のセンスだと思うんですね。

リズムであったり、コード感であったり、コードに対するメロディの当て方だったり

…できるヤツって、センスだけなんとなくポップに仕上げちゃうんですよね。

▼キャッチーは技術で生み出せる

「え?じゃ、オレはもう良い曲を作ることはできないの?」

と、これを読んでいる作曲があまり得意ではない人の落胆した顔が浮かびます。

僕の偏った考え方だと、ある意味でそれは正解です。

しかし

ポップとはまた違うキャッチーさを作り出すことは、技術である程度カバーできると考えています。

いや、どっちかというとね

特に200人キャパのライブハウスを主戦場としているバンドにとって

ポップさよりも、キャッチーさの方が大事だと思います。

(ちなみに、ここで言うと「キャッチーさ」は、耳に残る要素のことを指しています)

考えてもみてください。

ライブハウスで演奏する場合、与えられた時間はだいたい30分。

場所によっては、歌詞もちゃんと聴きとれないような環境。

対バンを見にきた、自分のバンドにはそもそもあまり興味のないお客さん達。

そんな中で、1曲1曲をきちんと聴いてもらえることって、なかなかハードルが高いと思うんです。

だから、興味なくなんとなく見ていたけど、異様に耳に残ってしまう1曲の強さを目指すべき!というか。

「キャッチーな楽曲がある」

というのは、とんでもなく武器になると思うんですね。

なので、作曲に煮詰まっているバンドマン諸氏は、

「キャッチーさ」という目線で、作曲を考えてみても面白いかもしれません。

▼キャッチーさを考える

では、具体的にキャッチーさを作る話を書いてみようかと思ったのですが、
長くなってきたので、それのヒントになるようなことをいくつか書いて今日は終わろうかと思います。

なんでも全部、教えてもらえると思うなよ!

自分で考えて身につけたことの方が、血肉になるんだぜ。

ってことで、以下を参考にキャッチーな曲を各自で作ってみてください。

例えばですが

①良いメロディとキャッチーさは微妙に違うモノである
②繰り返しのフレーズは覚えやすい
③なるべくシンプルなメロディの方が覚えやすい
④メロディのリズムの譜割も重要
⑤歌詞のある音楽の場合は言葉のキャッチーさも重要
⑥歌メロ以外のギターリフなどでキャッチーさを作る方法もある

みたいな。

まず大前提として ① の考えを身につけてから

②以下の要素を考えて曲をブラッシュアップしていけば、キャッチーな曲を作れるんじゃないかな?と思います。

じゃ、がんばって!!!!

…と終わるのも、あんまりなので具体例をひとつぐらい上げてみようかなと思います。

例えばですが

槇原敬之さんの「どんなときも。」という曲

https://youtu.be/b88pxLpMZKk

これを読んでいる人も一回ぐらいは聴いた事があるかな?と思いますが、

あの曲ってキャッチーの極みだと思うんですね。

先に書いたキャッチーの参考要素②③④⑤の要素を、ほぼ完ぺきに網羅できてると思うんです。

特に⑤の要素がすごくわかりやすいですよね。

歌詞のキャッチーさ。

サビで

どんなときも
どんなときも
僕が僕らしくあるために

引用元:http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=35548

と歌っています。

今さら何も思わないぐらい聴き馴染みすぎてる曲かもしれませんが

「どんなときも」とシンプルに二回くりかえす。

これの効果ってすごいと思うんですよね。

この歌詞が例えば

どんなときも
君のために
僕が僕らしくあるために

だったとしたら。

また印象がぜんぜん違ったと思うんですよね。

どんなときも
どんなときも

引用元:http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=35548

と二回繰り返す。

聴きなれた曲なので、いまや当たり前に聴こえるフレーズですが、やっぱり秀逸だなーと思うわけです。

他の別の内容を付け足すよりも、
「どんなときも」を二回繰り返すことでのキャッチーさをとった
とも考えられる、キャッチーさの極み乙女です。

小さなことかもですが、売れてる曲ってのは細かく見ていくとやっぱりすごいですね。

そんなわけで、キャッチーに秋を乗り切りましょう!

では、また来週!!

The denkibran(Vo./Gt.)&南堀江kanve(ブッカー)/倉坂直樹

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The denkibran/今日の1曲

https://youtu.be/ashUyRcUhz0

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