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【インタビュー】Endless宵道/シングル3部作の第3弾『心象乱舞』をリリース!

Endless宵道が、3部作『Time of Tears』の第3弾シングル『心象乱舞』をリリースした。第1弾は「美しい過去」を描いた『銀色、髪の香りを遺して』、第2弾は「未来への不安」を歌った『予兆雨』。続く今作は、「混沌としていて、満たされない現在」を描いた『心象乱舞』。3部作の集大成ともいえる作品だ。

ミュージックラビッツでは、3部作リリースに合わせて、3回にわたるインタビューを実施。最終回となる今回は、『心象乱舞』の制作秘話や、3部作リリースを終えた彼らの心境について伺った。




混沌とした「現在」を描いた、過去と未来をつなぐ楽曲

https://youtu.be/Q-cK9rvH3Wk

――第3弾シングル『心象乱舞』リリース、おめでとうございます!勢いのあるイントロから始まり、途中でテンポが変わったり、セリフが入っていたり……初めて聴いたときは衝撃でした!

伊藤翔(Dr.):じつはもともと『アンバランス』っていう仮タイトルを付けていたんです。それくらいカオスな楽曲で。

――今回の楽曲は「現在」をテーマとした楽曲なんですよね。

永江晴夫(Ba.):現在の「満たされない気持ち」や「混沌とした様子」を描いた作品です。「現在」って、どういう未来に転ぶかわからないじゃないですか。混沌とした楽曲ではありますが、その現在をどう解釈するかがこの楽曲のポイントだと思います。

――疾走感のある楽曲と砂時計を描写した映像から、まるで人が時間に追われているような印象を受けました。忙しい現代人を描いているのかと。

永江:そういう解釈もありますし、単純に時間が流れていると思う人もいるかもしれないです。

後藤慶介(Vo.):カオスな楽曲なので、ちょっとモヤモヤしながら聴き終えてくれるくらいの方が良いと思っています。リスナーには思い思いの捉え方をして楽しんでほしいですね。

――MVでは、主人公の高校生の姿と社会人の姿が描かれていましたよね。「現在」がテーマの楽曲なのに、「未来」や「過去」が描かれているようにも感じました。

永江:現在を語るのに、過去と未来は切り離せないと思うんです。これが、3部作の中で「現在」がテーマの楽曲を最後に持ってきた理由でもあるんですよね。

伊藤:テーマは「現在」だけれど、いつなのかがわかりづらい。アニメの最終回直前に出てくる心象世界みたいな、時空を越えたような楽曲です。

――MV中の高校生の明るい表情と、社会人の悲しそうな表情が印象的でした。「美しい過去」を描いた1作目や、「未来への不安」を歌った2作目ともリンクしているような。

伊藤:そうですね。『心象乱舞』のMVは、楽曲単体のメッセージ性だけじゃなくて、3部作全体のメッセージ性も込めました。

永江:じつは今回の3部作、それぞれのジャケットが縦1枚につながる仕様になっているんですけれど、3作目の『心象乱舞』がその真ん中にあたるんです。過去・現在・未来のつながりを表した作品になっています。

――なるほど。3部作の最後にふさわしい楽曲だと思いました。

3部作『Time of Tears』のジャケット。
Cover art by Ena(@enano_illusta.gram




楽曲のメッセージを、自由に楽しんで

――この「カオスな楽曲」は、どのような経緯で生まれたんですか?

伊藤:スピード感があって、イントロにインパクトのある楽曲が欲しいって考えたのが始まりです。そこからギターのイントロのフレーズを思いついて、流れるように次の展開が頭に浮かんで……。自分の中ではニュートラルな感情で作りました。

――歌詞は後藤さんが書かれたんですよね。デモ音源を聴いたときの印象を聞かせてください。

後藤:率直に言うと、ヘンテコな曲だなって。構成ごとにテンポやリズム、雰囲気がコロコロ変わるので。でも、違和感があるとかじゃないですよ。面白い曲だなと思いました。

――歌詞ももちろんですが、個人的には曲中のセリフが印象的でした。

伊藤:作詞は後藤に任せたんですけど、セリフだけは自分がデモ段階で入れていて。デモにセリフがあることで、楽曲制作の段階からメンバーにも雰囲気を共有できたと思います。

後藤:確かに全体の曲調を考慮しつつも、セリフからイメージして作詞していた部分はありますね。セリフの内容は、もともと伊藤が用意してくれたものを楽曲でもそのまま使いました。

――セリフを入れた楽曲って、これまでのEndless宵道にはなかったですよね。

伊藤:そうですね。でもバンドの世界観も踏まえて、イケるなと思って入れてみました。テクニカルなパートを入れたいと思ったときに、楽器のアレンジだけじゃなくてセリフを入れたらもっと良くなると思いまして。

後藤:メッセージ性が強くなるよね。

――歌詞もセリフの影響が大きいとのことで、今回の楽曲のメッセージがセリフにもギュッと詰め込まれていそうですね。

伊藤:MVでは、セリフ部分の歌詞も出てくるんですよ。解釈はリスナーの自由なんですけど、「こういうこと言っているんだなぁ」って、楽曲のメッセージ性も楽しんでほしいです。




Endless宵道だからできる、目まぐるしいけど聴きやすい楽曲

――今回の楽曲、レコーディングをしてみてどうでした?

後藤:Aメロは強く語りかけるように、Bメロは優しい気持ちで、サビはかっこよく歌って……。構成ごとに気持ちを切り替えた分、心の疲れみたいなのは多少あったと思います。でも全体的には混沌として楽しい楽曲ですし、明るい気持ちで臨めました。

伊藤:めちゃくちゃ調子よかったよね。

――展開が目まぐるしい楽曲なので、てっきり大変だったのかなと。

後藤:わりとスムーズに録れましたね。スタジオのマイクが良くて自分の声にハマったのもよかったです。スタジオで使ったマイクが「60万円」って聞いたときは震えましたけど(笑)

――(笑)。先ほどセリフのお話がありましたが、そのあたりはどうですか?

伊藤:セリフは僕とか永江とか、エンジニアさんの声が入っています。いろいろな声を混ぜて、加工して。

後藤:ボーカルがセリフを担当するのって、自作自演感があって面白くないじゃないですか。だからメンバーやエンジニアさんに任せました。エンジニアさん、張り切って録ってくれましたよ!

――フレーズごとに雰囲気が変わる分、楽器隊のレコーディングもいろいろなアレンジをされたんじゃないですか?

永江:ベースはかなりアレンジを盛り込みましたね。これまでの楽曲では伊藤が作ったフレーズを微調整する程度だったんですけど、今回の楽曲はもっとカオスにしてやろうと思って。フレーズに見合うアレンジを当てはめていく作業が面白かったです。

伊藤:ドラムはひとつの太鼓に表・裏・側面の3点にマイクをあてて録って、部分ごとに音色を変えていました。曲の展開が目まぐるしい分アレンジでは遊びましたし、かといってあまり悩まなかったですね。

――前作の『予兆雨』では、レコーディング中に悲しい気持ちになったエピソードもありましたが、今回はみなさん楽しそうですね。

一同:(笑)

――カオスな楽曲って、今までのEndless宵道さんにはなかった楽曲ですよね。

伊藤:そうですね。今まで以上に「こういう楽曲だ」って形容しづらい楽曲だと思います。ギターロック的な要素もあれば、特にサビ付近はアニソン的要素もあって。楽曲としてまとまるか不安だったんですけど、うまくいったかなと思います。

永江:確かに、ここまで振り切っている楽曲はあんまりないですね。だからこそ、どうやって聴きやすい音にするかは、エンジニアさんと相談しました。

――「聴きやすさ」って、初回インタビューでお話しされていたバンド全体のコンセプトともつながりますよね。「とっつきやすい音楽を作りたい」ってお話があったように。

永江:ギターもかなりアレンジが効いている分、ベースは全体を支えるような重いサウンドを意識しました。「カオスだけど聴きやすい曲」の着地点を見つけられたと思います。

――なるほど。音源はもちろんですが、ライブも楽しみですね。

伊藤:アレンジでは特にライブ映えを意識しました。「Endless宵道のライブといえばコレ」っていう定番の楽曲にしたくて。ファンにはもちろん、初見の方にも「今日見たこのバンド、こんな曲やっていたな」って強烈に印象に残るような曲を目指しました。




音楽の幅が広がって、やりたいことが見えてきた

――改めまして、3部作『Time of Tears』のリリース、本当にお疲れ様でした!リリースを終えた心境はどうですか? 

後藤:ここまでコンセプトを考えて作り込んだ楽曲制作は初めてだったので、良い経験になりました。単発ではなく3曲それぞれの繋がりを考えながら歌ったり、ジャケットを考えたり。やり遂げたなって思います。

――周りからも反響はありました?

伊藤:「一気に3曲もやるんだ」って驚かれることが多かったです。それをきっかけに楽曲も聴いてもらえたり、「この曲、良かったよ」って言ってもらえたり。

永江:あとは、今回の楽曲制作に協力してくれた仲間たちが、僕たちの楽曲を好いてくれているんだなっていうのは感じましたね。例えばサポートのギタリストは、『銀色、髪の香りを遺して』をよく聴いてくれているんですよ。ライブで披露するために練習しているのかと思ったら、ただ好きで聴いてくれていたみたいで(笑)。

――リスナーだけでなく、音楽仲間からもうれしい反響があったんですね。

後藤:「こういう曲もできるんだ!」って反応もあって。楽曲の幅に対する評価が直に伝わってきて、うれしかったですね。

永江:今回の3部作で、自分たちの楽曲の幅は確実に広がったと思います。

――3曲とも、それぞれ雰囲気が全然違いましたよね。

永江:『銀色、髪の香りを遺して』はかなりポップな曲で、『予兆雨』は憂鬱な曲、今回はアレンジを効かせたカオスな曲。僕らのいろいろな側面を楽しめると思いますよ。

伊藤:『予兆雨』ではEndless宵道では珍しく電子音を使ったんですけど、永江が今回そのあたりを勉強してくれて。

永江:そうだね。

伊藤:音楽の幅が広がるとやりたいことが増えて、やりたいことを実現するためにスキルアップして……。良い成長の機会になったなと思います。

――楽曲の幅が広がったことで、次にやりたいことも少しずつ見えてきたんじゃないですか?

伊藤:そうですね。個人的には制作でエンジニアさんやデザイナーさんに作りたいものを伝える中で「自分たちって何がしたいんだっけ?」って、とても考えさせられましたね。3部作の次にやりたいことも、ちょっとずつ浮かんできました。

――進むべき道が見えてきたんですね。

伊藤:自分のやりたいことって、リスナーにどう見られたいかにもつながると思うんです。リスナーへの魅せ方が明確になったという意味で、成長できましたね。次の活動がシングルリリースなのかライブ企画なのかはまだわかりませんが、これからの僕たちに期待してほしいです。




ライブでも音源でも楽しんでほしい。今後のEndless宵道に期待!

――本日はありがとうございました!最後にリスナーへのメッセージをお願いします。

後藤:歌い方の幅が広がってきたので、今後の楽曲に落とし込んでいきたいです。リスナーにはそこに期待してほしいです。

永江:これまで音源をいくつか出してきたので、それをライブで見たらどうなるのかを楽しんでほしいです。ライブでも家でも楽しんでもらえるように、これからどんどんライブも頑張っていきます。

伊藤:今回の『Time of Tears』リリースで、音源が合計10曲近くになるんですよ。『Time of Tears』もそうですが、この機会にこれまでの楽曲も振り返ってもらえたらうれしいです。そしてこれからも、聴いてもらった人の、期待通りだけれど度肝を抜く楽曲を提供していきたいと思っています!

(Photo & Interview & Text by まあや




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