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【ライブレポ】ミュージックラビッツpre.『ラビコレ!vol.1』

2021年8月22日(日)に、大阪にあるライブハウス寺田町Fireloop(@Fireloop_info )にて開催された、ミュージックラビッツpre.『ラビコレ!vol.1』

ミュージックラビッツの企画ライブとしては初となる、対バン形式のこのイベントは、界隈やジャンルを超えてさまざまなバンドが出演するステージとなっている。
今回はこのイベントをレポートする。

各バンドの紹介は、下記の記事でしているため割愛する。

また、配信ライブを見た視点から描いたライブレポートは、下記で読むことができるので、またお時間があればご覧いただけると幸いだ。

ダイジェストムービー

https://youtu.be/eBumLd3d844

まずは、この日のダイジェストムービーをご覧いただこう。

ご出演いただいた4バンド、それぞれの躍動を切り取った映像となっており、その日の様子を感じてもらえるようになっている。

撮影と映像制作は、ミューラビでもMVクリエイターとしてジョインしていただいている、フジタヒロアキ@FJT_deepsink)。
この記事で使用している写真も全て、撮影していただいた。

タイムテーブル

  • 18:00 AiueO
  • 18:40 The Rodelia
  • 19:30 街鳴り
  • 20:20 ジンバジ

ピンチをチャンスに。前向きな気持ちで挑んだ初の対バンイベント

この日、出演者の全員が、急遽苦渋の決断によってキャンセルとなったハヤシライフhttps://musicloveits.com/archives/9475)の分まで楽しんで、いつかまた対バンしようという気持ちで臨んだ。

そのため持ち時間が延長となり、それぞれが数多くの曲を演奏し、持てる力を余すことなく発揮できたイベントとなった。

それぞれのバンドの個性が光るステージをご紹介する。

AiueO/エモーショナルに飾るトップバッター

「こんばんは。AiueOです。よろしくお願いします。」

サブスクでも配信されているミディアムナンバー、“ 月と星屑 ” からAiueOの、そして『ラビコレ!vol.1』のステージが幕を開ける。
個人的なフェイバリットソングであるこの曲から始まったことで、筆者のテンションが一気に上がったことは言うまでもない。
爽やかポップ系のイメージが強い彼女たちにおいて、この曲はその対極を成す雰囲気がたまらなく心地いい。

続く “ 滲んだ青 ” もAiueOのダークサイドを表す一曲。
後半に向かってボルテージが上がりながら、突き刺さるような歌詞で攻め立てる。
今後、AiueOの看板になり得る楽曲だ。

「ありがとうございます!こんな中ですけど、ライブ呼んでいただいてありがとうございます!」

この日は、初めてMCを担当したGt.やまのが言葉を紡ぐ。

やまの「コロナ禍でやりたいことがあってもできない。コロナのせいか自分のせいか、周りを気にしてできないのか。その中でもいろんな形の葛藤があって……。」
RUNBA「MCうまっ!めっちゃ刺さるやん。笑 これから頼むわ。笑」
やまの「ちょっと、邪魔せんといてくれへん?笑」

会場が笑いに包まれる。
これまでBa.Vo.RUNBAひとりでMCを担当してきていたので、こうした掛け合いはとても新鮮だった。

やまの「どっからかは僕たちのこと“どうぶつの森”みたいって言われてるみたいですけど。笑」
RUNBA「可愛いこと言うてもろて、実際はおっさんとおばちゃんやしね。笑」
やまの「間違いない。笑 見た目どうぶつの森でも中ではずっとスマブラしてますからね?」
RUNBA「バチボコやもんな。笑」
やまの「ほんまやで。笑 で、どこまで言ったっけ?笑 あ、で、そのいろんな形の葛藤の中で僕たちが思ってること。主に自分に対して思うことを歌詞に書いてます。それが少しでも刺さるところがあったらいいなって思います。」

そしてドラムカウントから “ 五月雨 ” へと続く。
サブスクにも入っているこの曲は、ギターリフと捲し立てるようなメロディーラインが印象的なロックナンバーだ。
公開されているMVからはおおよそ、いい意味で期待を裏切るダークなAiueOが続く中、

RUNBA「ここまですっかり闇堕ちしてるAiueOですが、ここで可愛い曲を挟みたいと思います! “ ふぁんたじっく ” !」

これまでのダークな雰囲気とは一変。
可愛さを前面に押し出した爽やかな “ ふぁんたじっく ” 。
リズム隊のコンビネーションがとても気持ちよく、会場を包み込む。

続いて間髪入れずに演奏された新曲 “ ロクガツノアネモネ ” 。
赤い照明が似合うミディアムナンバーで、歌謡曲のエッセンスを含んだ、AiueOの真骨頂と言える一曲だ。

ここでRUNBAのMCパートへ。

「このイベントは、本当はもう1バンド、私のお師匠さんハヤシライフが出る予定やったんですけど、急遽キャンセルになっちゃって。めっちゃ見たかったんですごい残念で。でも “ また絶対対バンしましょね ” って約束したんで、私らももっと上手くなって “ お前すごいな! ” って言われるように頑張ります!」

この日、RUNBAのベースの師匠でもある、新田万博が在籍するハヤシライフとの対バンを誰よりも楽しみにしていた彼女たち。
その想いに胸が張り裂けそうだった。

「この状況でイベント開催するの自体もすごい難しいと思うんですよ。倉田さんもいっぱい悩んでたと思うし。私らも日々不安やし、周りでコロナなってたらマジかよって思うし、怖い世の中で。コロナじゃなくても生きるのしんどいって思ってたんですけど、余計に生きづらくなってしまって。でもいつか明けるって信じてるし、明けてくれないと私たちバンドは困るんです。もっとたくさんの人に聴いてほしいって思ってますから。」

葛藤の中でステージに立つ、その正直な気持ちが綴られる。

前向きなMCから続くラストソングは、MVにもなっているAiueOの代表曲 “ Hello March ” 。
彼女たちの爽やかでポップな魅力が詰まった楽曲を、笑顔で楽しそうに演奏する様子を見て観客も自然と笑顔が溢れていた。
こうした雰囲気がAiueOが多くの支持を集める所以だろう。

ステージに上がる前、「緊張する……!」と言っていたが、その緊張に打ち勝ってイベントのトップバッターを見事に飾ったAiueO
楽曲の幅もパフォーマンスもスキルも日々成長を続けるその姿を、これからも見届けてほしい。

SET LIST

  1. 月と星屑
  2. 滲んだ青
  3. 五月雨
  4. ふぁんたじっく
  5. ロクガツノアネモネ
  6. Hello March(MV:https://youtu.be/CKGKI04QS00

アーティスト情報

The Rodelia/鋭利なサウンドで攻め立てるロックの世界

The Rodeliaです。どうぞよろしく。」

ハスキーボイスとポップを纏ったロックが絶妙の融合を見せる “ Moving Mountain ” からスタート。
AiueOが温めた空気をさらに昇華させ、会場をThe Rodeliaのロックワールドへと豹変させていく。

「Hey!楽しみましょうや!!」

続く “ 踵 ” 。
MVにもなっている彼らの代表曲だ。
ベースイントロやドラムソロ、ギターソロなどが組み込まれた構成で、グルーヴィーなリズム隊に印象的なギターサウンドが響き渡る。

赤い照明とミラーボールから一転、青い照明に変わって “ Vive hodie ” へと続く。
The Rodeliaの持つ爽やかさが詰まった一曲だ。

「改めまして、The Rodeliaといいます。どうぞよろしく!ミューラビ倉田さん、企画おめでとうございます!呼んでもらった感謝をどんどん曲で伝えていくんで、よろしく!」

激しいイントロが響き渡るのは “ クレイジーモンキー ” 。
“ 踵 ” から “ クレイジーモンキー ” という、攻め立てるロックチューンが作る激流によって会場のボルテージはさらに高まっていく。

高まりきった熱量を一旦クールダウンさせてくれたのが “ No Cry ” 。
優しく刻まれる三拍子とコーラスが心地よく、観客の身体も自然と揺れていた。
こうして緩急のある飽きさせないパフォーマンスは、The Rodeliaの強みだろう。

「改めてまして、みなさんこんばんは!The Rodeliaです!楽しんでますか!?」

曲が終わり、Dr.キャンベルのMCへと続く。

「記念すべき第1回目に呼んでいただけて、本当に嬉しく思います!ありがとうございます!急遽出れなくなったハヤシライフさんも配信見てくださってるってことで、ぜひいつか一緒にやりたいなって思います。またね、倉田さんが素敵なイベントを企画してくれると思うので、そのとき出させていただけるよう、名前だけでも覚えて帰ってもらえたらなと思います!」

「プレッシャーかけんなって。笑」など、ちょこちょこBa.トモリヒデキのツッコミが入り、笑いを挟みつつ進行する和やかなMCパートで、感謝の気持ちや新たなバンドと出会えたことに対する喜びが溢れ出す。

「改めて僕からも、ありがとうございます。メンバー全員がそう思っとります。」

Gt.Vo.Jun Hiranoへとバトンが渡る。

The Rodeliaは京都のバンドなんですけど、今月初めて出させてもらう箱(ライブハウス)ばっかり出演してきたんです。東大阪のkiruna(@LiveHouseKiruna)、南堀江Knave(@knave__)、今日が今月最後でFireloop。で、僕の個人的な想いなんですけど、昔このFireloopに僕の好きなバンドがめちゃくちゃ出てて、スッゲー憧れてた箱なんですよね。そこに出演できるっていうのは嬉しくて、歳を重ねるごとに小さな夢も叶ってきて、それをつなげてくれた倉田さんには俺めっちゃ感謝してます。パネェっす兄貴!」

この情勢で、京都から大阪への遠征も簡単には行かなくなったしまった中、最大限の配慮をしながら遠征を続けるThe Rodelia
彼らの夢に向かう進撃はまだまだ止まらない。

「なにぶん天気も安定しないんでね。みなさん帰るとき、しっかり傘さして……」

途中まで話したJunに、トモリが爆笑しながら「天気の話とかどうでもいい!笑」と、すかさずツッコミ。

「あ、どうでもいい?笑 なにぶんね、次の曲が “ 雨に似ている ” っていう曲やから、それにちょっと絡めようと思ったんですけど、僕には無理でした。聴いてください “ 雨に似ている ” 」

会場が笑いに包まれる曲振りから始まった “ 雨に似ている ”。
タイトル通り、雨を彷彿とさせるサウンドアレンジと憂いを帯びて優しく歌い上げるJunの歌声が響き渡る。

曲が終わり、

「暴れようぜ?」

という一言で、優しい雰囲気から一転。
激しいストロボで照らされて始まった “ ROWDY DOG ”。
ジャキジャキしたギターが全体を引っ張り、切れ味の鋭いドラム、うねるようなベースが溶け合う一曲に続いて、その勢いのままラストソング “ そばにいて ”。
トモリの客煽りも一段と激しさを増し、楽曲の勢いと合わさって会場全体を巻き込んだ一体感が最高潮に達する。

緩急のある曲で組まれたセットリストと、まるでワンマンライブのような高揚感を感じるパフォーマンスは圧巻。
The Rodeliaを初めて見た人も多かった中で、曲が進むにつれて誰もが彼らの音楽に惹き込まれていく姿をまざまざと見せつけられた。

「そう!ライブってこういうもの!」という感覚。
身も心も熱くなり、自然と身体が動き、拳が上がり、MCでも笑いが溢れる。
この日、この時、ここにいる人たちとだけでしか共有できない暖かい空気感。
それらを全てぶち込んでまとめあげていくThe Rodeliaの、バンドとしてのクオリティの高さを改めて実感できた時間だった。

こうして、40分のロングステージは幕を下ろした。
京都からロックの爪痕をしっかりと大阪に刻んだThe Rodelia
音源もさることながら、特にライブが熱いバンドなので、タイミングが合えばぜひその目で、身体で、体感してほしい。

SET LIST

  1. Moving Mountain(LIVE:https://youtu.be/CbgGEckDUGY
  2. 踵(MV:https://youtu.be/9iCBplSrf_o
  3. Vive hodie(LIVE:https://youtu.be/n19bnapuhzo
  4. クレイジーモンキー(LIVE:https://youtu.be/QmJL5in8rD8
  5. No Cry
  6. 雨に似ている
  7. ROWDY DOG(LIVE:https://youtu.be/m4JtGfhrqxs
  8. そばにいて(LIVE:https://youtu.be/ofGKuNj-kiM

アーティスト情報

街鳴り/人と人との心をつなぐ魂の名演

「君は僕を見て言った。“ こんなに好きになったのは初めてだ ” って。僕はその言葉に、調子に乗ってしまってたのかもしれない。いつしか君の重荷になっていたなんて。そばにいすぎてごめん……。気づかなくてごめん……。好きになってくれて……ありがとう。“ 夜が終わる ” 。」

静かに語る曲振りから1曲目 “ 夜が終わる ” で街鳴りのステージが幕を開ける。
サブスクでも配信されているこの曲の疾走感に乗せて、メンバーは一気にトップギアに入る。

間髪入れず2曲目 “ わかってる ” 。
時折3人がアイコンタクトで繋がり、結束力や一体感が見ているこちらにも伝わってきて、とても温かい気持ちにさせてくれた。
この雰囲気が街鳴りの魅力だ。

続く3曲目は結成当初からの人気曲、 “6月 ” 。
タイトで変則的なDr.ぞののリズムが全体を牽引しながら、Gt.Vo.SorakoとBa.ごうやの綺麗なコーラスが響き渡る一曲だ。

「大阪発、街鳴りです!よろしくお願いします!ラビコレ呼んでいただいてありがとうございます!ミュージックラビッツさんは、街鳴りとしてもお世話になってて、やっと一緒にさせていただけるということで気合十分でやってきました!対バンも好きなバンドばかりなんで、楽しみにしてきました!今日で今月4回目のライブなんですけど、気合い入れすぎて1回目のライブで転けて尻もちをつくという失態をしてしまいまして、今日は転けないかという不安と、人によっては期待されてる方もいるかと思うんですけど。笑」

SorakoのMCに「そんぐらいの方がいいで。笑」という、ぞののツッコミで拍手が起こる。

「そうそう!今日は転けるくらいはっちゃけようと思って、それくらいの熱量を伝えていこうと思ってます!まだ心は痛みますが。笑」

「引きずりすぎやろ。笑」

Sorakoぞのの漫才のような掛け合いに、より一層磨きが掛かっている。
このMCもまた、街鳴りのライブを見る醍醐味のひとつだ。

「次の曲は、街鳴りの中でも一番最近できた曲なんですけど、私が飼ってた愛犬を思って書いた曲です。聴いてください。“ 空へ ” 。」

アップテンポな楽曲で一気に駆け抜けてきたテンションを落ち着け、バラード “ 空へ ” と続く。
Sorakoの優しさに満ちた歌声が、会場全体を包み込んでいく。
後半に向けて段々と熱くなっていく構成で、想いの深さを感じられる。

続く “ 忘れ雪 ” も亡き母を思って歌った楽曲で、この2曲はSorakoにとって特に思い入れが深いであろうナンバーとなっており、観客にもその気持ちが深く沁み込んでいくようだった。

そのまま “ クライ ” へと続く。
MVにもなっている楽曲で、自身の辛かった頃の想いが綴られている。
静かに紡いできた流れを受けて、サビで明るく開けるような印象を与えてくれる展開が、聴くものを取り込んで離さない。

Sorako「ここにいる方々だけじゃなく配信でも見てもらえてて嬉しいです!」

会場から拍手が起こる。

Sorako「大丈夫かな?私たまに意味わからんこと言うから。笑」
ぞの「大丈夫やで、今んところ。今日はバンド名も間違えてないし。」
Sorako「そうなんですよ!今日はね、AiueOジンバジ……The Rodeliaさん」
ぞの「おお!すごい!拍手!笑 この子本当に英語ダメで、さっきミュージックラビッツすら噛みそうになってたでしょ。笑」
Sorako「そう、だから、ロデリさんって」
ぞのThe Rodeliaさんを、ロデリさんって略すのやめた方がいいで!笑」

笑いで包まれる会場の中、これを聞いていたThe RodeliaJunから「ええよ!笑」という声が上がり

Sorako「ありがとうございます!笑 お許しもいただいたということで!笑」

この日初めて会った街鳴りThe Rodeliaも、こうした短い時間で仲良くなってくれていることは、主催者としてやっぱり嬉しくて、笑いながら胸が熱くなったのは言うまでもない。

「あ、ここでミュージックラビッツさんとの出会いをね、お話ししておこうと思いまして!去年の4月に京都の弾き語りイベントに出た時にそこの店長さんの紹介で倉田さんと知り合ったんですけど、初めてお会いした時から音楽に対して真面目で熱くて、すぐ好きになりまして、そこからインタビューとかいろいろな企画をやってもらってるんです。私も連載で書かせてもらってるんですけど、今ではたくさんの人たちが連載してて、たくさんの人がミュージックラビッツさん知ってるっていうね。もう本当に人柄が素晴らしくって、ライブで苦しんでる時も、すごい応援の言葉とか送ってくださって、編集長でメディアの人でこんな親身になって言ってくれる人って他にいないんじゃないかなってくらいで。それくらい音楽に熱い人だからこそ、こうやってバンドとかいろんな人が協力したりしてるんやろうなって思います!倉田さんありがとうございます!」

ミュージックラビッツさんもこれからもどんどん新しいことやっていってて、人間ってやっぱり知らないこととか新しいことに対して嫌悪感というか“なんやろ”って思いがちですけど、私たちもバンドやってて先駆けというか、この状況下でも新しいことを始めていくつもりですし、ミュージックラビッツさんと一緒にやっていきたいと思ってますんで、今後とも街鳴りよろしくお願いします!」

拍手の中、7曲目 “ 逆光 ” へと続く。
息苦しい中でもいつか生きていれば喜びを見つけられるのではないか、という思いが詰まった楽曲。
ベースソロとギターソロで彩る構成で、飛び跳ねながら楽しんで演奏する姿が印象的だった。

そのままラストソング “ 胸の内 ” へ。
言わずもがな、MVにもなっている街鳴りの代表曲と言えるこの曲は、数々のステージで歌い込まれ、熟成されているが故にパフォーマンスもどんどん進化しており、歌詞が深く突き刺さってくる。
最後の最後でSorakoがステージ上で倒れ込んで演奏するなど、全身全霊を注ぎ込んだステージが終了した。

多くのライブを経て進化し続ける街鳴りは、歌詞をリスナーの心に届けることができるからこそ、多くの人に支持され、お客様だけでなくバンドやアーティスト、ライブハウスからの信頼も厚く、イベントでも引く手数多のバンドとなった。
これからの活躍からも目が離せない。

SET LIST

  1. 夜が終わる
  2. わかってる
  3. 6月
  4. 空へ
  5. 忘れ雪
  6. クライ(MV:https://youtu.be/bpITLXomVcY
  7. 逆光
  8. 胸の内(MV:https://youtu.be/FgWQs0sRoWA

アーティスト情報

ジンバジ/全身全霊で楽しむ華やかなライブパフォーマンス

「ラビコレ!、いよいよ終盤となりました!1バンド目からいただいたバトン、うちらで最高にかっこいいライブします!最高に良かったなって思えるようなイベント作るんで、最後までよろしく!」

この日のトリを飾ったジンバジの1曲目は “ お別れ ” 。
勢いのある楽曲の中盤で語られる「大切なものは大切なものほどあっけなくて、大切なときに伝えたいこと、後悔のないようにいれたらなって」というBa.Vo.にっきぃーの言葉が、胸を締め付ける。
この言葉を受けて、アウトロで「まじで楽しいっす。ありがとうございます、こうやってライブができて本当に幸せです。大阪発へなちょこへたれポップバンド。ジンバジと言います。今日は最後までよろしく!」と、素直な気持ちを伝えるGt.Sho_Tの言葉が、より沁み込んでくるようだった。

「次の曲。“ STAY ” という曲なんですけど、今の心境で作った曲です。」

という曲振りから入る “ STAY ” 。
SEとスラップベースが効果的に絡み合い、浮遊感のあるギターが独特の雰囲気を醸し出す。
ストレートなポップロック色の強かったジンバジの世界観を一気に広げた一曲だ。
MVの映像はもちろんだが、ライブにおいてもその雰囲気はしっかりと表現されており、痺れるパフォーマンスだった。

「まだまだ盛り上がっていくぜ!よろしく!!」

という煽りから続く“ Still middle ”。
これまでとは打って変わって、攻め立てるように迫る激しいロックチューンで「皆さんで一緒に拳上げれますか!?」という言葉とともに会場中の拳が高く突き上げられる。
ここまで繋がれたバトンをしっかりと受け取り、ライブ中盤ですでにジンバジ色でまとめ上げている姿は、さすがの一言だ。

「改めまして、ジンバジと申します。今日はよろしくお願いします!あっという間ですね、もう最後(のバンド)になっちゃいましたけど、今日は本当に、ラビコレお誘いいただきましてありがとうございます!こんな時期に企画誘っていただけるなんて光栄です。やりづらかったり、勇気がいったりするものやと思うんですけど、こうやって企画開いていただいて、我々が出れるというのは、本当にいろんな人の支えがあってこのステージに立ててるなって思うんで、感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます!」

演奏中のキリッとした姿とは一転、終始笑顔で語るにっきぃーの人柄が滲み出るMCに観客からも笑顔が溢れる。

ミュージックラビッツさん、コラムとかいっぱい出ててすごい面白いんですけど、その中にバンド紹介も含まれてて、音楽に熱い人たちやなって感じて、うちらも取り上げてくれて、嬉しいこといっぱい書いてくださって、すごい嬉しいです。ありがとうございます!どう?喋りたいことある?」

振られたSho_TへとMCが交代する。

「最近雨めっちゃ多いじゃないですか。雨で気圧で体調が悪くなるっていう人多いと思うんですけど、僕も昨日最高に酷くて。で、バナナ食ったんすよ。そしたらめっちゃ元気になって。バナナってセロトニンとか精神落ち着かせる成分が入ってるらしくて……そんなバナナって話なんですけどね!次の曲行きます!!笑」

「やばいってもう!笑 なんかすいません、こんな感じでいつもゆるくやってるんで、楽しんで帰ってもらえたらなと思います!笑」呆れつつも会場全体を笑いに包んだSho_Tに対してツッコむにっきぃー

そうして流れ込んだ4曲目 “ 色我容姿 ” 。
ジンバジの楽曲はどれもそうだが、ギターが印象的に華を添えており、この楽曲もまた、耳に残るサウンドが素敵だった。

「次やる曲が最近できた曲で、“ 葛藤 ”って曲なんですけど。ひとつ目のバンドさんでも話題が出たと思うんですけど、この時期いろいろ葛藤することって多くなってきたと思うんです。できてたことができなくなったり、生きづらくなってきてることは事実で、でもその中でもできることってのもあるので、そういうこと一つひとつ、小さいことでも積み重ねてこれからも頑張って行けたらなって思って作った曲です。聴いてください。“ 葛藤 ”。」

切なく苦しい気持ちが表現されたギターと歌だけのイントロから始まる“ 葛藤 ”。
そこから展開する捲し立てるようなメロディが葛藤の中の焦燥感と、加速したりスローになったりしながら揺れ動く心境を感じさせてくれる。

「ありがとうございます!いよいよジンバジ、ラストです。今日はイベント作ってくれたミュージックラビッツさん、一緒に対バンしてくれたバンドの皆さま、ステージ作ってくれたスタッフの方々、何より見にきてくれてる皆さん。本当にありがとうございます!本当に音楽できてることへの凄さを肌で感じてます。本当にありがたいです、こうやって出れるのも。最後、渾身の一曲、気持ちを込めて歌いたいと思います!聴いてください!“ 隠したもの ”。」

4万再生以上を叩き出し、いまだに更新を続けるMVでも話題のジンバジが誇るキラーソング “ 隠したもの ” 。
にっきぃーの歌声とDr.ゆーまのコーラスが絶妙に混ざり合い、熱いドラミングとベース、ギターが、たかぶる気持ちをさらに高揚させてくれる。
この曲を聴きにきたという人も多かったのではないだろうか。
そうした期待に応えるべく、熱いステージをやり遂げ、「ありがとうございます!」という言葉ともにステージを後にする3人。

見送るや否や、会場からはアンコールの拍手が沸き起こり、再びステージへと登場。

にっきぃー「ありがとうございます!!!アンコール!!」
Sho_T「いや、まじそんなバナナですよ。な、言った通りやろ?」
にっきぃー「ええて!もうええて!バナナはいいから!笑 すいませんね、なんか変な空気にしちゃって。笑」

Sho_T「いや本当にありがとうございます!」
にっきぃー「嬉しいほんまに!ありがとうございます!」

終始笑顔で語るメンバーを見て、暖かい空気に包まれる。

にっきぃー「さぁ!なにやろうかね?とびきり明るい曲持っていこうかな?ジンバジの恋の歌といったら……」
Sho_T「いや、俺らの一番最初の曲やろか。」
にっきぃー「あ、OKOK!ジンバジが始まったと言っても過言ではない1曲をお届けします!」

セッティングが終わり、さぁ始まる!というタイミングで、ゆーまから「待って、え?あの曲?」という声が上がり、爆笑に包まれる。

Sho_T「おいっ!笑」
にっきぃー「以心伝心して!ちゃんと!笑」
ゆーま「いや、俺ジンバジ途中参加やから!笑」
にっきぃー「伝わった?あれよ…… “ 魚 ” や!」
ゆーま「……。っしゃ!」
にっきぃー「OK!伝わった!笑 んじゃ最後の曲、行きますね!ワーン、ツー、ワンツースリーフォー!」

元気いっぱいのカウントから幕を開けたアンコール、ラストソングは “ 鮭なbaby ” 。
パンキッシュでハツラツとしたジンバジの良さが詰まっており、聴いているだけで元気になれる楽曲だ。
飛び跳ねながら心から楽しんで演奏する姿に呼応するように、会場中がひとつになる。
そしてこの日一番の盛り上がりを見せ、ボルテージが最高潮に達した中、ジンバジの熱いステージが、これまでの全バンドが繋いできた『ラビコレ!vol.1』が、幕を閉じた。

ハヤシライフがキャンセルとなったことで、急遽トリを務めることとなったジンバジ
出番前は緊張に包まれていたその顔も、ステージに上がればそれすらも味方につけ、制限下のなかでも許される範囲内でいっぱいになった会場を相手に笑顔で暴れ回った彼女たち。
楽しそうに演奏する姿に呼応するように自然と手拍子が起こり、手を振ったり拳をあげたりする観客で溢れる。
その場の空気を全て飲み込んで自分たちのものにしていくジンバジはトリという大役を見事に果たし、圧巻のパフォーマンスで華々しくイベントを締め括ってくれた。

SET LIST

  1. お別れ
  2. STAY(MV:https://youtu.be/Ld14KDvVFhs
  3. Still middle(MV:https://youtu.be/hQ1aUyLZL2c
  4. 色我容姿(LIVE:https://youtu.be/mh6yGCPvJwY
  5. 葛藤
  6. 隠したもの(MV:https://youtu.be/juAslKD21lU

<encore>

鮭なbaby(MV:https://youtu.be/BsQo5e9UfQ8

アーティスト情報

イベントを終えて

寺田町Fireloop全面協力のもと開催できた、ミューラビ初となる対バンイベント『ラビコレ!vol.1』。

事前にさまざまな打ち合わせを重ねて構成を練り、バックドロップ(ステージの壁面に掲げた幕)を製作し、プロモーション用動画やプレイリスト、紹介記事を公開し、終わった後もダイジェスト動画を公開し、情勢を読みながらギリギリまで開催可否を熟考して臨みました。

正直、緊急事態宣言が拡大していく流れを受けて運営者としては最後まで迷いと不安がつきまとっていましたが、それでも我々を信じてご出演してくださる皆さん、見にきてくださる皆さんのことを、我々も信じて行動することが大切だと思い、開催に踏み切りました。

その結果、ご出演の皆さまや見にきていただいたお客様から「楽しかった」というお言葉をいただき、開催から2週間経った今日時点でも、確認した範囲では感染したという話は出てきておらず、本当の意味で成功したと言えると思います。

ミュージックラビッツだけではこうした成功はなかったことは間違いなくて、信じて協力してくださったバンドさん、Fireloopの皆さん、スタッフの皆さん、見にきていただけた皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました。

これからもしっかりと恩返ししていけるよう、vol.2、vol3とどんどん続けていけるようなイベントに育てていく所存です。

これからもミュージックラビッツを、『ラビコレ!』を、そしてAiueOThe Rodelia街鳴りジンバジ、寺田町Fireloopを、よろしくお願いいたします。

ミュージックラビッツ編集長/倉田 航仁郎

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(Photo by フジタヒロアキ / Text by 倉田航仁郎




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