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【インタビュー】LADALES/配信E.P.『説教』リリース記念―ローカルで鳴らすことへの矜持を持った音楽を

愛媛県松山市を拠点に活動する3ピースバンド、LADALES。ローカル拠点での活動を大事にする全国各地の先人の系譜を受け継ぎ、ここ松山で活動する彼らが9月20日に配信E.P.『説教』をリリースした。

今回この配信をきっかけとして、彼らに初のインタビューを敢行。バンド結成の経緯や音楽のルーツ、今回の音源の制作エピソードなど、バンドに関するさまざまな事を語ってもらった。




結成から約3年半―バンドの始まりから現在までの道のりを紐解く

ステージで演奏している人たち

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――それじゃあまずは、バンドの経歴とかその辺りの話ができればと。バンドの結成が……?

405(Ba.):僕が大学……1年?2年?

小笠原啓(GtVo.):2年になろうとしてる頃だったから……2018年の3月頃じゃないかな。

――まだ4年ぐらいしか経ってないんですね。最初はドラムも違うメンバーだったもんね。

小笠原啓:違ってましたねえ。最初のドラムが1年ぐらいで脱退したので、サポートメンバーを入れてライブする中で405ちゃんが天君に出会って。初めはサポートの形で手伝ってもらってたんやけど、徐々にこう……既成事実を作って(笑)

――はははは(笑)

小笠原啓:「俺らもう付き合ってるよね?」みたいな(笑)

――それがいつぐらい?

中村天(Dr.):2018年の年末ぐらいですね。

屋内, 人, 座る, 男 が含まれている画像

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――じゃあもうドラムは天君の時期の方が長いぐらいか。元々おがけいと405ちゃんの繋がりでいくと、サークルの先輩後輩?

405:もはやOBですね。

小笠原啓:一切被ってないね。だって7つ違うし。

――あれ、そんなに離れてたっけ?それじゃあ、おがけいのことは何で知ったの?

405:元々はおがけいさんさんが、僕らのいたバンドサークルで「一番ギターが上手い人」みたいな感じでずっと語り継がれてたんすよ。

――へえー!伝説のOB(笑)

405:そこで名前は知ってたって感じっすね。噂には聞いてた、みたいな。

小笠原啓:ちゃんと面識が出来たのは俺が働いてたバーかな。一時期そのお店で、俺が1人で昼に間借り営業してた時期があって。たまにサークルの後輩も来てくれてたんやけど、その中に405ちゃんがいて。

――ふんふん。

小笠原啓:で、その時Red Hot Chili PeppersのTシャツ来てたから「レッチリやん」って話しかけたんよね。その流れでお店に楽器も置いてたから、ちょっと一緒にやろうやってセッションしたらめっちゃ上手くて。そこから「バンドやらんか」って誘ったかな。

――天君は?同じサークル?

中村天:大学は一緒なんですけど、別のバンドサークルでしたね。ただ、二人と共通の知人が居て、その先輩とLOSTAGEのコピーバンドを組もうとしたら、その人から二人に「こいつLOSTAGE好きなんすよ」って連絡が行ったらしくて。

――チクられたんか。

中村天:そう、チクられて(笑)そしたらその後1時間もしないうちに405から「LADALESでサポートやってくれんか」って連絡がきたんです。

405:ちょうどその時期ドラム探してるんすよ、っていう話をその知人にもしてたんすよね。それで連絡くれたんだと思います。

――それででも、天君もよくすぐOKしたね?

中村天:まあサポートだし、気軽な感じで。何回かやるぐらいならいっか、みたいな感じでしたね。

小笠原啓:なし崩し的にね。何回かやってるうちに(笑)

中村天:ぬるっと本メンバーになってましたね(笑)




バンドのルーツはオルタナサウンド!ローカル発信の雄となる先人を追って

――バンドのルーツや影響を受けた音楽でいくと、やっぱりさっきも名前が出たLOSTAGEとかだよね。

小笠原啓:各々細かいルーツは違うんやけど、その辺りがバンドの軸かな。俺がやっぱりLOSTAGE、bloodthirsty butchers、ナンバーガール……一言目に出てくるのがそれだから。

――中でも一番のルーツっていうと?

小笠原啓:一番はナンバーガールかな。学生の時に確かYouTubeでたまたまナンバガを見て、そこからいろいろ辿って聴いていったって感じ。

――405ちゃんは?

405:僕は……一番好きなのはレッチリですね。あとはLimp BizkitとかRage Against the Machineとか。Nirvanaもめっちゃ好きでしたね。

――元々洋楽のオルタナとか、そっちになるのか。楽器はいつからやってたの?

405:ベースは中学2年からですね。その頃はマキシマムザホルモンが好きだったんですけど、当時メンバーがやってたブログにホルモンに影響を与えているバンド一覧みたいなのがあって。そこからPanteraとかレイジとか、リンプ・ビズキットを聴き始めた、って感じでしたね。

――なるほどね。おがけいも昔からバンドやってたよね?

小笠原啓:そう。中3ぐらいからやってましたよ。コピバンとかやったけどね。

人, 屋内, 民衆, 男 が含まれている画像

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――天君は?ドラムはいつから?

中村天:ドラムは高校からですね。全然バンドとか好きじゃなかったんですけど、友達に誘われて軽音部に入って、それからなんだかんだ今までずっとやってます。

――じゃあ音楽も最初はそんなに?

中村天:そうっすね。バンド始める前はEXILEとかJ-POPばっかり聴いてて、バンド始めてからは友達に勧められていろいろ聴くようになりました。

――友達に勧められたのはどんな音楽だったの?

中村天:一番最初にハマったのはSiMでしたね。そこからホルモン、ONE OK ROCK、一回Slipknotにも行ったんですよ。で、レッチリとか洋楽聴いたりNothing’s Carved In Stoneも通ったり。大学入ってからはナンバガとかも聴いてましたね。

――メタル・ラウド系を一回通ったのか。こう見ると三人共、わりと音楽の好みは派生の中にいるね。

小笠原啓:好きな音色は一緒、って感じやね。




配信E.P.『説教』リリース!目に見えるバンドの繋がりを大事に作った一作

https://youtu.be/rbcfiUiChQM

――ではここからは今回出す音源の話をできればと。今回4曲入りのE.P.を配信で出す形ですが。完全に新しい音源曲は、最初の「説教」と最後の「Unlucky」の2曲だよね。

小笠原啓:前回の音源は打ち込みとライン録りのほぼ自宅で作ったやつだったから。前の音源の曲も入ってるけど、今のメンバーでの生音の音源が絶対作りたくて、今回作ったって感じ。

――完全に生音の音源は今回が初めてなのか。今このタイミングってのはどんな流れで?

小笠原啓:やっぱりライブもない中今これ作るしかねえだろ、と。曲自体はすでに出来上がってたから、録ろうってなってからはトントン進んで、今年の5月ぐらいに録ったかな。

中村天:計画自体は今年の春先ぐらいでしたね。だから話が上がってからはだいぶ動きが早かったと思います。

――あの曲って今までライブでやってた?

小笠原啓:やってたけど、気付かれんことが多いかな。曲のアレンジを一、二ヵ月でどんどん変えるから……既存の曲にしても、今回録り直した曲も前とめちゃくちゃ変わってて。

――結構作った曲もどんどんアレンジかますタイプのバンドなのね。

小笠原啓:これでできあがり、っていうのは常にない。ぶっ壊して再構築する、主に405ちゃんが。

――(笑)その時からもう配信の形で考えてたの?

小笠原啓:配信はもちろん、4曲やしフィジカルも作ろうかな、とは。一度北海道でライブした時に、やっぱりCDで欲しいって言ってくれた人が思ったより現場にはいたから。お客さんとのとっかかりとして作ろうかなとは思ってる。今俺が泣きながらジャケットとかの作業してて……全然間に合ってないけど(笑)

ステージでギターを弾いている男性

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――そしたらひとまず配信は9/20で、フィジカルはもう少し後に、と。

405:次のライブまでには間に合えばいいかなって。

小笠原啓:そもそもの目的がライブ会場でのコミュニケーションツールなんでね。

――新曲2曲、既存2曲の構成にした理由はある?あとなんでこの4曲にしたか、とか。音源化してない曲もまだ結構あるよね?

小笠原啓:音源にしてなくてライブでやってる曲も10曲ぐらいあるけど、今聴いて欲しい曲がこの4曲だった、って感じかな。

――なるほど。今回レコーディングはどんな感じで?

小笠原啓:4曲目の「Unlucky」が曲の途中でBPMも変わりまくる曲で、それもあって一発録りしたくて。それを優先でレコーディングする場所を決めた感じ。それこそLOSTAGEのレコーディング風景なんかを見てた時に、こんな感じのライブ感で録りたいと思って。それができる環境を選んでレコーディングしました。他の3曲はそれぞれ各楽器で一本ずつ録ったけど。

――へえー。

小笠原啓:あとは……普段ライブでお世話になってるPAさんがいるスタジオだからっていうのもあったかな。今回俺が勝手に思ってたのは、まずは自分の手の届く範囲とか、顔の知れた信頼できる人たちと一緒に物を作りたいっていうのがあって。アートワークとか録りとか、あとMVの撮影もだし。俺のコミュニティの中で、能力を持ってる人を集めてやりたいなって。

――遠くの知らない人より、自分達の身近な人を、と。

小笠原啓:金出して有名な人にやってもらうのもひとつの正解だとは思うけど、今は仲間内で能力のある人たちにやってもらいたいなって。そういうところを大事にして今回人選しましたね。

――そこを大事にしてる理由とかはある?

小笠原啓:単純に今回の人たちの才能だったり、その人たちの作る物が好きだから。地元でも面白いことやってる人たちはいるし、そういう人たちと手を繋いで発信してたら、余所からも「あいつら楽しそうな事なんかやってんな」って来てもらえるんじゃないかなって。

――着実に、堅実にというか。1人ひとり丁寧に手を繋いで、繋がりを作っていきたいっていう感じだね。

小笠原啓:SNSでポーンとバズったりするんじゃなくてね。その方がいつか本当に届けたい人にも届けられるとも思うし。

――うん、そうですね。




ローカルで丁寧に1人ひとりと手を繋ぐ―いつか愛媛の代名詞となるバンドへ

――レコーディング中、印象的だったこととかあります?トラブルとか。

405:トラブル……レコーディング現場に行く途中で警察に捕まったとか(笑)

――えっ、なんで?

405:高速の入口のETC通過した瞬間に警察がいて、後部座席のメンバーがシートベルトしてなくて。それで点数引かれましたね、僕が。

小笠原啓:俺がその時ちょうど具合が悪くて身体横にしてて。後部座席でシートベルトしてなかったら止められたんよね。

405:完全に出鼻をくじかれましたね。それでレコーディング遅刻するし。あとは……車のライトつけっぱでレコーディングしてた、とか。車関係のトラブルが多かったかな(笑)

小笠原啓:レコーディング自体はめちゃくちゃスムーズに進みましたけどね(笑)

――それは何よりです(笑)そうしたら最後に、今後のバンドの豊富とか、やりたいことを教えてもらえますか?

小笠原啓:今は……ひとまず今回の音源のフィジカルかな。あと今バンドに物販とかも全然ないので。この機会にそれも作れたらいいなって思いますね。

405:リリースパーティもしたいっすよね。

――時期は全然考えてない?年内とか?

405:……まあ、ほんとはこのタイミングでやりたかったんですけど。ただ状況が読めないんで、もう考えるのをやめちゃってる感じはありますよね。

小笠原啓:ホントなら松山のいろんなライブハウスでやる、みたいなことも出来たらなと思ってたんやけど。対バンとかで。元々俺は一リスナー側で、あちこちのライブハウスに出入りしてて。そこでフックアップしてくれた同世代の人のおかげで、今こうやってバンドでライブできてるから。

――それもさっき言った、顔を知っている人たちと着実に手を繋ぐ、みたいな所になるよね。

小笠原啓:そうね。ローカルで活動しつつも、配信とかで場所関係なく発信もできるようになってるし。少しずつきちんといろんなバンドとかライブハウスと手を繋いでいって、先々はいろんな県外の人にも「愛媛やったらLADALESおるよね」みたいな。そういう風に言ってもらえるようになるといいなって思いますね。

――今後の動きも楽しみです。今日はありがとうございました!

(Photo by LADALES / Interview & Text by 曽我美なつめ




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